愛知・半田市にある古着屋「ノックウッド」は、知る人ぞ知るヴィンテージ革ジャンの宝庫。

  • 2023.12.01

ヴィンテージ好きの間で、知る人ぞ知る名店として知られるノックオンウッドは、名古屋から電車で40分ほどの半田市に位置する。もともとハーレーを中心としたバイクショップだったが、ヴィンテージが高じて古着屋に転身したというからおもしろい。そんなノックオンウッドで、おすすめのアイテムをオーナーの各務英人さんに聞いた。

ヴィンテージの革ジャンに魅せられた男。

「ノックオンウッド」オーナー・各務英人さん|1971年生まれ。愛知県出身。リーのコレクターとしても有名で、ノックオンウッドは日本中にファンを持つ

ワークウエアメーカーのアドバタイジングを数多く扱う名店としても知られる愛知のノックオンウッド。オーナーの各務さん自身もコレクターとして有名であるが、実はヴィンテージライダースのスペシャリストでもある。その理由は各務さんのルーツにある。

「実はバイカーズヘブンハリウッドという屋号で、バイクショップで独立したんです。ノックオンウッドは、バイカーズヘブンハリウッドのドライグッツショップというスタンスなんです。車両はもちろん、バイク乗りの方々に向けたアメリカのバイカーズウエアやギアを、セレクトしていたんです。

その大きなきっかけとなったのが、今回のコレクションの主軸にもなっているラングリッツレザーズ。僕は185センチを超える巨体でガタイもよいから、サイズの合う既製品がなかった(笑)。だからカスタムオーダーを主軸とするラングリッツレザーズは、実に魅力的でした。

当時はヴィンテージだとそこまで値段が高くなく、オーダーものならではのおもしろいものが多く、すっかりとハマってしまいました。自分にとってラングリッツレザーズは、旧き良きアメリカを体現したライダースのスタンダードですね。1947年の創業なので、それより前のDポケットやアビエイタースタイルに興味を持つきっかけになるし、その後に完成していくライダースの礎にもなっていく機能美を持っていると思いますね」

当時のカスタムオーダーされた希少なラングリッツレザーズが並ぶ。どれもサイズやコンディションを厳選する
ヴィンテージのバイカーズグローブはブコのもの。スタッズがさり気ないアクセントに
ラングリッツレザーズの正規ディーラーでもあるので、新品のカスタムオーダーが可能である
すべてラングリッツレザーズのヴィンテージが展示されたコーナー。売り物も多く、この中から吟味できるのは嬉しい限りだ

自慢のヴィンテージコレクションから気になる革ジャンを紹介!

スポーティで’70sらしい1着!

1939年にモーターサイクルのアクセサリーパーツメーカーとして創業。’60〜’70年代にかけてはライダースジャケットも大ヒットした。ベイツらしいライン使いが光るスポーティな襟付きシングル。3万9800円

スペシャルなレディース!!

ライダース黎明期から活躍する名門。こちらはレディーズの珍しいアビエイターモデル。独特なボタン使いは、’30年代らしいディテールであり、飾りではなく、反射鏡として活用していた説もある。9万9000円

’50年代のグリーンタグ!

1950年代中期まで使われていた通称グリーンタグの付いたラングリッツレザーズのクレセント。シンプルなデザインで、味の出たゴートスキンを用いているのが魅力。28万円

ベルト付きのカーコート!

シアーズが展開していた自社ブランドであるヘラクレスのレザーコート。ウエストベルトが付いたクラシックなデザインで、牛革を使用。9万8000円

初期タグで雰囲気が抜群!

ベースのブラウンが出て、なんとも魅力的なエイジングとなったラングリッツレザーズのコロンビア。オプションのボアが付き、なんとも雰囲気がある。参考商品

ありそうでないライトブラウン。

珍しいライトブラウンカラーのラングリッツレザーズのコロンビア。ほぼ使われていないミントコンディション。厚みのあるカウハイドを使用している。参考商品

珍しいグレーのカスタムカラー。

胸にダーツが入り、背面にも3つのプリーツが入るなど、レディース仕様となったラングリッツレザーズのキャスケード。このグレーカラーはカスタムカラーか。9万8000円

人気の高いMCカスタム。

ブコのOEMも手掛けていたと言われるブルックスのレザーベストに、当時のアウトローMCがカスタム。センス良いスタッズカスタムも◎。11万円

色気のあるレーサー仕様。

数多くのレーサーからカスタムオーダーされたラングリッツレザーズらしい1枚。スポーティなライン使いやノーカラーの仕様が’60sらしい雰囲気だ。参考商品

シングルが代名詞!

ミシガン州デトロイトにあったブルックスのシングルライダース。ブコのJ-100を生産していたとも言われ、人気の高いメーカーである。3万8000円

数の少ないレーサー仕様。

サイドにラインの入った’60〜’70年代頃のラングリッツレザーズのカスタムオーダー。この手のモデルには、オーナーの名前が入るタグが付く場合もある。参考商品

【DATA】
ノックオンウッド
TEL0569-26-6800
http://blog.livedoor.jp/knock_on_wood/

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2023年11月号 Vol.355」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部