1970年代当時の着こなしはこんな感じ。
ロン毛にタイトなトップス、それに裾の広がったパンツというのが、ヒッピームーブメントを皮切りに定着した1970年代を代表するスタイル。その後、2000年代初頭にロックTシャツを筆頭に’70年代のプロダクツがアメリカで再注目され、その影響で日本でも一気に’70sブームに突入した。ヴィンテージリーバイスも501ではなく、517や646、684がもてはやされた。当時はヘアスタイルもロン毛の人気が再燃していて、’70年代のスタイルがそのまま脚光を浴びたのだ。
そしていま、再びファッション業界で裾の広がったパンツが注目され始めている。短髪にビッグシルエットが定着している中、どのようにしてそれらのパンツを合わせるのか。その攻略法は、「前方後円墳」のシルエットにある。つまりトップスが〇でパンツが△。これなら短髪でも全体のシルエットはきれいにまとまる。ぜひこの春挑戦してほしい。
色使いもシルエットもまさに’70sなスタイル。めちゃくちゃカッコイイんだけど、馬(鉄馬含む)に跨っていないと、違和感すら覚えるほどコスプレに近い着こなしとも言える。街中では着づらいかな……
【いま風①】スポーティな佇まいのストリートスタイル。
スポーティさも際立つストリートスタイルは、いまっぽいスタイルの代表格。バケットハット、オーバーサイズのスウェットシャツにジャージ素材のブーツカットパンツという、アイテムと素材の組み合わせ方がポイントだ。足元にボリューム感のあるバッシュを合わせていることも重要。これがローテクスニーカーだと雰囲気が半減する。
【いま風②】都会的にアレンジしたアウトドアスタイル。
トップスを大きく見せるのが、いまっぽいブーツカットやフレアパンツの攻略法。アウトドア系アウターならボリューム感を演出しやすい。インナーの色とスニーカーの色を同系色にすることで、全身をまとめやすくなるので、そこをきちんとリンクできれば、アウターとパンツの色合いはある程度不問で楽しめるはず。
【いま風③】上品さもプラスしたデニムセットアップのスタイル。
ブーツカットやフレアパンツの着こなしで、いまっぽくまとめづらいのが意外にもデニムonデニムだろう。Gジャンではなく、このようなボリューム感のあるプルオーバーのデニムジャケットがオススメ。足元には往年のバッシュを合わせると、いまっぽさをさらに演出できる。ニットキャップやメッシュキャップ、バケットハットなんかと合わせたい。
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「Lightning2022年5月号 Vol.337」)
Text/T.Miura 三浦正行 Photo/A.Kuwayama 桑山章 Styling/T.Kaneda 金田太郎
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