「JELADO」のスウェットシャツは、あえて「トレーナー」と呼びたくなるレトロ感がいい感じ。

物欲旺盛なライトニング編集部員たちが、今の気分で選んだ欲しいモノや身銭を切って購入したアイテムをジャンルレスで報告! 今回は「今月からLightning本誌に携わることになりました。よろしくお願いします! 出勤時はいつもジーパンを穿いています!」と語る編集部のニューカマー・・阿部馬之助がお届け!

私の思い出の中にあったトレーナーを思い起こさせる「JELADO」のスウェットシャツ

最近の気分はトップスが無地ではなく柄モノ、オーバーサイズではなくジャストサイズ。そして昔からスウェット、ジーパン、レザーシューズのコーディネートがしっくりくる。好きなスタイルは変わらないものだ。

こちらのスウェットは小学校高学年くらいの時に母親と買い物に行っていたジーンズショップにあったような、どこか懐かしさを感じるデザイン。これはあえて「トレーナー」と呼びたくなる。

フロッキープリントはまるでヴィンテージのようなクラック加工が施され、プリント職人の技術の高さを感じる仕上がりだ。ボディはもちろん、リブ部分もびっくりするくらい柔らかくしっとりしていて肌触りが最高! スウェットのインナーに布帛のシャツを着ても裏地が滑らかで引っかからず袖通しも抜群だ。

縫製は凹凸が少なくストレスがない。ここ数年間で出会ったスウェットの中では一番しっくりくる……と、肌触りや縫製にやけにこだわってしまうのは、実家が洋服のオーダーの店なせい。縫製をチェックするのが好きなのだが、こちらのスウェットは運針が均等で真っすぐ縫われていて丁寧で、縫製職人の技術の高さを感じる。プリント、縫製ともに素晴らしいスウェットだと個人的評価がかなり高い一品だ。

ボディは1970年代頃の旧式編み機を使用してゆっくり編み立てている。丸胴仕様なのでサイズごとに編み機の仕様変更をしなければならずこれまた時間がかかる。フロッキープリントも職人が電着プリントを手作業で行っているのですごく手間と時間がかかっているスウェットなのだ。2万9700円
ボディはスウェットに定評のあるライディングハイ製。JELADOのアーカイブコレクションと匠の技が掛け合わさったスペシャルな仕様
もちろん両Vガゼット仕様。頭を通すときにストレスを感じない柔らかいリブを使用している。縫製の運針も丁寧な仕上げになっている
ヴィンテージのようにフロッキープリントの端が自然と擦り減った加工が施されている。さらに3つの色を使用してフェイド感を高めている

【問い合わせ】
JELADO 
TEL03-3464-0557
https://jelado.com/

(出典/「Lightning 2025年1月号 Vol.369」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

Pick Up おすすめ記事

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...