【お手本にしたい家作り】ミッドセンチュリー物を中心にスタイリッシュにアレンジした空間。

ヴィンテージショップからスタートし、現在はアパレルや飲食店、アーティストのマネージメントなど、多岐に渡って活躍する和歌さん。その自宅はミッドセンチュリーを中心に北欧や和のテイストも入れた個性的な空間だ。

風合いは残しつつリノベーションして、自分流のアレンジを効かせた家。

リビングスペースは、あえて3種類の壁を使うことで、アクセントをつけている

横浜にある和歌さんの自宅は、丘の上にある住宅街の一角。天気のいい日は、富士山が見えるという絶好のロケーションにある。外観も含めて、実に個性的な作りのため、注文住宅かと思いきや、リノベーションしたという。

「もともと古着店を経営していた影響か、新しいものを作るよりも既存のものに手を加えて、自分らしさを出すという方が好きなんです。住宅に関しても同様で、一から設計するというよりも、昔からあって、街並みに馴染んでいる家を自分なりにリノベーションした方が、雰囲気を壊さずにいいのかなと。

ただ内装はすべて手を入れていて、二階はリビングと和室のロフト、一階は書斎と寝室とガレージとかなりシンプル。ショップの内装も多く手掛けてきたので、自分の好きなものを詰め込んだ感じですね。ヴィンテージもあれば、寸法に合わせたオーダー家具もあり、ミッドセンチュリーや北欧、和物などを自分の感覚でミックスしています。

中でもこだわったのはリビング。あえて壁の素材を三種類使うことで、同じ空間でも異なるテイストを感じられるように工夫しました。特にアメリカのミッドセンチュリー期に流行った石を積み上げた壁は、かなり苦労したと施工してくれた職人から言われましたよ(笑)」

斜め天井のリビングと同じ空間にあるが、こちらはゲスト用のリビングスペース。ミッドセンチュリー期を彷彿させるようなソファは完全な個人オーダー品だ
キッチンへ入る壁には、ミッドセンチュリー期に流行った石を積み上げる意匠を施した。本物の石を積み上げているため、施工するのにかなり苦労したそう。この壁だけでグッと雰囲気が増す

ミッドセンチュリーモダンなアイテムがセンス良く取り入れられた空間を拝見!

4つの窓がアクセントになったダイニングスペース。リノベーションした際にこだわった意匠のひとつである。大きくてクラシックな時計もポイント。

随所にヴィンテージの小物がディスプレイされているが、トータルバランスを考えてセンスよく配されている。あえてテイストは揃えていない。

アメリカの伝統的な織物であるチマヨ織りの上には、ミッドセンチュリー期に流行したアトミックを思わせる小物をディスプレイしている。

ファイヤーキングを中心にディスプレイされたガラスのショーケース。日々のライフスタイルで使っているキッチンウエアも、見た目にこだわれば立派なインテリアになる好例。

和のテイストを感じられる丸い窓は、外観のアクセントにもなっている。リビングから1段上がっているスペースにあるので、より存在感があるのだ。

アメリカのアンティークトイなどを並べたガラスケース。収納を兼ねた魅せるディスプレイテクニックは、いくつものショップで培ってきた。

1階と2階を繋ぐ階段スペースは、かなり広くしており、このようにアートワークを施したサーフボードを飾っている。愛犬のスペースもここにある。

ヴィンテージのハーレーを複数台所有する和歌さんのワードローブが収納されているスペース。レアなヴィンテージも多く、多くのモーターサイクルジャケットが並んでいた。

書斎スペースに飾ってあるリーバイスのアドバタイジング。実際の紙パッチと同じ素材で、こんなに大きく作っているのが面白いのだ。

詳細は不明だが、気に入って飾っているアンティークのアートワーク。国や時代を気にせず、好きなものをディスプレイするのが好きだそう。

書斎ではアンティークのハーマンミラーのチェアを使用。壁には愛用するヴィンテージのカバーオールがディスプレイを兼ねて掛けられている。

玄関スペースの横には、愛車を入れているガレージがある。現在は整備に出している車両もあるため、ここには1台のみ。ドア横のベンチもイイ!

2階のレストルーム前にある洗面台は、クリーンなタイル使いが光っている。ブルーとホワイトで統一して海外のリゾートホテルのような雰囲気だ。

ベランダはかなり広く、晴れた日にはここから富士山が見えるというから羨ましい。

◆

ミッドセンチュリーモダンのアイテムが主張しすぎず、シンプルな空間を彩るバランスはさすがのひと言。元古着屋さんであり、さまざまなショップの内装も手掛けていることもあり、このバランス感覚はマネしたいところだ。

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(出典/「Lightning 2020年3月号 Vol.311」)

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