裁縫男女の腕を上げてくれるスターディ・レザーアカデミーに体験入学してきたぞ。最終章 本縫製、仕上げ編

個人的にも裁縫が趣味である(破れた古着のリペアや、ちょっとしたカスタムがメイン)ライトニング編集部の小池が、裁縫の腕を上げるべく、スターディ・レザーアカデミーに体験入学。実際の職人さんがアドバイスをしてくれるなか、任意の作品(レザーバッグや小物)を製作できるプログラムだ。デニムエプロンを選択肢、いよいよ各パーツの裁断、下ごしらえを終え、最終章は本縫製と仕上げに!! いよいよ完成!!

工業をミシンを使って本縫製へ。

いよいよミシンを使って本格的な縫製作業へ。使うのは職人さんたちも普段から使っているミシンを使わせてもらえる。もちろん家庭用のミシンとは違ってパワフル。今回はほとんどの場所が本縫い(1本針)ミシンを使って縫製。まずはエプロンのビブ(胸部分)を縫っていく。気を抜くとあっという間に生地が走るので、生まれたての子鹿のようにおそるおそるミシンを操作するのであった。

ポケットの縫製。

パーツを裁断したときにハンマーを使って縫いしろを折り込んでいたポケットになるパーツを本体に縫製する作業。取り付け位置はあらかじめパターン通りに印をチャコペンで書いているので、そこにポケットパーツをセットして縫製していく。小池は昔ながらの縫製を意識して、運針が細かくなるようにゆっくりと縫製する作戦に。

隣で先生が見守ってくれるので、何かあればすぐに対処してもらえるので心強い。ミシンは足でペダルを踏んで操作するので、普段からクルマの運転をしている人であればすぐにコツをつかめるはず。

▼実際の作業はこんな感じ

ウエストストラップの縫製。

デニムのウエストストラップもあらかじめ裁断し、ハンマーで折り込んだ状態でミシンに。ポケット同様に、直線で縫うだけなので、ミシンの操作に慣れてしまえばそれほど難しい作業ではない。ただし仕上がりは素人。職人さんたちの技術の高さを痛感するのであった。それでも自分で仕上げる作業は楽しい。

気になる仕上がりは!?

自身10年振りくらいに工業用のミシンを扱ったので、最初から上手くいくはずはない(笑)。それでも何度も縫製作業をしていれば、ミシンのスピードにも慣れてくるので仕上がりはキレイになる。このアカデミーの受講者にはリピーターも多く、何度も受講することで、難易度の高いアイテムに挑戦して腕を上げている人も多いという。趣味で縫製やレザークラフトをやりたい人にはありがたい場所である。で、肝心な仕上がりはというと、ベーシックな1本針ミシンなのに、見事にまっすぐ縫えていない(汗)。ストラップ部分の縫製も糸を行ったり来たりさせる「返し縫い」の作業に手間取り、お世辞にもキレイな縫製とはいえない仕上がりに。もちろん自分で作ったので文句は言えないけれど、デニムなどの布であれば、最悪の場合、糸を切って縫い直しも可能なのでほっとひと安心。

レザーポケットの縫製は難易度高し。

胸にデザインされる取り外し可能なレザーポケットの縫製。こちらはレザー用の1本針ミシンを使用するので縫製糸も太め。レザーは針を落とす穴が一度空いてしまうと塞ぐことができないので失敗は許されないので緊張感も高まる。

さらにポケット上部には返し縫いが必要なので、ここは足のペダルではなく、手でミシンを回してゆっくりと、最初に縫った場所と同じ穴に針を落とすようにして返し縫いをする。デニムとは違うレザーならではの特性に、レザークラフトの難しさを勉強。ただただ職人さんたちをリスペクトするのであった。

金属パーツの取り付け。

縫製を終えてエプロンのカタチになったら、その他部材の取り付けへ。首のレザーストラップを通す部分は金属製のハトメを打ち込む。これもマシンではなく手作業で。任意の場所に印を付けて、ハトメをハンマーで打ち込んでいく。

またハトメの受け側になるレザーストラップには穴を専用のポンチョで開ける。これも試着をしながら自分の好みの長さを決めて打つことができるので、自分サイズに調整できるのもうれしい。

最後の仕上げはハンドステンシル。

エプロンの縫製を終え、各種部材も取り付けてレザーポケットなども取り付けたら、最後の仕上げにステンシルでブランド名を入れることができる。今回はあえて所定の位置ではなく、タテ型にブランドネームを入れることに。ステンシルプレートを入れたい位置にセットして、ブラシで縫っていく。どこまでもハンドメイドにこだわっている。

完成しました!!

細かい縫製は「?」だけど、なんとかエプロンになりました。国産のセルビッジデニムは経年変化も楽しみ。首や胸のレザーポケットは取り外しが可能なので、洗濯も可能。ポケットにあえてタテに入れたステンシルが良いアクセントにもなっている。完成はうれしいけれど、本来は一般の人では4回くらいの受講で完成させられる工程を取材ということで、特別に一気に仕上げたのでもはやヘトヘト。それでも自分の手で作ったアイテムは愛着がわく。

まとめ

このレザーアカデミーではご覧のデニムエプロンだけでなく、オールレザーの小物やバッグなども任意でチョイス可能。ちなみに初級コースにはレザー製のペンケースなどもあり、まったくの初心者でも挑戦できるのがうれしい。今回のデニムエプロンは中級者編だということ。受講者には本格的にクラフトマンとしてプロを目指す人から、趣味で始めたいという人まで様々。製品ができるまで材料費と受講料さえ用意すれば何度でも受講できるので、自分のペースで勉強ができるのがうれしい。リピーターのなかには次々にステップアップして、本格的なアイテムに挑戦できるほど腕を上げていく人もいるほど。老後の趣味として通ってみようかなと思う小池であった。

【DATA】
Sturdy Luggage Academy

<初回体験コース>
受講料:4000円(2時間)
材料費:1500円
製作物:レザーペンケース

<通常コース>
入会金:4000円
受講料:1レッスン4500円(2時間)+材料費(制作物で変動)
制作物:バッグ、ウォレット、デニムエプロンなど任意で選択可

場所:横浜市港北区新羽町1218-1スターディ工房内
TEL045-900-2211 sturdy@lucent-jp.com

https://www.instagram.com/sturdyluggagesupply/?hl=ja

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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