生き方もファッションも“Simple”がいいんです。
アメリカ西海岸のスケートボードカルチャーを背景に、ブランド創業者であるエリック・メイヤーがカジュアルスニーカーブランド の“Simple”を‘91年にカリフォ ルニアで立ち上げた。ブランド名となったシンプルという言葉には「単純な」という意味のほかに「もったいぶらない」、「気取らない」、「自然に」という意味も持っているそうだ。
‘90年代初頭は、様々なスニーカーブランドが最先端のフォルムや機能性を持つ、ハイテクデザインに特化し始める。しかしエリックはその加熱するハイテクデザイン競争に疑問を持つ。それは靴をトレンドに流されてデザインするのではなく、ブランドらしいフィロソフィーを落とし込むというもの。 そこでエリックはブランド名の通り「“もったいぶらず”にもっと“自然”で、そして“気取らない”」という、Simple (単純な)アイデアを具現化させたモデルを発表する。
その代表モデルは、1994年に販売されたO.S.スニーカー。 モデル名にある「O.S.」はOld Schoolの略称で、「伝統的な意匠を持ち、次世代に継承すべきもの」という意味。オーセンティックなデザインを持ち、激しいスケートボードの動きにも耐える機能性も備わり、当時ファッションに敏感なスケーターたちから人気を集め、その熱量は世界中へと伝播していった。
そして2015年に米国の「Kickstarter」にてSimpleの代表モデルであったO.S.スニーカーが復活。2020年には日本クラウドファンディング「Makuake」にて、当時のヌケ感そのままに復刻販売が開始されたのだ。
Simple O.S.Sneaker
‘90年代当時の雰囲気そのままに完全復刻を遂げたO.S.スニーカー。サーフ、スケート、芸術、建築、フォルクスワーゲンバス、本、雑誌、ヴィンテージスクーター、東洋哲学などなど‘60~‘80年代のカリフォルニア・カルチャーを経験したエリックの哲学が落とし込まれた色褪せないデザインは秀逸。ネイビー、ブラック、トープ、チェリーの4色展開。1万1000円
発売当時を思わせる、こだわりのディテールをチェック!
オパンケ製法に加え、負荷の掛かるアッパーのつま先部分はトリプルステッチを採用、それ以外のステッチはダブルステッチとなっており高い耐久性を実現。これは登場当時から変わらないディテール。
グリップに優れるキックボール・アウトソール。キックボールとはアメリカでは誰もが親しんだボールゲームで、そのボールがデザインソースとなっている。
Simpleのロゴには、サーフやスケートボード、VWなどアメリカ西海岸文化を融合させたフィロソフィーを自然体で表現することを具現化させたもの。
Simple Clog
脱ぎ履き楽チンなつっかけデザインのクロッグも復刻。大きな履き口は足入れしやすく、短いカカトがデザインされているのでしっかり足をホールド。クッション性も高くグリップ力にも優れるアウトソールなので履き心地は抜群だ。トープとオリーブの2色展開。1万3750円
40代前後の世代に懐かしいオールドスクールなスタイルで楽しもう。
カリフォルニアらしいサーフやスケートカルチャーを背景にしているだけあって、オールドスクールなデザインでありながら高い耐久性を持つ。気取らないシンプルな見た目も、毎日のファッションで履きたくなる。タウンユースはもちろん、アウトドアシーンでも使える一足。秋のジーンズスタイルに取り入れたくなるカラーリングにも注目だ。
【問い合わせ】
Simple JAPAN
http://simpleshoes.stores.jp
Text/A.Shirasawa 白澤亜動、Photo/A.Ochiai 落合明人
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