ウイスキー樽がヘッドホンに!? |TAGO STUDIO TAKASAKI

長年使われその役割を終えたとき、捨てられるのではなく次は別のカタチに変化し再び愛されるプロダクツ。プロダクツの持つ歴史とモノとしての素晴らしさを再発見!

多胡邦夫さん

ロックに影響され、学生時代からバンド活動を始める。アーティストへの楽曲提供しながら、2014年にスタジオを確立。

役目を終えたウイスキー樽がプロ仕様のヘッドホンに。

イチローズモルトの樽を使ったヒストリックホン第1弾。40~50種類のウイスキーが染みこんだ感慨深いモデルに仕上がった

伝説のバンドBOOWYを生み、音楽の街として知られている高崎に、作曲家・音楽プロデューサーの多胡邦夫さんがプロ専用のレコーディングスタジオ「TAGO STUDIO TAKASAKI」を立ち上げたのが2014年のこと。そしてその1年後、地元のヘッドホンメーカー「TOKUMI」に製作を依頼し、2年の開発期間を経てオリジナルのヘッドホンを作り上げた。使われているのは、楽器などには欠かせない無垢材。特に反響のよい楓などの広葉樹を使うことで、究極のナチュラルサウンドを実現。シグネチャーモデルであるT3︲01は、最高峰モデルとして多くのアーティストが愛用している。

次に注目したのが、秩父のウイスキーブランド、イチローズモルトで使われていたウイスキー樽を使ったヘッドホンだ。

「水上町の中学校の校歌を作ったことがあって、その中学校が廃校になり校舎を解体するとなったとき何か思い出として残してあげられないかと」

長年使われてきた木材を再利用することで新たな価値を見いだし、この先も歴史を刻み込むヒストリックホンシリーズが誕生した。木が持つ温かいサウンドに包まれながら、ウイスキーを一杯。

いまや世界的なウイスキーブランドであるイチローズモルトで使われていたオーク樽
前身の羽生蒸留所時代から使用されていたものもあり、それぞれにウイスキーを仕込んだ年月が刻み込まれている

プロのために作られたTAGO STUDIO のヘッドホン。

国産の楓材を用いて究極のナチュラルサウンドを実現したT3-01。装着性がよく愛用者も多い。5万9400円

より躍動感を感じられるサウンドにしたT3-03(3万1680円)。ホワイトはゲーミング専用パッケージ(3万4980円)

世界初、ヘッドホンバーがいよいよオープン。

高崎駅から徒歩5分、TAGO STUDIOブランドのヘッドホンで音楽が聴けるバーが8月8日にオープンする。レコードはもちろんスマホに入っている曲も、お酒を飲みながら最高の音で聴けるのだ。

各カウンター席に設置されたヘッドホンアンプに差し込むとかかっている曲が聴け、自分だけの世界に入り込める
カウンターの奥に設置されたレコードプレイヤー。店内に並んだレコードを選ぶとかけてくれるという仕組み

【DATA】
Headphone Bar
群馬県高崎市あら町170
TEL027-395-0208
営業/18:00~ 24:00
休み/日曜

TAGO STUDIO TAKASAKI
群馬県高崎市あら町 5-3
TEL027-395-0044
営業/9:00~18:00
休み/月・火曜

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2022年9月号 Vol.341」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

無骨と涼感。どちらも、ステュディオ・ダ・ルチザンで手に入る

  • 2026.05.02

異なる魅力を持つふたつのスタイル。だが、その根底にあるのは、日本のモノづくりに裏打ちされた丁寧な作りと、細部に宿る遊び心である。 制約が生んだ大戦期の美学! 物資統制下にあった大戦期、簡略化されたディテールの中から生まれた機能美。その無骨な佇まいをベースに、ステュディオ・ダ・ルチザンが現代的に再構築...

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」がシルバー300個、金30個の限定アイテムを発売。トリプルコラボのデニムにも注目!

  • 2026.05.11

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」からメモリアルな逸品が登場。限定なのでこの機会を見逃すな! また、定番のアイテムも一挙紹介。ハンドメイドならではの美しい細部に注目だ。※価格は全て税抜きです 【NEW ARRIVALS】30th Anniversary Arrow Feather Ser...

大人メンズの手首に最適解なバングルを……「アリゾナフリーダム」を象徴するモチーフ“唐草”。

  • 2026.05.08

アリゾナフリーダムを象徴するモチーフのひとつ、唐草。創業当初から脈々と受け継がれ、ブランドの核として多くのファンに愛され続けてきた、いわば普遍的なデザインだ。一見すると同じ唐草でも、彫りの深さやラインの強弱、バングルの幅やサイズによって印象は大きく変化する。その多彩な表情こそが、このモチーフの大きな...

スニーカー派こそ知っておきたい、「クラークス オリジナルズ」の名作シューズとその歴史。

  • 2026.05.12

ご存知、英国生まれのシューメーカー「クラークス オリジナルズ」。実は本誌が標榜するアメリカンスタイルとも縁深い同ブランドの魅力について創業から現代にかけての歴史や数々の名作とともに、再考してみたいと思う。 英国で生まれ、アメリカで人気に火がついた稀有な存在。 アメカジ好きの本誌読者の皆様は、クラーク...

Pick Up おすすめ記事

無骨と涼感。どちらも、ステュディオ・ダ・ルチザンで手に入る

  • 2026.05.02

異なる魅力を持つふたつのスタイル。だが、その根底にあるのは、日本のモノづくりに裏打ちされた丁寧な作りと、細部に宿る遊び心である。 制約が生んだ大戦期の美学! 物資統制下にあった大戦期、簡略化されたディテールの中から生まれた機能美。その無骨な佇まいをベースに、ステュディオ・ダ・ルチザンが現代的に再構築...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

スニーカー派こそ知っておきたい、「クラークス オリジナルズ」の名作シューズとその歴史。

  • 2026.05.12

ご存知、英国生まれのシューメーカー「クラークス オリジナルズ」。実は本誌が標榜するアメリカンスタイルとも縁深い同ブランドの魅力について創業から現代にかけての歴史や数々の名作とともに、再考してみたいと思う。 英国で生まれ、アメリカで人気に火がついた稀有な存在。 アメカジ好きの本誌読者の皆様は、クラーク...