初代オーナーから引き継いだ、新宿の行列の絶えないカフェ「4/4 SEASONS COFFEE」。

焙煎機の規模はそこまで大きなものじゃない。小ロット焙煎量ながらもインディペンデントに活動をする店舗、マイクロロースタリーが近年増えている。新宿に常に行列が絶えない人気カフェがある。元々は別の夫婦が経営していた自家焙煎のコーヒーショップであり、それを引き継いだ「4/4シーズンコーヒー」。スイーツも人気だが、浅煎り~中浅煎りにこだわったコーヒーも絶品だ。

スイーツに合うような浅煎り過ぎないコーヒーを。

開店前はカッピングに時間をかけ、開店後は店舗入り口付近の焙煎機の前に立ち豆をひたすらローストする多忙な片倉さん

元々は、別の夫婦が経営していた小さなコーヒーショップ「4/4シーズンコーヒー」。

「縁あってそれを継いだのが私たちでした。前オーナーも浅煎りにこだわって自家焙煎をしていたんです。自分たちで焙煎して豆本来の味を引き出すことを引き継いでいます」と語るのは、三田「パッセージコーヒー」の佐々木氏に師事し、バリスタ兼焙煎士を担う片倉さん。

毎日焙煎とカッピングを繰り返し美味しいコーヒーを研究。おかげで前オーナー時代のお客さんも変わらず来てくれるように。新しい客層も増え、今では開店と同時に行列ができ、常に絶えることがない人気店。プリンやチーズケーキ等スイーツも話題となっていることもあるが、コーヒーの評判がすこぶるよい。

コーヒーだけでなくスイーツが美味しいのも4/4シーズンズコーヒーの魅力。レモンケーキやプリンやチーズケーキなど

「産地の個性を引き出す焙煎はもちろん心がけていますが、浅煎りだけではなくスイーツとの相性も考えた焙煎も行なっています」

ケニア、ルワンダ、エチオピアなどのアフリカの豆は浅めの焙煎、グアテマラ、ペルーなど中南米はやや深煎りめも。コールドブリューバッグもあり

入店すると目に飛び込んでくるのがデートリヒの焙煎機と、それと向きあう片倉さんの姿。声をかけても反応がない場合もあるが、無視しているわけではない。「焙煎に集中するとまわりが見えなくなってしまうんです()

店の入口付近に置かれるデートリヒの焙煎機。焙煎士の片倉さんは、午前中にカッピングを済ませ、営業開始後はひたすら焙煎。店が賑わう時間帯はずっと焙煎機と向き合っている。常に店内は混み合っており、彼女の焙煎シーンもお馴染みの光景だ
日常にコーヒーのあるライフスタイルを提案。4/4 SEASONSと書いてオールシーズンズ

人気のコーヒー豆を紹介!

[豆の種類]
シングルオリジン 5種類
ブレンド 1種類
ケニア等のアフリカ系は浅め、中南米系はやや中煎りに焙煎する。

[抽出方法]
ペーパー/エスプレッソ

[焙煎機]
デートリヒ/半熱風式/2.5kg

【シングルオリジン】シダマ

前のオーナーの時代から受け継いだ、4/4シーズンズコーヒーを代表する豆。酸味もひかえめのおとなしめなベリー。ストロベリーやココア、バニラなどの甘い風味がする。

産地:エチオピア
焙煎:浅煎り
精製方法:ナチュラル
香り:ストロベリー
酸味:控えめ
コク:ほどよく
後味:ラウンド

DATA
4/4 SEASONS COFFEE(オールシーズンズ コーヒー)
住所:東京都新宿区新宿2丁目7-7
連絡先:TEL03-5341-4273
営業時間:平日8:0019:00 休日10:0018:00
定休日:毎週日曜日
駐車場:なし
公式HPhttp://allseasonscoffee.jp/
SNSInstagram@allseasonscoffee
席数:3
ホールセール:あり
豆販売:あり
豆通販:なし
テイクアウト:あり
デカフェ:なし
ドリップバッグ:なし
セミナー:今後は予定
器具販売:ケトルなど

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/別冊Lightning Vol.215「東京コーヒーロースターズ」

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

Pick Up おすすめ記事

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...