ここではショットの詳しい歴史は省くが、ショット・ワンスターといえば1950年代に登場し、現在のダブルライダースの礎を築いた、永遠のマスターピース。デザインは完成されているので古びないし、ワンスターを着ていれば、「お、あいつライダースを分かってるな……」と一目置かれる。ちなみに現在、素材違いやカラー違いなど、各種のワンスターがリリースされているので、アナタにぴったりのワンスターが、必ず見つかるはずだ。さぁ、勇気を出して、ワンスターに袖を通してみようぜ!
これがワンスターの基本「Schott 613US ONESTAR」
エポレットに燦然と輝くスター、これこそがワンスターのアイデンティティだ。この613USワンスターは、まさにショットのアイコン的存在。素材にはコシ感のあるクロム鞣しのステアハイドを採用し、「革ジャンを着てるぜ〜」的な着用感を楽しめる。バックルやジッパーに至るまで、1950年代当時の意匠を継承しているのも嬉しい。次ページからの各種ワンスターはすべて613USからの派生モデルなので、まずはコイツの存在を頭に叩き込んでおこう。12万6500円
「この613USがワンスターの基本形。着丈は短めでアームホールも太めだが、王道のライダース然としたスタイルが楽しめるぞ。ちなみに身長175㎝体重72㎏の俺が着ているサイズが40。ちょっと大きめなので、俺には38がジャストかな」
着丈が長いスタイリッシュなモデル「Schott 613UST ONESTAR TALL」
基本的な各部のディテールは613USを踏襲しているが、こちらは肩幅を細くし、着丈を若干長くしたTALLバージョン。全体的にすっきりとしたスタイリッシュなシルエットを持つ。素材は613同様の屈強なステアハイドで、買ったばかりの状態ではかなり「拘束感」があるが、着込むうちに革が馴染んでいくので心配は無用。13万2000円
「上で紹介した613USと見比べても「ハイレベル間違い探し(※)」状態だが、613USTは着丈の長いモデル。俺が着ているのはサイズは38だが、すっきり見えるでしょ?今っぽくワンスターを着るなら俺のおすすめは断然こっち。ロックな人にもおすすめ」
※ライトニング本誌の人気コーナー。間違い探しなのだが、その難易度は作った編集部員がわからなくなるほど。正解すると特製ステッカーがもらえる。
柔らかさで選ぶなら「Schott 217US SHEEP ONESTAR」「Schott 516UST ONESTAR NEW NAKED」
Schott 217US SHEEP ONESTAR
柔らかく非常に軽いシープスキンを採用したワンスター。シルエットはトールモデルをベースにしており、身体のラインにフィットする。一度、茶に染めた後に黒で染めた茶芯仕様なので、着込むほどに表面の黒が削げ、茶が出現する。革はマットな質感で高級感がある。13万2000円
「最近お気に入りでよく着ているのがシープスキンの217US。とにかく軽くて、校了中にずっと着ていても疲れない(笑)。茶芯仕様なので、着込み甲斐があるのも楽しい。普段は38を着てるけど、この40もいいな〜」
Schott 516UST ONESTAR NEW NAKED
ワンスター・トールのすっきりしたシルエットをベースに、素材にはニューネイキッドカウレザーを使った人気モデル。厚みがありながらも非常にしなやかで、着用ストレスはほぼ無し。荒々しいシボが多く浮き出ており、革の表情を楽しみたい人にもおすすめだ。13万7500円
「硬い牛や馬の革もいいけど、50歳を過ぎて柔らかくて着やすい革ジャンの良さに目覚めた俺。このニューネイキッドカウレザーは、一度着ると病みつきになる柔らかさ。ちなみに俺はサイズ40を着用。これ欲しい!」
こだわりの馬革を使用した「Schott 613SJH HORSEHIDE ONESTAR」「Schott 613UHT HORSEHIDE ONESTAR TALL」
Schott 613SJH HORSEHIDE ONESTAR(上)
直営店限定モデル。ちなみにSJHとはSpecial Japan Horseの意味。抑えめな光沢感とコシのある張り感は、着用する満足感を与えてくれる。特別モデルだけあって、ライニングもコットンネルを採用し、よりクラシカルな印象に。24万2200円
「ワンスターには2種類の馬革モデルが存在する。やっぱり馬革好きの人も多いから嬉しいかぎり。こちらの613SJHは日本製の馬革を使っていて質感も申し分なし。俺の着用サイズは40。粘りがあっていい革です!」
Schott 613UHT HORSEHIDE ONESTAR TALL(下)
ワンスターの中でも人気の613UST をベースに、艶やかなホースハイドで作り上げたレザーラバー垂涎のモデル。最初は手強いが、着ていくうちに体に馴染み、ステアとは異なるエイジングを見せてくれる。14万3000円
「馬革のライダースって、着てるとやっぱり気分が上がるんだよね〜。この613UHTも、時間をかけてアジを出したい1着。この艶感も、着込むうちに無数の皺が刻まれて、表情豊かに育っていくはずだ。40を着用」
カラーワンスターでおしゃれ上級者!
最近のワンスターは、カラバリが豊富なのが嬉しいポイント。ステアハイドやニューネイキッドカウレザーなど、素材違いでも色が選べたりするので、思い切って黒・茶以外を選んでみては? ここで紹介している以外のカラーもあるので、気になる人はwebでチェック!
(左)Schott 613UST ONESTAR TALL [RED] 13万2000円
(中央)Schott 613UST ONESTAR TALL [WHITE] 13万2000円
(右)Schott 503UST COLORED ONESTAR [MUSTARD] 12万5400円
シングル好きにぴったりのワンスター「Schott 603UST STAND ONESTAR」
ダブルブレストでありながらスタンドカラー仕様で、すっきりと着られるワンスター。フロントを開けるとダブルライダースのようにも着られるので、コーデの幅も広がるはずだ。素材はステアハイドを使用。13万2000円
「個人的に、最近このタイプが気になってるんだよね。ダブルでありながらすっきりと着られる603USTは、英国車に乗ってる人にも似合いそう。俺ならフロントを開けてきちゃうけどね」
【問い合わせ】
Schott Grand Store TOKYO
TEL03-3464-1913
http://schott-nyc.jp
(出典/「Lightning 2022年12月号 Vol.344」)
Text/T.Ogawa 小川高寛 Photo/Y.Amino 網野貴香
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