【東京クラフトビール図鑑】ブルワリー、ワイナリー、ディスティラリーの三位一体「ミヤタビール」(押上)

スカイツリーからもほど近い、人気の城北エリアに、週末だけ営業するブリューパブがある。ここ「ミヤタビール」ではシードルやワイン、蒸留酒なども手掛ける都内では唯一のブリュワリー。週末しか営業しないのも、平日は醸造に集中するため。そんな本気のビールをぜひ味わいに来てほしい。

徹底的にお酒と向き合える、こだわりの詰まったブリューパブ。

東京スカイツリーを象徴とする押上と、城東エリア屈指の繁華街である錦糸町の徒歩圏内に位置するミヤタビール。店内の奥に設置された醸造タンクを間近で眺められる距離感の近いお店で、料理を提供していないためお酒と真正面から向き合える。

大規模のブリュワリーでも使用されているジャケット式コニカルタンクを採用し、時間を掛けて発酵させている

IPAやゴールデンエール、ペールエール、アンバーの定番に加え、季節限定のビールを醸造。「変わり種を作る時は、副原料をできる限り農家から直接仕入れるようにしています」

と話すブリュワーの宮田さん。これまでに木頭ゆずや新生姜など、厳選した旬の食材を使ったビールを多数考案してきた。日本酒の山田錦やジンのジュニパーベリーといった、ビール以外に使われている材料を融合させることも。そこにはコストをかけても好きな味を優先したいという想いが込められているのだ。そして、店内で作られているお酒はビールだけに限らず、シードル・ワインから蒸留酒まで幅広く、蒸留酒を作るブリュワリーとしては東京で唯一の存在。

週の半分以上を醸造・蒸留に当て、オープンするのは週末のみ。そこからも、お酒作りに対するただならぬこだわりを感じさせる。

春日通り沿いに面した赤い店構えが目印。土日祝は13時からオープンしているので、早い時間から贅沢に酔うことができる。次の休日は、押上観光からミヤタビールへ、飲み足りなければ錦糸町まで流れるコースで決まり

「Miyata Beer」で飲みたいビール。

IPA

麦芽の味わいが強いマリスオッターを使用したことで、しっかりとしたモルトの風味を感じられる。キリッとした苦味と柑橘の香りを楽しめる一杯。

ゴールデンエール

軽やかな苦味と穏やかな甘みが見事に調和した看板メニューのひとつ。バランスに優れ、親しみやすい味わいによってスイスイと飲めるのが特徴。

自家製シードル

青森県産の黄色いりんご、トキを使った自家製シードルも提供。新鮮なりんごの濃い味と甘い香り、ドライな口当たり。

【DATA】
ミヤタビール
東京都墨田区横川3-12-19 松井ビル1F
TEL03-3626-2239
営業/17:00〜23:00(金曜)、13:00〜21:00(土日曜)
休み/月〜木曜

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2019年8月号増刊 東京クラフトビール」)

 

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

Pick Up おすすめ記事

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...