個性的でユニークな名物オーナーがいる、東京・旗の台のアメカジショップ「フルネルソン」

ロックやバイクテイストを取り入れたオリジナルアイテムを中心に、インポート・国内ブランドを扱うセレクトショップ「フルネルソン」が、今年で30周年を迎える。個性的でユニークなオーナーがいるフルネルソンは、変わらずとてもいい店だった。

「やるならとことんなりきる!」

アイクジャケットにオリジナルの細身のジーンズ、レイバンのアウトドアーズマン、手にはおもちゃのピストルを持ち、マッチ棒を咥える……。映画『コブラ』でシルベスター・スタローンが演じるマリオン・コブレッティ刑事、通称“コブラ”になりきっているのは、東京・旗の台にあるアメカジショップ「フルネルソン」のオーナー、水野さん。アイクジャケットは、以前映画と同様にウール素材でオリジナルを製作していたが、今回はカーフレザー。

スタローン演じる“コブラ”に変身。カーフレザーのジャケット、グッドオンのヘンリーシャツ(6490円)、オリジナル5017のジーンズ(1万7380円)、GIベルト(1万1100円)

「やるならとことんなりきる!」

水野さんのモットーだ。故に、別注やオリジナルアイテムを作るときも、細かなディテールやシルエットまで作り込むのが魅力。長年にわたり愛されて続けている理由でもある。

扱っているのは、’70~’80年代のロックやバイクテイストの取り入れたものが中心。水野さんがいいと思うものだけが店頭に並ぶ。それらをただ売るのではなく、お客さんに寄り添うのが水野流だ。例えば、お客さんが気に入ったものを見つけたとして、サイズが合わなかったら、メーカーを紹介してオーダーメイドを勧めたり。お客さんが何を求めているのか、しっかりと見極めて接客をしているのだ。フルネルソンも今年で30周年。これからもライトニング誌と共に。

店内の奥に設置されているのは、シルベスター・スタローンのコーナー。『ランボー』や『ロッキー』といったTシャツがコレクションのように並んでいる。「これはほぼ自己満足のコーナーです(笑)」

「フルネルソン」のおすすめアイテム

水野さんが着用しているのが、エレクトリックレザースタジオの別注でカーフレザーのコブラモデル。柔らかくとてもしなやかな着心地。23万1000円

オリジナルジーンズ。左から’80年代の501を日本人向けにした5011、スーパータイトの5150-ZIP(共に1万9580円)、シューカット5018(1万7380円)

30周年記念Tシャツ。今年は、ブラック×クリーム、ネイビー×オレンジ、ホワイト×Dブルーの3色。4950円

【DATA】
フルネルソン
東京都品川区旗の台5-7-6
TEL03-3787-1005
営業/12時~21時
休み/火曜
https://www.fullnelson.jp

(出典/「Lightning 2024年5月号 Vol.361」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
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