ヴィンテージの革ジャンに魅せられた男。

ワークウエアメーカーのアドバタイジングを数多く扱う名店としても知られる愛知のノックオンウッド。オーナーの各務さん自身もコレクターとして有名であるが、実はヴィンテージライダースのスペシャリストでもある。その理由は各務さんのルーツにある。
「実はバイカーズヘブンハリウッドという屋号で、バイクショップで独立したんです。ノックオンウッドは、バイカーズヘブンハリウッドのドライグッツショップというスタンスなんです。車両はもちろん、バイク乗りの方々に向けたアメリカのバイカーズウエアやギアを、セレクトしていたんです。
その大きなきっかけとなったのが、今回のコレクションの主軸にもなっているラングリッツレザーズ。僕は185センチを超える巨体でガタイもよいから、サイズの合う既製品がなかった(笑)。だからカスタムオーダーを主軸とするラングリッツレザーズは、実に魅力的でした。
当時はヴィンテージだとそこまで値段が高くなく、オーダーものならではのおもしろいものが多く、すっかりとハマってしまいました。自分にとってラングリッツレザーズは、旧き良きアメリカを体現したライダースのスタンダードですね。1947年の創業なので、それより前のDポケットやアビエイタースタイルに興味を持つきっかけになるし、その後に完成していくライダースの礎にもなっていく機能美を持っていると思いますね」




自慢のヴィンテージコレクションから気になる革ジャンを紹介!
スポーティで’70sらしい1着!

1939年にモーターサイクルのアクセサリーパーツメーカーとして創業。’60〜’70年代にかけてはライダースジャケットも大ヒットした。ベイツらしいライン使いが光るスポーティな襟付きシングル。3万9800円

スペシャルなレディース!!

ライダース黎明期から活躍する名門。こちらはレディーズの珍しいアビエイターモデル。独特なボタン使いは、’30年代らしいディテールであり、飾りではなく、反射鏡として活用していた説もある。9万9000円

’50年代のグリーンタグ!

1950年代中期まで使われていた通称グリーンタグの付いたラングリッツレザーズのクレセント。シンプルなデザインで、味の出たゴートスキンを用いているのが魅力。28万円

ベルト付きのカーコート!

シアーズが展開していた自社ブランドであるヘラクレスのレザーコート。ウエストベルトが付いたクラシックなデザインで、牛革を使用。9万8000円

初期タグで雰囲気が抜群!

ベースのブラウンが出て、なんとも魅力的なエイジングとなったラングリッツレザーズのコロンビア。オプションのボアが付き、なんとも雰囲気がある。参考商品

ありそうでないライトブラウン。

珍しいライトブラウンカラーのラングリッツレザーズのコロンビア。ほぼ使われていないミントコンディション。厚みのあるカウハイドを使用している。参考商品

珍しいグレーのカスタムカラー。

胸にダーツが入り、背面にも3つのプリーツが入るなど、レディース仕様となったラングリッツレザーズのキャスケード。このグレーカラーはカスタムカラーか。9万8000円
人気の高いMCカスタム。

ブコのOEMも手掛けていたと言われるブルックスのレザーベストに、当時のアウトローMCがカスタム。センス良いスタッズカスタムも◎。11万円

色気のあるレーサー仕様。

数多くのレーサーからカスタムオーダーされたラングリッツレザーズらしい1枚。スポーティなライン使いやノーカラーの仕様が’60sらしい雰囲気だ。参考商品

シングルが代名詞!

ミシガン州デトロイトにあったブルックスのシングルライダース。ブコのJ-100を生産していたとも言われ、人気の高いメーカーである。3万8000円

数の少ないレーサー仕様。

サイドにラインの入った’60〜’70年代頃のラングリッツレザーズのカスタムオーダー。この手のモデルには、オーナーの名前が入るタグが付く場合もある。参考商品

【DATA】
ノックオンウッド
TEL0569-26-6800
http://blog.livedoor.jp/knock_on_wood/
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning2023年11月号 Vol.355」)
Text/S.Sato 佐藤周平 PhotoK.Hayashi 林和也
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