フルカウント辻田流「入浴道」。「ととのう」とは?

愛好家が増殖中のスーパー銭湯やサウナなどに代表される入浴カルチャー。そんな時代が来る以前からほぼ毎日銭湯に通っているのが、ジャパンデニムでは知らない人はいないフルカウント代表の辻田幹晴さん。

まさにライフワークとして銭湯に通い続ける大先輩が教える銭湯のあれこれ。個人的におすすめの銭湯から入浴の仕方、さらには楽しみ方まで、長年銭湯に通い続けてきたことで到達した「入浴道」をお届け。今回は最近よく聞く「ととのう」を掘り下げる。

「ととのう」というワードを解説。

近年サウナ、特に若い人の間で、ととのうと言うワードをよく耳にするようになりました。

このととのうという現象は、サウナと水風呂を3~5回繰り返すことによる温冷刺激によって脳内で「β-エンドルフィン」、「オキシトシン」、「セロトニン」という3つの物質が分泌されます。「β-エンドルフィン」は、モルヒネと同じような作用をする物質で、鎮痛効果や気分の高揚・幸福感が得られる“脳内麻薬”です。「オキシトシン」はストレス緩和、「セロトニン」はうつ症状の改善・精神安定の効果があると言われています。

前回お話しした様に、水風呂に入った状態で水の冷たさを感じなくなったり(羽衣状態)、喉の奥、胃のあたりから冷たい空気が上がってくる感覚。リラックスはしているけれど、眠いわけではなく、むしろ清明に意識は晴れている。

このくらいまで行くと僕の場合、仕上がったのかな? と思うようにしています。

ととのったと言う言葉が生まれる前からずっとこの感覚を求めて銭湯に来ているので、僕自身は仕上がったと言うようにしています。

とはいえ、毎日銭湯に来ていると毎回仕上がる訳ではありませんし、じつは仕上がらないことの方が断然多いです。むしろ仕上げない選択肢が多いです。

ととのいの危険性。

全身に血が巡り、頭の先から足先まで感覚が研ぎ澄まされ、頭がクラッと来て、そのまま身体に力が入らなくなる感覚。何もかもどーでもよくなる。これはサウナトランス状態とも呼ばれ、いわゆる「ととのい」の代名詞とも言えます。

しかしこれに似た状態だが、フラフラして意識が朦朧とする「ヒートショック現象」や脱水による「熱中症」に近い状態をととのいと勘違いしている若者を稀に見かけることがあります。

現に目の前で倒れた人を見かけたこともあります。

このように、正しい知識がなく、サウナに行くたびにととのいを得ようと頑張りすぎると

転倒によるケガや、とりわけ飲酒後のサウナで死に至ることもあります。

自分の体調に合わせて、決してととのうだけが風呂の入り方ではないと言うことを知っていただけたらと思います。

では、いってきます!!

この記事を書いた人
辻田幹晴
この記事を書いた人

辻田幹晴

温冷浴マスター

ジャパンデニムの雄「フルカウント代表」。40歳のときに癌を患い、そのとき医師から体を温めて基礎体温を上げることと、血流を良くすることが癌の予防になると言われたのがきっかけで銭湯に毎日行くように。かれこれ16年、ほぼ毎日銭湯に通う。今流行りのサウナーではなく、(サウナにも入るが)色々経験した結果、最近はぬる湯にハマっている
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