新生活を始めるなら、北欧家具は目黒区東山の「HIKE」にお任せあれ

目黒区にある「ハイク」では北欧家具を中心にヴィンテージ家具を海外から買付し、自社アトリエで補修を施した良質な家具を提供している。2000年にオープンして以来、常連客が多く足を運ぶ人気のワケに迫ってみよう。また「ハイク」の家具を使って、1940年~1960年代のミッドセンチュリーな空間を2パターン作ってみたのでそちらも紹介する。

ヴィンテージからオリジナル、カスタムオーダーまでできる信頼の家具ショップ。

手前に見えるソファは1960年代にデンマークで製作されたもの。フレームには絶滅危惧種に指定されているローズウッドを使用しており、希少価値が高い。大きいソファに小さめのテーブルが空間のバランスを見事にとっている

2000年にオープンし、北欧家具を中心にヴィンテージの家具を海外から買い付け、自社のアトリエで補修を施した良質な家具に定評のあるハイク。池尻大橋には「LICHT リヒト」という姉妹店も構えている。オープンした当時はデザインギャラリーが少なく、家具を間近でみれる場所が少なかったので、誰でも身近に家具と触れ合える店舗にこだわりを持ち、店を構えた。

ハイクの魅力はヴィンテージ家具の豊富な品揃えだけではない。ヴィンテージ家具の雰囲気と調和するような現行品や国内で専門の職人が製作しているハイクオリジナルの家具、また職人にカスタムオーダーができ、自分の理想を叶えてくれる家具の製作まで行っている。レイアウトや家具の選定に困ったときは相談することもでき、今あるライフスタイルがより良いものへと進化するようにサポートしてくれる。

「ただ商品を売るのではなく、ひとりひとりの好みや要望を丁寧に聞き、提案した商品の中から納得したモノを購入してもらいたいです」

お客様に寄り添ってくれる姿勢が常連客が多い理由のひとつだ。家具は消耗品ではなく、何年、何十年と共に過ごす。イイ家具を購入することも大事だが、誰から、どこから購入するかがイイ買い物に繋がるのではないだろうか。ハイクは家具もそこにいるスタッフもあたたかい雰囲気で包まれている。

ソファに座った時にちょうどいい高さにソファテーブルがくるのでソファに座りながらでもテーブルを使えるのが利便性が高く、実際に取り入れたいアイデアでもある。天板の上に花瓶などを置いても雰囲気が変わり、楽しめそうだ
スウェーデンを代表する陶芸家カールハリー・スタルハーネが製作した花瓶。スラっとしたスリムなフォルムとマットな表情が秀逸だ
北欧家具によく見られるという鍵付きの棚。鍵を無くさぬよう気をつけるべし
店内はコーナーごとにひとつの部屋のように家具がディスプレイされている。1週間ごとにディスプレイが変わるので、いつ行っても新鮮な店内を味わえるのだ

ミッドセンチュリーな空間を作ってみた!

1.重厚感たっぷりの抜かりなくかっこつけた空間。

ブラックとダークブラウンでまとめてあえて暗い印象にしてみた。ソファやテーブルは低めのものを組み合わせ重厚感を演出したのが最大のポイント。これが自分の部屋だったら心地良すぎて外に出なくなってしまいそうだ。

Box Sofa。オリジナル家具の定番ソファでブラウン、ダークブラウン、ブラックの3種類から革を選べる。両側のアームは取り外せる3分割仕様。どっしりした低めで奥行きがあるソファは憧れの家具。63万8000円

Lazy Cushion。パッチワーク仕様のレザークッション。内部にはウレタンフォームとその周りを綿が覆っているので型崩れしにくい。腰掛けたり、ソファに座って足を置いたり。くつろぎ方は自由だ。5万7200円

Candle Stick。テッド・ミューリングがデザインしたキャンドルスティック。高さや形が不均一なところが遊び心がある。単品で販売しているので、好きな組み合わせで購入できるのが嬉しい。12万1000円〜

2.軽やかかつ落ち着いた雰囲気のインテリアで癒やしの空間に。

ポイントはソファにしても棚にしても重くなりすぎないインテリアを組み合わせたこと。さらに線の細いスタンド照明と小ぶりのライトを取り入れて軽やかな印象に。ポイントは深緑のソファ。木製インテリアの中のアクセントにしてみた。

KVADRAT RAF SIMONS HOME COLLECTION。シンプルになりがちな空間にアンゴラヤギのふわっとしたクッションをプラスすることで、一気に温かみのある雰囲気に変身。5万9070円

Daybed Sofa。デンマークのデザイナー、ピーターヴィッツの1960年代のソファ。少し角度を付けたアームレストを木と金属パーツで支えている。デザインと機能を兼ね備えた北欧家具らしい。

【DATA】
HIKE
東京都目黒区東山1-10-11
TEL03-5768-7180
営業/12:00~18:00
休み/月火水曜
https://www.hike-shop.com

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年4月号 Vol.360」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...