52歳のおじさんが久々にキュンとした。天神ワークスのCRAFTSMAN VEST CV03【OILD KIP ver.】

物欲旺盛なライトニング編集部員たちが、今の気分で選んだ欲しいモノや身銭を切って購入したアイテムをジャンルレスで報告。今回は初開催だったレザーズデイを無事終えることができてホッとしている革ジャンの伝道師・モヒカン小川が一目ぼれしたレザーベストを紹介する。

天神ワークスのCRAFTSMAN VEST CV03【OILD KIP ver.】

いつも見慣れているものが、ちょっと普段と仕様が違っただけで、一気に気になる存在になってしまう……そんな経験はないだろうか。例えば教室で隣の席に座っているあの子。別段なにも気にせずにいたのだが、ある日の放課後、駅前で偶然その子と出会い、制服ではない私服姿を見た瞬間にドキドキしてしまい、次の日から気になる存在になってしまった……とか、結婚式の二次会で大学時代の女友達に久しぶりに出会い、背中のぱっくり開いたドレス姿に打ちのめされ、そのまま交際に発展したり。喪服姿の女性がやけに艶っぽく見えてしまうなんてのも、この一例かもしれない。

俺は先日52歳を迎えたが、久々に、そんなキュンとする体験をしたのだ。天神ワークスのA‒1地区予選の撮影に行った時のこと。代表の髙木さんが着ているベストが、なぜか妙に気になってしまった。新作のベストかと思いきや、よく見ると定番アイテムである「クラフツマンベストCV03」ではないか。

髙木さんがこの日着ていたのは、オリーブカラーのオイルドキップを使ったCV03だったのだ。なるほど。今まで何度もCV03を見てきた俺だが、俺が見てきたのは、すべてステアハイドで作られたものだった。素材をオイルドキップに変えるだけで、こんなにも雰囲気が変わるのか……と、久々のキュン体験をしちゃったというわけ。

1930年代〜’40年代のハンティングベストをベースに、現代的に再構築したCV03。7つのポケットを装備し、ちょっとしたお出掛けならバッグも必要なし。襟元のスタンドカラーはヴィンテージのベースボールシャツから着想を得ている。ステアハイドやオイルドキップ、カラーも選べるので、自分仕様のCV03を作り上げて欲しい。13万2000円

ステアハイドの場合、シボ感が強く荒々しい感じで、CV03もワイルドに見えるのだが、オイルドキップはキメも細かく艶やかで、どこかお洒落に見えるのだ。これは目から鱗だったな。

そんな訳で、早速自分もオーダーし、キュンベストを毎日楽しんでいる52歳のワタクシ。ちなみにこの日、髙木さんの髪型も普段と違っていたが(というか、最近見るたびに髪型が変わってる)、断じて髙木さんにキュンとしたわけではありません(笑)。念のため。

往年のハンティングベストの意匠を取り入れながらも現代的に蘇らせたCV03。小川がチョイスしたのはオリーブカラーのオイルドキップ
キップとは生後半年〜2年の仔牛の革。しなやかでキメが細かいのが特徴だ
小川のお気に入りが胸の大きなポケット。文庫本くらいなら余裕で入る容量があり便利。春夏はもちろん、冬はインナーとしても活躍してくれる

【問い合わせ】
天神ワークス
TEL03-3870-8658

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2023年12月号 Vol.356」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

Pick Up おすすめ記事

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...