コスモスの特徴は、“似ているけど、何かが違う”というところ。例えば、「ダンガム」「ブタニクマン」、そして「なめるなよ」など。子供たちに人気が出たアイテムがあれば、それを似せて素早く商品化するというスピード感から、瞬く間にシェアを拡大していった。
そこで日本一のコスモスコレクターであるワッキー貝山氏のコレクションの中から、80年代のニオイを感じるパロディものや、あのブームを象徴するアイテムまで紹介する。
1.少年警察手帳
内ポケットから出して、警察ゴッコを興じた。中はプロフィールを書くだけで素っ気ないが、桜の代紋風マークはカッコよかった。
2.キャッシュカードレプリカ
とにかく大人になりたかった。カードを持つという事も立派な大人に見えた。同サイズのラミネート加工カードは大人の重みがあった。
3.工具ネックレス
実用的ではないミニ工具。何も直せないし、切れない。チェーンを付けて「工具ペンダント」流着用するのが恥ずかしい。
4.授業中睡眠許可証
これは欲しいと思ったもんだが、ここぞの時に「先生、これ」なんて出しても、許してもらえないのだが…。
5.君も高橋名人になろう 養成ボタン
カウント機能は付いていない。ただ連打するだけのもの。1 秒間に 16 連打対決。きちんと計測係を 立てないと喧嘩になる可能性大。
6.忍者手帳
超ミニサイズの豆本。図解入りで忍者の格好や極意が書かれている。この小ささには、印刷と製本技術の高さを感じる。
7.宇宙食
その正体は、当時流行り始めた「かいわれ大根」。3日位で育つのはまさに宇宙 レベル。ドキドキしながら食べたものだ。
8.一万円札シール
聖徳太子のお札が時代を感じさせる。どう使っていいかわからず、そのまま取っておく少年多数。昭和の少年に1万円はお宝だった。
Text/S.Yasuda Photo/T.Otomo
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