飛行機好きの聖地「LUXURY FLIGHT」で大人が遊んでみた。

Lightning編集部きってのミリタリー通であり、以前は旅客機専門誌を作っていた経歴の持ち主・モヒカン小川と、「AVIREX」のボス・下地兄ィ。今季の「AVIREX」のテーマが「スカイヒーローズ」ってことで、飛行機好きのふたりがこんなおいしいテーマに黙っているワケがない。

「だったら、俺たちもスカイヒーローになっちゃおうぜ!」と早速お邪魔したのは、羽田空港でフライトシミュレーター体験の出来る飛行機ファンの聖地「LUXURY FLIGHT」だ。操縦桿を握った2人は、一体どんな暴走を見せるのか……?

2人ともトップス:COMBINATION MIL.JACKET “MACH BUSTER” 2万3100円、ボトムス:COMBINATION HELI PANTS “TEST PILOT” 2万1780円(ともにAVIREX新宿)

本誌 モヒカン小川(左)

レザー、ジープ、ミリタリー、飛行機などヘビーデューティなモノに目がないアラフィフ男子。下地兄ィを敬愛し、いつかは兄ィのようになりたいと願う永遠の「暴走準急」。以前は旅客機専門誌を作っていた経歴を持つ。

AVIREX 下地兄ィ(右)

「暴走超特急」の異名を持つAVIREXのボス。ミリタリーはもちろん、アウトドアや航空機、内燃機関全般など男子が好きなあらゆるものに精通する趣味人。「暴走〜」の名のとおり、一旦火が付くと一直線に突き進む。

LUXURY FLIGHTでは3種の戦闘機が操縦できる!

羽田イノベーションシティ内にあるLUXURYFLIGHT HI CITY FIGHTER店。ここでは3種の戦闘機のシミュレーターを楽しむことができ、ドッグファイトも可能だ。

店内ではフライトジャケットやTシャツ、なども購入可能。見てるだけでも気分が盛り上がる!

こちらで操縦することができる戦闘機は3つ。どんな機体か紹介していこう。

1.F/A-18 Super Hornet

1983年に運用が開始された、米国マクドネル・ダグラス社(現ボーイング)が開発した戦闘攻撃機。ブルーエンジェルスでも採用されているほか、近日公開の『トップガンマーベリック』でも登場する。

2.F-35 Lightning Ⅱ

ロッキード・マーティン社が開発したステルス多用途戦闘機。愛称のライトニングⅡは、P-38ライトニングにちなんだもの。このシミュレーターはF-35Bで、STOV Lタイプ(短距離離陸・垂直着陸)だ。

3.F-16 Fighting Falcon

米国ジェネラル・ダイナミクス社(現ロッキード・マーティン社)が開発した多用途戦闘機。初飛行は1974年ながら機体や操縦をコンピュータで制御する技術「フライ・バイ・ワイヤ」を取り入れている。

さあ、早速体験してみよう!

希望すれば、シミュレーターに乗る前に、ブリーフィングを行ってくれる。教官は元航空自衛隊パイロットでF-15やF-2などを操縦していたという佐々木康雄さん。その話にペン回しをしながら聞き入るモヒカン小川。トップガンのあのシーン、覚えてる?

モヒカン小川はF-35を操縦することに。なんたって愛称が「ライトニングⅡ」だからね。LUXURY FLIGHTでは、元自衛隊の戦闘機ファイターが懇切丁寧にサポートしてくれるので安心なのだ。

基本的な操縦方法を教わる。F-35のコックピットは液晶画面とタッチパネルなっており、どこを見ていいのかまったくわからず戸惑うモヒ小川。

横田基地を無事離陸したモヒ小川。徐々に操縦にも慣れてきて完全にマーベリックモード。「ミグは来ないんですか?」

見よ、この臨場感を。シミュレーター自体は動かないが、視界いっぱいに広がる大型のスクリーンとスピード感、そしてエンジン音で、操縦桿と一緒に思わず体も動いてしまうほど。ちなみに小川は、横田基地から皇居周辺を目指すことに。東京上空を旋回し、横田に戻って無事着陸……のはずが、着陸時に滑走路への進入角度を誤り、あえ
なく失敗。

するとスクリーンには、大気圏外まで昇天した映像が。シュールな演出に言葉を失う。

下地兄ィがチョイスしたのはF/A-18。こちらはサイドスティックではなく、両脚間に操縦桿があるタイプ。下地兄ィは横須賀に停泊している空母に向かって出発! ちなみに兄ィも着陸失敗。やっぱり操縦は難しいっす。

「LUXURY FLIGHT」ではこんな遊びも楽しめる!

【ドローンシューティング】

ただ戦闘機を飛ばすだけでなく、敵機を撃墜するモードも楽しめる。照準を合わせロックオンし、ミサイル発射! これは楽しいぜ!

【ドッグファイト】

3機のシミュレーターを使ってドッグファイトも可能。友人同士で楽しむのもいいかも。この他にも、空母の発着艦や編隊飛行も可能だ。

「TOP GUN」ごっこの次は……「GOOD LUCK」ごっこに挑戦!

戦闘機シミュレーターでトップガンごっこを満喫した後は、旅客機のシミュレーターで遊ぶことに。エアラインパイロットといえばキムタクのあのドラマ『GOOD LUCK』で決まりでしょ!

「LUXURY FLIGHT」は、羽田イノベーションシティにあるHI CITY FIGHTER店のほかに、羽田空港第1ターミナル内に羽田空港本店を構えている。こちらではなんと旅客機のシミュレーターが楽しめるのだ。戦闘機が『TOP GUN』なら、旅客機はドラマ『GOOD LUCK』でしょ! ということで、早速気分はエアラインパイロット。

ここ羽田本店では、パイロットの衣装も貸し出してくれるので、こころゆくまで機長プレイに浸ることが可能。それにしても制服を着た下地兄ィは、まさにグレートキャプテンの風格。「風間杜夫みたいでしょ?」と下地兄ィは言うが、すいません、彼はCAの教官で、パイロットではないんです……(『スチュワーデス物語』参照)。

羽田空港第1ターミナルビル5Fに位置する本店。窓の外には滑走路が広がる好ロケーションだ。パイロットの制服を借りることができるので、シミュレーションを楽しむ際は是非活用したい。盛り上がるぜ!

すっかりキムタクと風間杜夫になった気分のふたり。

操縦するのはこちら!……「BOEING 737 MAX」

2016年に初飛行を果たした、ボーイング737の第4世代の小型ジェット旅客機。ライオン・エアやエリオピア航空の墜落事故による全世界的飛行停止処分の影響で生産を一時停止していたが、2020年5月に生産を再開した。

こちらがボーイング737MAXのコクピット。計器やスイッチ類がずらりと並び、一歩入るだけで大興奮! 6軸モーションシミュレーターのため、リアルな振動や挙動を体感することができる。教官の中澤さんは、軽妙なトークとわかりやすい説明で、初心者のフライトをサポートしてくれる。しっかりとシートベルトを締め、いざ離陸! 今回は羽田空港を離陸して、スカイツリーを旋回することに。こんな遊びができるのもシミュレーターならでは。戦闘機で失敗した着陸も、今回はスムースに成功! これ、マジで面白いっす!

シミュレーターを外から見るとこんな感じ。離発着はもちろん、旋回時や乱気流のときなどもシミュレーター自体が動き、リアルな振動や動きが体に伝わってくるので、リアルなフライト体験を味わうことができる。

前から見るとこんな感じ。すっかりご満悦なこの表情(笑)。

下地兄ィは、悪天候フライトにチャレンジすることに。まずは上部にあるスイッチで「シートベルト着用サイン」を点灯させる。視界を遮る風雨の中、中澤さんの指示のもと、上手に操縦し、無事に機を着陸させたグレートキャプテン下地兄ィ。この体験にハマり、ショップでボーインググッズを買い込んでいた。

こちらが併設されているショップ

飛行機好きの聖地、それが「LUXURY FLIGHT」。

フライトシミュレーターを存分に楽しめる「LUXURY FLIGHT」は、今回紹介した羽田空港本店とHI CITY FIGHTER店の他に、中部国際空港内のセントレア店の3店舗を展開。初心者の方も、スタッフが丁寧に教えてくれるので、心配なし。航空ファンはもちろん、お子様や家族でも楽しめるので、是非足を運んでみてほしい。

羽田空港本店

羽田空港第1ターミナルビル5Fにあり、A滑走路が一望できる。ボーイング737の他、エアバスA320とG58バロンのシミュレーターがある。ちなみにセントレア店では、ボーイング787と747ドリームリフターが楽しめる。

【DATA】
東京都大田区羽田空港3丁目3番2号 羽田空港第1 旅客ターミナルビル5階
TEL080-7560-1817
営業/10:00〜20:00
休み/無休
https://737flight.com/

HI CITY FIGHTER店

羽田国際線ターミナルからほど近い羽田イノベーションシティの中にあるHI CITY FIGHTER店。日本初の本格戦闘機シミュレーターが楽しめる。機種はF-35、F/A-18、F-16の3種類。ドッグファイトも楽しめる。

【DATA】
東京都大田区羽田空港1丁目1番4号 羽田イノベーションシティ ゾーンJ25
TEL03-5579-7980
営業/10:00〜20:00
休み/無休
https://737flight.com/

(出典/「Lightning 2020年11月号 Vol.319」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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