新宿で出会った“ハードボイルド”ベスト。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「『テロリストのパラソル』には、ツマミがホットドッグしかないバーが登場する。そのホットドッグがマジで美味そうに描かれている。今度、再現してみたい!」と語る、革ジャンの伝道師・モヒカン小川がお届け!

BUZZ RICKON’Sのゴールドタイガーボアベスト

名作と呼ばれるハードボイルド小説の舞台は、たいてい横浜か新宿と相場が決まっている。特に新宿は、大沢在昌の『新宿鮫』シリーズや『狩人』シリーズ、馳星周の『不夜城』など、多くの傑作を生みだしている。

そういえば、江戸川乱歩賞と直木賞をW受賞した藤原伊織の『テロリストのパラソル』も、新宿中央公園の爆破テロ事件から物語が始まっていた。『新宿鮫』や『不夜城』を読むと、もはや歌舞伎町は悪の巣窟。真面目な人なんて、一人も出てこないもん。みんな物騒なモノを持ってるし(もちろん小説の中の話だけど)。

そんな「カタギを拒む街」歌舞伎町に久々に行ってきた。目的は、ジャンキースペシャルで開催された「バズリクソンズ・ミリタリーブリーフィング」。イベントが始まる前に腹ごしらえをしようと、弊社スタッフたちと歌舞伎町のど真ん中のコマ劇付近(今はシネシティ広場と言うらしいけど)で寿司を食った。昼間の歌舞伎町って本当に久しぶりだったんだけど、思いのほか健康的でびっくり(笑)。でもどことなく危険な香りもして、悪くない。

ボアでタイガーカモを表現したバズリクソンズのゴールドタイガー カモフラージュパターンボアベスト ” CIVILIAN MODEL”(BR14884)。リバーシブル仕様で、もうひと面がフライトジャケットを彷彿させるナイロン素材となっている。革ジャンの上に羽織れば、往年の熊ジャンのようなスタイルを楽しめる。3万1900円(ジャンキースペシャル TEL03-3232-0850)

新宿の風に吹かれ、ビールも入り、気の大きくなった俺は、イベントの合間にこのベストを衝動買いしてしまった。タイガーカモ柄のボアベストで、革ジャンの上に羽織ると、即席の熊ジャン(虎ジャンか?)に早変わりする便利アイテム。シルエットはバイカーベスト風で、肩部分が細いのも俺好み。リバーシブル仕様なのも嬉しいポイントよね。例えば昼間の新宿を歩く時はナイロン面を表にし、夜の帳が下りる頃、静かにタイガーに変えて、魍魎たちが蠢く夜の歌舞伎町というジャングルへと静かに消えていく……表と裏、昼と夜、2つの顔を持つ新宿にぴったりのベストだと思わない?

ジッパーはコンマー。こうした細かなディテールにもこだわるのがバズリクソンズの真骨頂。パイピングもアクセントになっている
リバーシブル面。 MA-1などのナイロンフライトジャケ ットのようなワイルドな雰囲気が魅力だ。こちらの方がミリタリー色が強 いかも
ベトナム戦争時代、 兵士に人気の高かったタイガーカモをボア素材で表現したユニークなベスト。デザイン性も高く、女性にもおすすめだ

(出典/「Lightning 2023年5月号 Vol.349」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

無骨と涼感。どちらも、ステュディオ・ダ・ルチザンで手に入る

  • 2026.05.02

異なる魅力を持つふたつのスタイル。だが、その根底にあるのは、日本のモノづくりに裏打ちされた丁寧な作りと、細部に宿る遊び心である。 制約が生んだ大戦期の美学! 物資統制下にあった大戦期、簡略化されたディテールの中から生まれた機能美。その無骨な佇まいをベースに、ステュディオ・ダ・ルチザンが現代的に再構築...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

夏服選びはエイトジーで完成させる! “ちょうどいい”アメカジアイテムが続々登場

  • 2026.05.01

エイトジーで完成させるお気に入りの夏支度。アロハにショーツ、Tシャツなど、エイトジーらしい“ちょうどいい”アメカジアイテムが今シーズンも徐々に揃い始めているぞ。 生地、グラフィック、色合いがマッチし、まるで着るアートピースのような存在感。|Waikiki Leaf & Fish Lot:8A...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」がシルバー300個、金30個の限定アイテムを発売。トリプルコラボのデニムにも注目!

  • 2026.05.11

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」からメモリアルな逸品が登場。限定なのでこの機会を見逃すな! また、定番のアイテムも一挙紹介。ハンドメイドならではの美しい細部に注目だ。※価格は全て税抜きです 【NEW ARRIVALS】30th Anniversary Arrow Feather Ser...

Pick Up おすすめ記事

夏服選びはエイトジーで完成させる! “ちょうどいい”アメカジアイテムが続々登場

  • 2026.05.01

エイトジーで完成させるお気に入りの夏支度。アロハにショーツ、Tシャツなど、エイトジーらしい“ちょうどいい”アメカジアイテムが今シーズンも徐々に揃い始めているぞ。 生地、グラフィック、色合いがマッチし、まるで着るアートピースのような存在感。|Waikiki Leaf & Fish Lot:8A...

無骨と涼感。どちらも、ステュディオ・ダ・ルチザンで手に入る

  • 2026.05.02

異なる魅力を持つふたつのスタイル。だが、その根底にあるのは、日本のモノづくりに裏打ちされた丁寧な作りと、細部に宿る遊び心である。 制約が生んだ大戦期の美学! 物資統制下にあった大戦期、簡略化されたディテールの中から生まれた機能美。その無骨な佇まいをベースに、ステュディオ・ダ・ルチザンが現代的に再構築...

スニーカー派こそ知っておきたい、「クラークス オリジナルズ」の名作シューズとその歴史。

  • 2026.05.12

ご存知、英国生まれのシューメーカー「クラークス オリジナルズ」。実は本誌が標榜するアメリカンスタイルとも縁深い同ブランドの魅力について創業から現代にかけての歴史や数々の名作とともに、再考してみたいと思う。 英国で生まれ、アメリカで人気に火がついた稀有な存在。 アメカジ好きの本誌読者の皆様は、クラーク...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。