ラグジュアリーSUVのパイオニアであるリンカーン・ナビゲーターの2025年モデルが発表される。極まる高級感にセレブも興味津々。

今やロールスロイスやランボルギーニにもSUVモデルが存在するなど、世界各地でスタンダードとなるSUVというカテゴリー。そのなかでも元祖SUVといえばアメリカ車がパイオニアだった。現在の北米でも依然、SUVやクロスオーバーの存在はスタンダードで、そのなかでも富裕層に向けたモデルがリンカーン・ナビゲーターの存在。その2025年モデルが発表された。

高級フルサイズSUVの先駆者(車)は新型も贅沢三昧。

かつてアメリカからの風に乗って日本にも飛び火したラグジュアリーSUVブーム。シーンを牽引したのは1997年に登場した初代リンカーン・ナビゲーターの存在が大きい。

発売とともに多くのセレブたちにも愛され、あわててライバルのキャデラックが後発でエスカレードを登場させるだけでなく、ヒップホップミュージシャンやセレブなどが、さらにど派手なカスタムナビゲーターをメディアに露出させるなど、新たなマーケットを構築したエポックメイキングな車種だった。

このラグジュアリーSUVのブームによって、アメリカ以外のクルマ、レンジローバーやBMW X5、メルセデスベンツGクラスにもスポットが当たったのは懐かしい。

ただ、アメリカ車、しかもリンカーンというだけで、日本には正規輸入もなく、並行輸入に頼るしかない車種だけど、ラグジュアリーSUV全盛期の日本でも数多くのナビゲーターを都心でも見ることができた。

そんなリンカーン・ナビゲーターもフォード傘下の最高級ブランドらしく、常にハイパフォーマンス、ラグジュアリーというブレることのないコンセプトで進化、いよいよ最新モデルとなる2025年モデルが発表された。

新型はスタイリングが一新、エンジンは2024年モデル同様の3.5LツインターボのV6(440馬力)だが、内外装は大幅にデザイン、機能ともリフレッシュされることで、その高級感をさらに高めた仕様になっている。

とくにインパネは刷新。左右に伸びる48インチのパノラミックディスプレイをメインに、中央下には11.1インチのタッチスクリーンディスプレーを配した近未来的なスタイルになった。

もちろん内装はレザートリムのみで、シートは標準で3列。フロントシートは24ウエイのパワーシート、助手席は22ウエイのパワーシート。シートヒーター、マッサージ機能が標準。ブラックレーベルモデルは30ウエイのパワーシートになる。

セカンドシートは独立したキャプテンシートが標準だが、オプションで3人が座れるベンチシートもチョイス可能。セカンドシートをベンチタイプにすれば8人乗車が可能だ。

さらに大きく変わったのはリアゲート。ワンピースゲートではなく、下1/4と上3/4で開閉するスプリットゲートへと刷新された。

2024年モデル同様、ホイールベースを拡大したナビゲーターLも設定される。市場に投入されるのは2025年の春。価格は10万ドル前後になりそうだ。

この為替の影響でなかなか日本には入ってこないレアなクルマになることは必至。しかも輸入車のなかでもメジャーな欧州車でもないってことで、あえて紹介してみる。現代アメリカ車もなかなか個性があってよろしい。

写真はリンカーン・ナビゲーター・ブラックレーベル。フルサイズSUVらしい堂々としたフォルムは健在。グレードはブラックレーベルとリザーブの2グレードになる。写真のボディカラーはサンライズカッパー。前年同様大きく口を開けたデザインのフロントグリルはキラキラとしたラグジュアリーなデザイン。パッケージによってはブラックアウトしたフロントグリルの設定もある。

大きく変更されたリアゲートは上下分割式のスプリットゲートが採用される。もちろん高級車らしくパワーゲートになっている。

ホイールは22インチと写真の24インチホイールがオプションで設定される。フルサイズSUVともなると標準でもホイールサイズは巨大だ。タイヤはグッドイヤーの285/40R24。22インチホイールは275/50R22が装着される。

48インチというパノラミックディスプレイになるインパネ。ステアリングホイールも真円ではないフラットボトムスタイルを採用する。センターコーンソール上の余裕のあるアームレストがフルサイズカーらしい装備。

シートは3列シートが標準。ロングホイールベースバージョンのナビゲーターLになればサードシートの後ろのラゲッジスペースが拡大される。シートヒーターやマッサージ機能を標準で装備している。居住性の高さはファーストクラス。USBポートだけでも14個ある。

こまかい装飾が入ったドアの内張りに高級モデルらしい「ひと手間」の美学を感じる。音響はREVEL(レベル)社の3Dオーディオシステムで、28個のスピーカーが搭載されている。

【スペック】
2025年式リンカーン・ナビゲーター
サイズ:全長5334mm(ナビゲーターLは5636mm)、全幅2032mm、全高1981mm
エンジン:3.5リッターV6ツインターボ
トランスミッション:10AT
駆動形式:4WD
サスペンション:フロント/独立懸架(SLA)、リア/マルチリンク独立懸架
乗車定員:最大8人(シートチョイスによって異なる)

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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