アウトドアがバックボーンにあるライフスタイラーの愛用品とは?

  • 2023.07.26

1999年にスタートし、今もアウトドアシーンの最前線で活躍するネイタルデザイン。デザイナーを務める後藤さんは、大のアウトドア好きであり、その独自のセンスは多くのファンから支持されている。そんな後藤伸介さんの愛用品をチェックしていきたい。

「NATAL DESIGN」ディレクター・後藤伸介さん

1977年生まれ。東京都出身。本格的にバンド活動をしつつ、友人とともに1999年よりネイタルデザインをスタート。サブカルチャーにも精通するアウトドアズマン。

機能性はもちろん、遊び心や一癖あるデザインに惹かれます。

アウトドアのスペシャリストとしても知られる後藤さん。その実用的な意匠とファッションやカルチャー的な視点をうまくミックスするデザイン力が評価されており、ネイタルデザインのみながらず、様々な企業へデザインを提供している。そんな後藤さんの愛用品は、新旧を織り交ぜた温故知新的なもので、一癖あるプロダクトが多いのが印象的だ。

「外遊びがテーマということで、ここ数年ハマっているフィッシングを中心とした愛用品をピックアップしてみました。基本的には欲しいもの、ライフスタイルに必要なものを作っているので、自社のアイテムを選ぶことが多いですが、専門性の強いツールは別物。

例えばロッドなんかは友人が作っている本格的なブランドに別注するなど、餅は餅屋じゃないですが、専任メーカーと協業するのがベストなモノ作りだと思っています。

ただ自分がアウトドアウエアを手掛ける時は、あえてベーシックなものは避けているんです。もちろんフィールドで使える機能性は言わずもがな、どこかうちらしい遊び心であったり、一癖あるデザインを心掛けています。

他のブランドを選ぶ時も、そんな感覚でブランドの個性が反映されたものに自然と惹かれますね。外遊びを楽しむのは、快適な機能性も大事ですが、身に着けて気分が上がったり、所有欲を刺激してくれるようなプロダクトを選ぶと、より気持ちが入ると思います。

1.2017年式 MERCEDES-BENZ G350d

ゲレンデヴァーゲンやシボレーのバンなど、旧車を乗り継いできた後藤さんが選んだのは、旧型Gクラスの最終モデル。以前に230GEに乗っていた際に感じたパワー不足を解消するために、V6のターボディーゼルエンジンをあえてチョイスしたのがポイント。

2.モステンツのザ スターゲーザー

今でも高価格帯で取引されている伝説のテントメーカーであるモステンツの実名復刻。こちらは1984年にリリースされ、MoMAにも永久所蔵された名作。当時のオリジナルカラーで日本製となる。

3.ネイタルデザイン×ハーフトラックプロダクツのクッション

キャンプシーンでチルアウトする時はもちろんのこと、アウトドアフィールドへ向かう車内でも活躍してくれるクッション。このかわいらしいデザインは、SOTEというイベントでハーフトラックプロダクツとのコラボレーション。ジェリー鵜飼氏がデザインした。

4.ネイタルデザインのケリーショーツ

定番のロブショーツのオールドスクールな雰囲気を活かしつつ、よりスポーティでソリッドに仕上げた人気作。ムエタイパンツのディテールとアウトドアの水陸両用の機能性をうまくミックスしたグッドデザイン。裏地にはメッシュを配しているので水にも入れる。

5.ネイタルデザイン×サブロック×ゴーフィッシュのV-oneベスト

ハイセンスなフィッシングギアを展開するサブロックとゴーフィッシュの3社コラボレーションしたヘビーデューティなフローティングベスト。本来の機能性を損なうことなく、ネイタルデザインのオリジナルファブリックであるレトロストライプ/カモを落とし込んでいる。

6.ネイタルデザイン×ブルーヘロンロッズのタイニーバイト

フィッシングに熱中している後藤さんが、もっとも信頼を置くカスタムロッドや修理などを行い工房であるブルーヘロンロッズとのコレボレーション。フライロッドでエンドには真鍮メダルが入る。バッグは、オレゴニアンキャンパーとコラボしたセミハードケース。

7.ネイタルデザイン×カステルメルリーノのスツール

赤脚と呼ばれるレッドのスチールパイプがアイコンになっているイタリアの木工家具メーカーに、ネイタルデザインが別注したスペシャルモデル。アウトドアシーンで映えるイエローの脚を使っており、オリジナル刻印まで入る。後藤さんらしいアイデアが光る。

(出典/「Lightning2023年6月号 Vol.350」)

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