「コーナーズ」の受け継がれるべきネイティブアメリカンメイド。

ネイティブアメリカンに脈々と受け継がれてきた伝統的な工芸品を通して彼らの芸術性やクラフトマンシップを、日本に伝えているコーナーズ。ピュアなネイティブアメリカンメイドと和を織り交ぜた新たな取り組みを開始した。

現地の職人が手作業で仕上げた至高のチェーン。

独自の文化で知られるネイティブアメリカン。そんな彼らの魅力を日本へ的確に伝えるために立ち上げられたのがコーナーズだ。

伝統的なシルバージュエリーやラグで知られるナバホ族に精通しており、その黎明期のアーカイブからツーリストジュエリーまで幅広く扱っている。また希少な文化の保存という観点から修理を行うなど、彼らの文化に貢献する活動を行っている。

伝統的なナバホチェーンを特別オーダー。チェーン31万3500円

そんなコーナーズが昨年より始めたのが、ナバホ族のシルバースミスにハンドメイドで制作してもらったアミュレットチェーンだ。ナバホチェーンと呼ばれる伝統的なチェーンだが、そのシンプルなデザインから模倣した大量生産品が市場に出回っているのも事実。

この伝統的なナバホチェーンを使ったウォレットチェーンは、コーナーズのスペシャルオーダー。数本のリミテッドエディションとなる

そんな状況に危惧し、徹底した品質のハンドメイドUSAを実現した。本来はチェーンとして作られた実用的なものだった歴史を踏まえて、極めて軽量ながらも80キロもの重さにも対応できるクオリティとなっている。また一コマずつ、コーナーズが指定する規格のサイズで職人がロウ付けしており、よく見ないとわからないくらい繋ぎ目まで美しい仕上げとなっている。

ご覧のように銀線をひとつずつロウ付けしてコマを繋ぎ合わせていく。この丁寧な手仕事により、耐荷重量が80キロを超える機能美を持つ

そして極めつけに、現地で作られたことを証明するアリゾナ州フェニックスの名門ギャラリーであるD.J.ギャラリーのプレートが付くのが特徴だ。

現地のシルバースミスが手掛けたことを証明するために、名門ギャラリーの頭文字を取ったDJGの刻印が入る。裏には製造年が打刻される
アミュレットチェーンのブレスとネックレス。ブレス(20.5㎝)3万8500円、ネックレス(60㎝)8万2500円

ネイティブアメリカンの伝統と和を融合させる。

アミレットチェーンに続いて、コーナーズが新たに提案するのが、ナバホ族のマスターウィーバーに依頼した漢字モチーフのスペシャルモデルだ。

シルバージュエリーだけでなく、ナバホラグにおいても数々のアワードが存在し、優れた作品や職人は表彰される。受賞後はその価値が上がる

ナバホ族の伝統的な工芸品であるラグ。その歴史はシルバーより旧いと言われ、一説によると18世紀から存在したとか。各トレーディングポストや地域で、糸の太さやデザインパターンが異なり、高い技術とアート性を併せ持つ稀有なプロダクトだ。

今でもその伝統的な技法は受け継がれており、羊を飼うことから始まり、紡績、染色、織りまですべての工程を手作業で行っていく。ひとつの作品を完成させるために数ヶ月の時間を要するため、現在でも希少品となっている。

ナバホラグは、職工が羊を飼うことからスタートし、紡績、染色、織りまですべての工程を手作業で行っていく
ネイティブアメリカンが工芸品を金貨や食料品と交換していた各トレーディングポストで得意とするパターンやカラーリングがあるのが興味深い

ラグを織る職工に従事するネイティブアメリカンは、基本的に女性。その中でも特に優れた技術力と類まれな感性を持っている職工は、マスターウィーバーと呼ばれる。

そんなエキスパートのひとりであり、1868年から続く職工家系に生まれ、若くしてマスターウィーバーに認定されたパメラ・ブラウンに、コーナーズが漢字を題材にしてオーダー。その結果、自然界から生まれた天然染色のアースカラーに伝統的なストームパターンやピクトリルという柄を駆使しながらも、その肝となる漢字を見事に融合させ、クラシックモダンな作品に仕上がった。

漢字シリーズではないが、ナバホ族の伝統的なパターンであるピクトリアル。風景画を表現することからこのネーミングになった。参考商品
ナバホ族のリザベーションがある地域の風景写真。このような風景をラグで表現した。様々なモチーフがあるが、基本的に自然から影響を受けている
志をテーマにしたアートワーク。まるで習字のような力強い漢字に、パメラ・ブラウンが代々受け継いできた柄を組み合わせた。参考商品

【問い合わせ】
CORNERS
TEL03-5425-4427
Instagram @ corners_official

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2023年6月号 Vol.350」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

19世紀から英国紳士に愛され続ける世界最高峰のハンドメイド傘

  • 2026.10.19

年間を通じて降水頻度が高い英国において傘は必需品。ひいては英国紳士を象徴するプロダクトのひとつだ。その中でも、旧くから英国王室や上流階級の紳士たちに愛されてきたFOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)は最上級の存在である。 手作業から生まれる圧倒的な造形美 真のトラッド好きは服だけでな...

金子ノブアキが着る【REDKAP × FREAK’S STORE】

  • 2026.10.21

長い歴史を持つワークウエアブランド〈レッドキャップ〉と〈フリークス ストア〉のコラボアイテムを金子ノブアキが今の感覚で着こなす。年齢を重ねたからこそ楽しめる服のこと、ブランドが持つ哲学のこと、そしてこれから大切にしていきたいこと。45歳を迎えた金子さんに、ファッションと生き方について話を聞いた。 タ...

Pick Up おすすめ記事

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

遊び心とヘビーデューティ! 「ジムマスター」のアウトドア&ミリタリー

  • 2026.10.18

ほどよく力の抜けたカジュアルウエアを展開するカナダ生まれの「ジムマスター」。その真骨頂は、実は骨太なアウトドア&ミリタリーにある。ヘビーデューティな機能美を日常着へと昇華させる秘訣は、「ジムマスター」らしいほんのすこしの遊び心! カラフルな配色の裏に確かな実用性あり! 【右】主役は厚手のボアジャケッ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...