7400ccのアメリカンフルサイズバン。たくさんの荷物を積んで車中泊も。その乗り味は?

  • 2023.02.21  2023.02.16

編集部イチのアメリカ車好きであり、自身も数々のアメリカ旧車を乗り継いできた編集部の最古参・ラーメン小池。最近ではLightning、2nd、CLUTCH magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」でも“ライトニングガレージ”という、アメリカ車好き全開の動画連載を開始した。今回は、アパレルのセレクトショップ「デルボマーズ」や「リアルマッコイズ茨城」のオーナーである佐藤さんが所有する「2000年式シボレー・エクスプレス」を直撃し、ドライブに同行して話を聞いてみた。

大きなボディとエンジンは、趣味を満喫させてくれる大切なツール。

趣味で若い頃からサーフィンを楽しむ佐藤さんは、2年ほど前に2000年式シボレー・エクスプレスを手に入れ、リアのスペースをサーフトリップができるようにカスタムを敢行。ロングボードをそのまま積めるようにリアスペースは2階建てにし、上はベッドにカスタム。サーフトリップに友人たちと車中泊しながら行けるように仕上げている。

もともとアメリカのフルサイズバンは、いろいろな職業の商用バンとしても使われているだけに、その可能性はアイデア次第で無限大。ただ、日本ではかなり大きいボディサイズと、7400ccのV8モデルというチョイスが佐藤さんらしい。

シボレーのフルサイズバンであるエクスプレス。商用からパッセンジャーユースまで、ボディバリエーションやエンジンラインナップなど、使う環境に合わせた多彩なスタイルが存在した。その中でもこれはビッグブロックのV8搭載車で、排気量は7400ccというモデル

その理由を聞いてみると「シボレーのアストロも所有しているんですが、アストロはボディも小さめでエンジンはV6。数百kmも走るサーフトリップを考えると、やはりV8エンジンの方が疲れないんですよ。あとは友人たちといっしょに行くならフルサイズバンがいいですね。近所のポイントに1人で行くときにはアストロ、ロングドライブはフルサイズのエクスプレスと使い分けてます」とうらやましいほどのアメリカ車ライフを楽しんでいる。

さらには自宅で使っている薪ストーブに使う薪を運ぶ用にアメリカのピックアップトラックも所有。1台ですべてをまかなうのではなく、使い方によってクルマを使い分けるというカーライフが独特。

2000年式なので内装はそこまで古臭く感じないデザイン。ロングトリップもするので、後付けでナビゲーションシステムをインストールしている。ダッシュボードの上にタコメーターを後付けしているあたりにクルマ好きを感じさせる。それ以外はノーマルをキープしたインパネ周り

その乗り味はというと、多くのクルマを乗り継いで来た佐藤さんも、7400ccのエンジンは力もあるし、大きなボディでも余裕でぐいぐい引っ張ってくれる。最初はそのパワーを持て余して、かなり燃費も悪かったけれど、クルマの性格を知ってからは、無駄の無いアクセルワークが自然と身について燃費も向上したという。

7400ccのエンジンは巨体を軽々と運んでくれる。所有したばかりのころは燃費が悪かったが、無駄に踏まないアクセルワークを憶えてからは燃費も向上したという。狭い道は正直苦手なボディサイズだけど、高速道路の巡航は快適そのもの。そのあたりもアメリカ車ならではである

もちろん、国産車と比べれば燃費は比べものにならないほど良くない。それでもこのクルマが見せてくれる景色や、疲れ知らずでロングドライブできるなど、それ以上に得るモノや充実感があるという。大排気量のアメリカ車に乗っている人たちは、燃費以上の楽しさをクルマに見出している人がほとんど。佐藤さんも燃費の悪さよりも、このクルマではしか味わえない経験を大切にしている。

近所でもかなり目立つクルマなのが困ってしまうけれど、基本的に佐藤さんがチョイスするクルマのボディカラーは赤が多い。このクルマもボディが赤だったことも手に入れた理由のひとつ。今後はグリルなどを替え、兄弟車であるGMCサバナ仕様に近づけていきたいと語ってくれた

アメリカ車の愛好家にはV8エンジンにこだわる人が多いことは、所有して実感したという。アメリカの文化を感じるだけでなく、その力強さやエンジンの独特な鼓動は、元々アメリカンカルチャーが好きな佐藤さんにもライフスタイルに欠かせない1台になっている。

▼ シボレー・エクスプレスの走りはこちらの動画でチェック!

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