初心者でも簡単に作れるインテリアやギアをDIYするこの企画。今回は三脚を使うことで、折り畳むこともできる
サイドテーブルを作ってみよう。アウトドアシーンにもぴったりだ。
- 【仕様】
■サイズ/約W335×H25㎜(天板)
■所要時間/約3時間
■材料費目安/約4600円(三脚は別)
■難易度/★★★☆☆
ようやく暑さが落ち着き、アウトドアを楽しみたい季節がやってきた。そこで今回作るのは、三脚を使ったテーブル。必要に応じて好きな高さを変えられ、折り畳むこともできるという三脚の特性をフルに活かした目から鱗のアイテムだ。
ポイントは天板に厚みを出し、さらに六角形にすることで、デザイン性をプラスしていること。カットするのが難しい場合は、四角形でもOKだ。さらにカップやタオル、グローブなどを掛けられるようフックを設置することで、機能性もアップ。持ち運びしやすいので、キャンプはもちろん、自宅でのバーベキューやリビングのサイドテーブルなど、いろいろなシーンで使えるぞ。三脚をエイジング加工すれば、より雰囲気が出るはず。ぜひお試しあれ。
【今回教えてくれた先生は……】
DIYer(s) http://diyers.co.jp
DIYに特化したWEBサービス「DIYer (s)」。ショップの紹介やオリジナルDIYレシピを世界に発信&アーカイブしている。またDIYを通して暮らしを豊かにし、モノの価値を見直すことを提案。
まずは、準備するものをご紹介。
針葉樹合板
天板になる針葉樹合板。400×400×9㎜サイズを2枚用意。この2枚を重ねて厚みを出すことで、重厚感が出る。約2800円(1820×910×9㎜)
カメラネジアダプター
本来は三脚にカメラを付けるためのアダプター。これを天板側に装着することで、三脚と固定することができる。約180円
コの字型フック
天板の側面に装着するフック掛け。タオルやカップ、グローブなどを引っ掛けておくのに便利だ。2本セット約100円
三脚
卓上やミニタイプ以外の三脚を使うのがベスト。三脚は安定感があるので、軽量タイプでも問題なく使える。使っていない三脚を再利用するのもありだ。
木工用ボンド
針葉樹合板を2枚 針葉樹合板くっつけるときに使用する木工用ボンド。満遍なく塗ってしっかり固定する。約100円
水性ウレタンニス
天板にニスを塗って、艶感を出す。高級感が出て、汚れも拭き取りやすいというメリットも! 約1400円
今回使った道具はこちら!
電動サンダー
木材をサンディング(研磨)するときに使用する。表面を滑らかにするだけでなく、塗料が入りやすくする効果もある。
電動丸ノコ
針葉樹合板を六角形にカットする際に使用する電動丸ノコ。真っ直ぐに効率よくカットできる、DIYの必須アイテム。
インパクトドライバー
穴を開けるときに使用するドライバー。カスガイを付けるための穴を開ける際に使用する。今回使用するビットは8㎜サイズ。
このほか仕上げにアクセントとなるステンシルやスタンプを施すなら準備しておこう。
早速やってみよう! フックをつけてトングやグローブも掛けられる。
1.ボンドで木材を接着する。
サンディングした針葉樹合板に木工用ボンドを塗る。
端材を使って、伸ばすと効率よく端から端まで均一にボンドが行き届く。
2枚を重ねて乾くまでしばらく置いておく。
写真のようにクランプを使ったり、重りを上から置いて押さえつけるとよい。
2.木材をカットする。
六角形にカットする。写真のように、カットしたい大きさのテンプレートをあらかじめ作っておけば、計る手間が省ける。
テンプレートに沿って鉛筆でラインを引き、丸ノコでカットする。このときガイド代わりに端材をラインに合わせながらカットする。
3.サンディングする。
カットした面にバリができるので、サンディングして滑らかにする。このとき表面も一緒にサンディングしておこう。
4.装飾する。
クリアファイルで制作したステンシルシートを固定し、スポンジに塗料をつけポンポンと叩くように塗っていく。
5.ニスを塗布する。
塗料が乾いたらウレタンニスを全体に塗る。側面と裏面も忘れずに。乾かしたらもう一度ウレタンニスを塗って乾かす。
6.カメラアダプターを埋め込む。
裏面にしてカメラアダプターを埋め込む場所を決める。対称位置からラインを引いて交わる場所が中心になる。
穴の深さを決め、マスキングテープでその位置に印を付ける。
穴が空いたら、カメラアダプターを埋め込む。
7.フックを取り付ける。
フックを付ける位置を決め、そこにマスキングテープで印を付けたビットで穴を開けていく。
これを3面に施す。
ゴムハンマーでフックをしっかりと埋め込み固定。強く叩きすぎると曲がってしまうので程よい力加減でやろう。
これで天板は完成。最後にカメラアダプターに雲台を装着すれば、折りたたみ可能な三脚テーブルの出来上がり。使う場所やシーンによって高さを変えて使おう。
完成!
場所も取らず、持ち運びも便利なテーブルが完成! 三脚を使うのも驚きがあって、アウトドアシーンで注目を集めること間違いなし!
(出典/「Lightning 2020年11月号 Vol.319」)
Text/M.Matsumoto 松本めぐみ Photo/A.Ochiai 落合明人
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