米国の名門も認める! “トルク”のデニム転写とは?

ヴィンテージを中心に様々なファブリックを独自の技術で転写し、再構築するトルク。2017年のスタート以来、唯一無二のプロダクツを展開する人気ブランドだ。この度、アメリカの三大デニムメーカーであるラングラーとのコラボレーションを果たした。そんなトルクのデニム転写についてクローズアップした。

狙いはリアルとフェイクの境界線を曖昧にすること。

「トルク」デザイナー・中垣拓也さん|2011年に独立後、様々なブランドの企画やOEMなどを経て、2017年にトルクを立ち上げる。その圧倒的な転写技術が評価され、国内外の有名ブランドとコラボしている

特殊な転写の技法を用いて、個性的なコレクションを展開するトルク。昨年には、世界的なラングラーのヴィンテージコレクターである金丸さんのコレクションをベースに、ラングラーとコラボレーションを果たすなど、その技術とクオリティの高さ、そして洒落の効いたデザインが多方面から評価されている。デザイナーの中垣さんの狙い所がまたおもしろい。

「学生時代からサルバドール・ダリのトリックアートが好きで、原点はそこかもしれません。ブランドのコンセプトは、ボーダーレス。リアルとフェイクの境界線を曖昧にすることを狙っています。そうなると転写の高い技術も必要となりますし、より表情豊かなエイジングとなった希少なヴィンテージをベースにした方が、深みが出るんです。

ヴィンテージへの敬意を払って、できる限り細部まで表現し、色味も合わせますが、シルエットに関しては現代的な感覚でもファッションとして楽しめるように改良しています。体感できるアートとして着てもらえるとデザイナー冥利に尽きますね」

褪せたエイジングも見事に再現! 類稀なる転写術。

世界的なラングラーコレクターである金丸さんのコレクションがベースになっている。所有するチャンピオンジャケットの中でも個性的なエイジングとなった個体であり、今回のコラボレーションの目玉である。

12MJ Champion Jacket

実写
実写
転写後
転写後

ラングラーのヴィンテージの中でもトップスクラスのピースとして知られるチャンピオンジャケット。ラングラーがロデオ大会で優勝したカウボーイへと贈呈していたもので、一般販売されていなかったため、非常に数が少ない。ベースは111MJと同じであるが、レッドのサテンを使っているのがポイント。色褪せも再現。7万9200円

実写
転写後

1950年代のヴィンテージのため、保管している際に折りジワが入ってしまったネームもあえて再現しているのがおもしろい。裏は焼けていないので、本来のカラーに近いレッドになっている。

実写
転写後

これまでもヴィンテージのGジャンをベースにしたプロダクツを展開していたが、ブランドロゴはあえて消していた。しかし今回はラングラーとのコラボのため、ボタンのロゴもしっかりと反映。

実写
転写後

チャンピオンジャケットの大きな特徴である背面のチェーン刺繍もしっかりと立体感のある仕上がりに。このように写真にするとどちらがオリジナルか混乱するほどのクオリティである。

こんなアイテムも!

111MJ

ラングラーにおけるGジャンのファーストモデルである111MJも金丸さんのコレクションがベース。背面に刺繍の入ったレアな仕様でエイジングも完璧だ。7万9200円

888MJZL

ラングラーとのコラボレーションで金丸さんが所有するレアなライニング付きのジッパーモデルがベース。裏地のチェックのフランネルもしっかりプリント。7万9200円

SHORTS

トルクの新作モデルはカットオフのデニムショーツをスウェットパンツに転写。見た目は風合いのあるデニムであるが、穿き心地はスウェットという優れもの。2万6400円

【問い合わせ】
トルク
https://tolq.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年3月号 Vol.359」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

円盤投げのアイコンが目印! アメリカ生まれの定番スウェット「DISCUS」ってどんなブランド?

  • 2026.03.19

1973年に誕生して以来、キャンパスや街の日常とともに歩んできた「ディスカス」。派手さはないが、気づけばいつも身近にあり続ける。そんな等身大のスウェットブランドの魅力を、ブランドの背景とアイテムから紐解いていく。 米国のリアルが育んだちょうどいいスウェット 1973年、アメリカ・ヴァージニア州で誕生...

別荘暮らしには憧れが詰まっている。1500万円以下から手に入るログハウスという選択肢

  • 2026.03.31

いくつになっても秘密基地のような存在にはワクワクさせられる。だからこそ“別荘”という響きに今なお心ときめくのかもしれない。趣味に没頭するのも何かに挑戦するのもいい。家族とまったり過ごすのも悪くない。BESSの家は、いい大人が目論むあれこれを叶える理想の空間だ。 編集部パピー高野が別荘暮らしを体験! ...

革に銀!? カービングに鉱石を使って色彩を与える独自の技「ジ・オーア」の革ジャンとレザーアイテム

  • 2026.03.30

伝統的なレザー装飾技法であるカービングに鉱石を使って色彩を与える、アツレザーワークス独自の技、“The Ore(ジ・オーア)”。技術を磨き上げた匠が生み出す唯一無二のオリジナリティを紐解く。 伝統技法が交差する唯一無二の手仕事。 代官山にあるアトリエを拠点に、クラフトマンの繊細な手仕事が光るレザープ...

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

Pick Up おすすめ記事

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

待望のカスタムオーダーが再始動!シルバージュエリーはメイドインジャパンにこだわりたい

  • 2026.04.01

ネイティブスピリットを宿したシルバージュエリーで多くのファンを魅了してきたARIZONA FREEDOM。2026年春夏シーズンより、待望のカスタムオーダーがついに再始動。既存のデザインをベースに組み合わせ次第でこれまでにない自分だけのオリジナルのシルバーを形にできるのが最大の魅力だ。熟練した職人に...

円盤投げのアイコンが目印! アメリカ生まれの定番スウェット「DISCUS」ってどんなブランド?

  • 2026.03.19

1973年に誕生して以来、キャンパスや街の日常とともに歩んできた「ディスカス」。派手さはないが、気づけばいつも身近にあり続ける。そんな等身大のスウェットブランドの魅力を、ブランドの背景とアイテムから紐解いていく。 米国のリアルが育んだちょうどいいスウェット 1973年、アメリカ・ヴァージニア州で誕生...

理想を詰め込んだ名門・麻布テーラーの至極のブレザースーツ。まさにこれが長く愛用できる“一張羅”だ 

  • 2026.03.16

チープシックとは、ただお金をかけずにファッションを楽しむことではない。自分にとっての“一張羅”とも呼べる一着を持ち、長く愛用することこそがその真髄である。理想のデザインを具現化し、身体にも馴染む。パーソナルオーダーの名門・麻布テーラーで“とっておき”を仕立てよう。 麻布テーラーのオーダーメイドでチー...