イメージしたのはアメリカのウエストコースト! 西海岸風クラシックジープ。

  • 2023.07.04  2023.04.24

我々が青春を過ごした’90年代も気づけば30年も前のこと。その頃に流行ったクルマは、ネオヴィンテージと言っても大袈裟ではない。そんな’90sを象徴するチェロキーをよりクラシックに仕上げた個体を紹介する。オーナーはモトの本池良太さん。ジープ・チェロキーに独特なカスタムを施した、西海岸風のネオクラシックジープだ。

「MOTO」プレス/企画・本池良太さん|1981年生まれ。鳥取県出身。カリフォルニアに留学した後に、父であり創業者でもある本池秀夫氏のモトに合流。現在はデザインからディレクションまで手掛ける。愛車に関するインスタグラムを開設。@neoclassic_jeep

カリフォルニアの空気感を表現した爽やかなツートーンカラー。

’90年代にティーンネイジャーであった今の30〜40代は、その頃アメリカ車に憧れた人も多いだろう。ちょっとコワモテな人たちが乗るシボレーのアストロやカプリスワゴン、そしてジープ・チェロキーあたりが憧れの的だった。そんなジープ・チェロキーに、独特なカスタムを施してネオクラシックカーとして仕上げたのが、モトの本池良太さんだ。

日本市場に向けて、この1993年モデルから右ハンドル車が投入された。また‘91年より4リッターの新型改良エンジンを搭載しているので、現在の道路事情でもストレスなく運転できるそう。この日の良太さんは、モーターのフィッシュテールコートを着用

「中学生の時に公道で走っているチェロキーの二代目となるXJ型を見かけて、日本車にはない角張ったフォルムと、アメリカ車らしいエクステリアに驚いたことを今でも覚えています。

約1年前に活動拠点を東京から、本社のある米子に移したことをきっかけにクルマを探しました。山陰は雨も多く雪も積もるので、アウトドアも楽しみたいし、学生時代からXJに乗ってみたいという思いがあったので、チェロキーの購入を決めました。

’90年代以前の旧車が軒並み上がっていますが、まだ高騰しておらず、手が出しやすかったのも決め手でしたね。大阪にある専門店に、“西海岸風ネオクラシックジープ”をテーマに細かい仕様書を自身で作成して渡しました。

最大のポイントは、ミントブルー×ホワイトのオールペン。職場や住まいが海の近くだということもあり、住んでいたこともあるカリフォルニアの空気感を表現しています。他にも希少な当時の純正クロームメッキパーツを多くカスタムしている点も気に入っています」

週末は野外に行くことが多く、親交のあるオールドマウンテンのキットでカスタムしたカーミットチェアなどを積載
愛犬であるフレンチブルドッグのふぅちゃん。休日は愛犬とパートナーを連れて出かけることが多いため、すっかり乗りなれている

1993 JEEP CHEROKEE XJ LIMITEDのディテールを紹介!

ワゴニアのスポーツモデルという立ち位置でスタートしたチェロキー。2代目となるXJ型は1984年にリリースされ、日本でも大ヒット。上級グレードであるリミテッドで、この年式ならではのベージュの内装もポイント。

このXJ型のジープ・チェロキーといえば、この角張ったフェイスデザインとクラシックなクロームのグリルが個性的である。

クラシック感を出すために窓はクリアに。このXJは、2代目として1984年に発売されたのでレトロなリアデザイン。

ウッドパネルを中心としたクラシックなインテリアは、現行車にはない趣のある雰囲気。時計はダルトンのものをカスタム。

サイドのウィンカーをクリアにすることでスッキリとした印象に。またカイザー時代のジープのエンブレムをカスタムしたのもポイントだ。

現在ではなかなか見つけることができる純正のクロームメッキのドアハンドルを運良く発見。これだけでレトロな印象になるから不思議。

苦労して探したというフロントガラスのメッキトリムはオリジナル。その他にライセンスランプフィニッシャーも純正クロームパーツにしている。

(出典/「Lightning2023年4月号 Vol.348」)

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