現代に蘇ったリアルヴィンテージスペック。Fenderの「American Vintage II」

  • 2023.02.21  2022.11.30

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介!

今回は、「ストラトキャスターとテレキャスターなら断然ストラト派だったけど、アメリカン・ヴィンテージⅡを見てからテレキャス派に。この好みの変化は自分でも意外!」と語る、ライトニング編集部の旧車・ギター・ホビー担当・イスカンダル功がお届け!

フェンダーから登場! フラッグシップモデル「アメリカン・ヴィンテージⅡ」

1972年に登場したモデルを再現した『American Vintage II ʻ72 Telecaster® Thinline』35万7500円(税込)。テレキャスターの他、ストラトキャスター、ジャズマスター、プレシジョンベース、ジャズベースが各年代ごとにラインナップ。総ラインナップは16台となる。またカラーバリエーションも豊富に用意されている

米国のギターブランド「フェンダー」が先日フラッグシップとなるモデルを発表した。それが「アメリカン・ヴィンテージⅡ」だ。これは’50年代、’60年代、’70年代というエレキギターによるミュージックシーンがカルチャーにも大きな影響を与えた時代に登場したモデルを復刻したもの。

もちろん単なる見た目だけの復刻ではない。まずどれも各年代の中で特に象徴的だったモデルがセレクトされ、当時の仕様を“忠実”に再現しているのがポイント。

各モデルがもつヴィンテージのディテールはすべて現代の技術で再現され、’50年と’60年代のリイシューモデルには、当時と同じニトロセルロースラッカーで塗装されている。ネックのシェイプもヴィンテージと同じ形状のCシェイプを採用し、弾き心地も抜群。そして肝心なヴィンテージならではのトーンだって再現されている。

このようにアメリカン・ヴィンテージⅡはヴィンテージギターを最新のファクトリーの技術で現代に蘇らせたシリーズなのである。

ヴィンテージギターの場合、経年による破損に注意が必要だが、これならハードケースに入れて外に持ち出すのも怖くない。自分なら部屋に飾って、ひたすら愛でていたいな。ホント惚れちゃいますよ、この美しさと雰囲気には!

軽く試奏してみたが、メイプル材のCシェイプネックが滑らかでとにかく弾きやすい。プレイヤビリティに優れているのも特筆すべき点だ
’72年に量産されたTelecaster®Thinline。その特徴はフェンダー初の6弦ハムバッカーと調整可能な6サドル式ブリッジの採用だ
重量のあるアッシュ材をボディに使 用しているが、ボディに空洞を設け たセミホロウ・ボディのため他の モデルに比べて軽量化されている

【問い合わせ】
フェンダーミュージック株式会社
https://www.fender.co.jp

(出典/「Lightning 2022年12月号 Vol.344」)

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