「ファンファーレ・ジャパン」代表・神山繁さん
トリップショットホテルズ・コザのディレクションをはじめ、沖縄地上波 RBCで放送中のTV番組「コザの裏側」の制作など幅広い分野で活躍。ホテルもテレビ番組もユニークな沖縄市コザを知って、楽しんでもらいたいという思いで運営中!
コザの歓楽街を“街ホテル”にリノベする物語。
沖縄市の中心に位置するコザはかつて米軍基地の歓楽街であった場所。「センター通り」と呼ばれたストリートには米兵に向けたキャバレーやスナック、ショーパブなどの遊興施設が発展し、ベトナム戦争などの戦争特需で潤っていたという。
しかし栄枯盛衰とはよくいったもので、その勢いは徐々に衰えていき空き店舗が目立つシャッター商店街へと変貌してしまった。
しかし近年では空き店舗を活用することでコザの街が新しいカタチに変貌している。そのカルチャーを牽引するのが「トリップショットホテル・コザ」。
“街がホテルのラウンジ”をテーマに、中央パークアベニュー商店街に点在する空き店舗をリノベし、10種類のスイートルームへ生まれ変わらせたのだ。そのホテルの客室は実にユニークなモノばかり。当時の熱気が残る室内は昔へタイムスリップしたような感覚を楽しめる。
「トリップショットホテルズ・コザ」の“あの頃”を感じさせる客室。
1.CENTRAL|隆盛を極めた歓楽街の熱気が今も残る客室。
コザらしい客室を作ろうとして誕生した客室「セントラル」。かつてフィリピンキャバレーであった場所を当時のデザインを活かしてリノベーションしており、入口のサインや内装は極力当時のまま残している。そのトビラを開けると1970年代の熱気がいまも伝わってくる。
2.ARCH|アールデコ感漂う大開口の窓が部屋名の由来。
大きな3つのアーチ状の窓から明るい陽射しが差し込む優雅な雰囲気の客室「アーチ」。元々はスナック喫茶で、さらに昔を辿るとキャバレーであった空間。床がフローリングになっているのでお子様連れの滞在にもおすすめ。この雰囲気はまるで映画の世界のようだ。
3.DECORA|デコラティブなスナック時代の内装を生かす空間。
アーチに隣接する客室のデコラ。コンパクトな空間だが、なぜか落ち着くのは昭和感たっぷりなレトロな内装のおかげ。もちろん宿泊時に便利な設備はしっかりと整っている。こちらも元スナップだったという。その面影は客室内のいたるところで見つけることができる。
「10ROOMS」トリップショットホテルズ・コザの客室を舞台にした長編映画が公開予定!
2022年公開予定の長編映画「10ROOMS」は、実在する沖縄市コザの中央パークアベニューと、その通りに10の客室を持つトリップショットホテルズ・コザが舞台。米軍の門前町として興隆したパークアベニューで繰り広げられる4つのオムニバスドラマだ。
【DATA】
Tripshot Hotels Koza
沖縄県沖縄市中央2-6-47
TEL070-5489-3969
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(出典/「Lightning2022年8月号 Vol.340」)
Text/A.Shirasawa 白澤亜動 Photo/A.Takahashi タカハシアキラ(Picser)
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