2ページ目 - 軍用にルーツを持つハマーは異色で個性的なアメリカ車。

ハマーH3。日本の道路事情にも合うミッドサイズのハマー。2006~2010年式

好調なハマーH2の人気を受けて、さらに車格をコンパクトにしたモデルとして登場したのが末っ子であるハマーH3。GMのインターミディエイトサイズのピックアップだったシボレー・コロラド、GMCキャニオンと共通のコンポーネントでGMが開発した。

当初は3.5リッター、3.7リッターの直列5気筒エンジンのみだったが、2008年モデルには5.3LのV8エンジン搭載モデルも追加された。2010年にGMがハマーブランドを継続しないことを発表し、ハマーの歴史は一度幕を閉じることになった。

ボディサイズは全長4778mm、全高1872mm(2007年モデルまで)、全幅1897mm。末っ子ながら、日本の道路事情にも合うことから正規輸入もされていた。

2008年式ハマーH3。ミッドサイズのピックアップトラックだったシボレー・コロラドと共通のプラットフォームで生産されたもっともコンパクトなハマーだったH3。Photo by General Motors

新生ハマーはGMCブランドから男前なEVとして転生した。2022年~現在

2010年にハマーは消滅したブランドだったが、2022年にGM傘下のブランドであるGMCからハマーというモデル名が復活した。何よりも驚いたのは、それまでの大排気量エンジンとは決別し、EVとなって発表された。

といってもそのパワーは先代のハマー譲りで、フロントに1基、リアに2基搭載されるモーターによって1000馬力を発生させるというスペック。

先代譲りの悪路走破性の高さはもちろんのこと、とてもEVとは思えない出で立ちで生まれ変わった新生ハマーは早くもアメリカでは話題となっている。ボディバリエーションはまずは後方が荷台となるピックアップモデルが登場し、2024年モデルからはSUVモデルも追加。

さらなるファン拡大へと「男前なEV」として新たな歴史が始まった。

ボディサイズはSUVモデルで全長5250mm、全高1976mm、全幅2196mmと巨大。ハマーのDNAは新生モデルにもしっかりと受け継がれている。

EVに転生し、約10年ぶりに登場した2023年式GMCハマーEV。初代はピックアップモデルのみの発売で、 エデション1の限定モデルは発売開始から10分で売り切れたというから、現地アメリカでの関心は高いモデルとして登場した。Photo by General Motors
2024年モデルに追加されることになったハマーEV SUV。ステアリングを切ると四輪を操舵することができ、狭い場所でも駐車を可能にするクラブウォーク(カニ歩き)機能が搭載されることでも話題になった。Photo by General Motors

中古ならハマーは日本でも流通している。気になる価格や燃費もチェック。

歴代ハマーはH1で正規代理店、H2、H3も日本国内に正規輸入されていただけでなく、並行輸入車も入ってきているので、中古車で探すことも可能。ただし、H1はスペシャルなモデルという要素やコレクターズカーとしての需要もあることから中古モデルでも1000万円前後のプライズも珍しくない。

H2、H3は100万円台後半の中古車も存在するが、当時流行したラグジュアリーカスタムで仕上げられていたり、年式的にも15~20年落ちの車両なので、走行距離は気にしたいところ。低走行でしっかりとメンテされていた記録のある車両を探すのがおすすめ。

日本でアメリカ車を乗るときには燃費も気になるところだが、アメリカで非公式なアナウンスを元にすると、ハマーH1でリッター4~7km、H2やH3ではリッター8.5kmほどだという。ストップ&ゴーが多い日本の道路事情を考えればこれよりも燃費は悪くなることを想定すると、燃費よりも、ハマーに乗っているという気分を味わうクルマではないかと(笑)いう数値。

気になるハマーの新車価格は?

新車のハマーEVの価格はアメリカで9万7175ドルから。もはや1500万円の高級モデルという設定。さらに日本での正規輸入はいまのところない。中古のH1も好コンディションの個体では1000万円も下らない。

となると、現実的なのは中古のH2やH3ということになる。といってもそこは輸入車でありアメリカ車。しっかりとケアができる専門店で、大事にメンテされてきた履歴のあるモデルを手に入れることができれば、憧れのハマーライフも夢ではないぞ。

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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