コレクションを紹介してくれたのはこの3人
『インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》』
(左上)レイダースのガンバレルに登場するチャチャポヤン神殿への地図も精巧にDIY。(右上)機内でゲシュタポが読んでいた『LIFE』誌も、1936年11月号のオリジナルをしっかり確保。(左下)タニスの謎を解くべくゲシュタポとの熾烈な争奪戦を繰り広げたラーの杖飾り(メダリオン)は海外のファンメイド。同じく遺跡内での謎解きの際に使用していたノートは自作したもの。(中下)遺跡での発掘調査で使用されていたものとほぼ同年代のメジャーはeBayで落札したとか。(右下)サイドアームの「ブローニングM1935」とマリオンを助け出す際のナイフは、ともにほぼワンシーンでのみ採用された。
冒頭の発掘調査で手に入れるゴールデンアイドル。そのギミックを解いた砂袋まで自作したとか。
『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』
冒頭クラブでの取引の際、インディが着用していたタキシードを徹底研究し、来たるべく特別な夜の為に着用したという思い出深いオーダーメイド。オールデン社製パテントレザーモデルと合わせた。
(左)小さな親友ショーティ愛用の当時のサンフランシスコジャイアンツのキャップは、クーパーズタウン社製レプリカ。(右)村の守り神でもあった本作のマクガフィン「サンカラストーン」のフィギュアも海外ファンメイド。
『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』
(左上)インディの父親ヘンリー・ジョーンズが着用したツイードハットはブランド非公表の推測品。(中上)本作のヒロイン、エルザが着用していたナチス兵の将校用キャップも精巧なレプリカを所有。(右上)ラストシーンで数ある聖杯から選び出した通称〈大工の聖杯〉はグラフィックデザイナーのインディファン、猫印さんがDIYした木製モック。(左下)気づきづらいが、じつはエルザから借りパクしていたジッポは、マックスケイディ社製レプリカ。(下左から2番目)双眼鏡もブランド非公表。国内の老舗眼鏡店からネットフリマを通して入手したという推測品。(下右から2番目)父親から引き続いた聖杯日誌。(右下)若き日のインディがギャングから奪還した「コロナドの十字架」。フィリピンのファンメイド品。
聖杯日誌は挟まれたトラムの切符までも図録などから忠実に再現した自作品。
ルーカスフィルム一連のプロップを掲載。じつは日本語版も’93年に開催された『ジョージ・ルーカス展』の図録として販売されている。
『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』
インディの息子マットが着用したライダースは、先述したLAのレザースミス、トニー・ノワク氏が手掛けたオフィシャルメイド。キャップはバロンハッツさんが手がけたマーロン・ブランドの代表作『乱暴者』の世界75個限定の復刻版。
(左)KGBの女性エージェントとして描かれたイリーナ・スパルコの出自を記した極秘ファイル。こちらももちろん自作品という偏狂っぷり。(右)マットに託されたマリオンの手紙や写真なども紙のエイジングから筆跡まで忠実にDIY再現していた。
マットコスでハーレーに跨がるインディファンのゴリラさんは普段は創作所『Gorilla Spot』のオーナー。ラペルに並ぶピンズなども一時停止を駆使し、全て当時もので揃えたというこだわりよう。
(出典/「Lightning2023年7月号 Vol.351」)
Text/T.Hakusui 白水健寛 Photo/Y.Roppongi 六本木泰彦
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