ケーキショップのトランポとして活躍する、かっこいいシボレー シェビーバンを拝見!

国産バンもいいけれど、やっぱり外国車、そしてヴィンテージバンに憧れる。男前な面構えでありながら、ケーキショップのトランポとして活躍するシェビーバン。旧車ながら機関をアップデートし、実用的に使っているオーナーを紹介する。

働くクルマとして活躍するヴィンテージバン。

ショップのファサードと愛車のカラーリングもマッチしていて、モダンな雰囲気を作り上げているのが好印象

千葉県鎌ケ谷市にあるパティスリー・ル・シエルは地元の人に愛されるケーキショップ。そんなお店の脇には、キュートなバンが停まっている。今から半世紀以上前に製造されたシボレーのパネルバンは、丸目のヘッドライトが特徴的だが、フロントガラス下にボウタイエンブレムがなければ、シボレーであることもわからないほど個性的。

「パティスリー ル・シエル」代表・宮本崇市さん|ホテルでパティシエとしての修業を積んだ後に独立。シェビーバンを運転する嬉しそうな宮本さんから一転、オーブンを操り、焼き具合をチェックする横顔は真剣そのもの

しかも、日本ではあまりお目にかかることのない希少な車種だけに、ショップのアイコンとして知られているのだ。代表の宮本さんは、かつてXJチェロキーに乗っていたそうだが、旧いバンの魅力にハマり、近年ようやくこのクルマと出会い、念願のバンオーナーとなったという。

元々旧いクルマが好きだったそうだが、修行時代はずっとガマンをしていたそう。その反動か独立して一気に身の回りは旧いクルマだらけになってしまったそうだ

「以前から旧いバンに興味があって、ずっと’60年代のエコノラインやシェビーバンを探していたんです。そこで横浜のディーズクルーでこのクルマと出会ってしまって即決でした。エンジンはシボレーのV8に載せ替えているので、パワーも十分。運転も極めて快適です。将来的には冷蔵設備を積んで、ケーキの運搬も可能にしたいと考えているんです」

通りから見える位置に停まっているため、お店の看板にもなっている。将来的には冷蔵設備も搭載し、本格的な“働くバン”として活躍する予定。まさにお手本のようなバンライフを楽しんでいる。

宮本さんが手に入れたのは側面に窓のないパネルバン。取材後の現在ではショップロゴが側面に入り、名実ともに看板車となっている

1966 CHEVROLET CHEVY VAN(1966年式 シボレー シェビーバン)

シェビーバンは’64年にコルベアワゴンの後継モデルとして登場。正式にはGシリーズと呼ばれ、こちらはライトデューティのG10という名称。オリジナルは直列6気筒だが、このクルマは305ciのV8に換装済みで、快適なドライブを実現している。

  • 1966年式シボレー シェビーバン
  • 全長425㎝ 全幅185㎝ 全高196㎝
  • エンジン4900cc(ガソリン)

続いてカスタムや車両のポイントを見ていこう。

ステアリングコラム周辺

ステアリングコラムにタコメーター、ダッシュセンターに3連のメーターを追加しているが、基本的にはストックをキープ。

エンジン

運転席の下に搭載されるエンジンは305ciのシボレー製V8に乗せ替えられている。ミッションはコラム3速マニュアルとなる。

カーゴ

カーゴスペースは内装がしっかり貼られており、対面ベンチシートが設置されているが、将来的には冷蔵設備を搭載したいそうだ。

ホイール

ホイールはアメリカンレーシングのVECTOR15インチ。リアタイヤは275/60という迫力満点のサイズで、若干の前傾スタイルに。

こんなアメリカンでタフは商用車に乗っているケーキ屋さん。ぜひともバンとケーキに出会いに訪れてみてほしい。

【DATA】
パティスリー ル・シエル
千葉県鎌ケ谷市南初富1-13-10
TEL047-401-0484

(出典/「Lightning 2020年8月号 Vol.316」)

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

“ユニオンスラック”って知ってる? アメカジにもトラッドにもバチっと決まる、万能パンツシリーズを全部見せ

  • 2026.03.16

“ユニオンスラック”は、「トラディショナル ウェザーウェア」を代表するベストセラーパンツシリーズ。シルエットのバリエーションが豊富でそのどれもが美しく、ベーシック。ワードローブにあるアメカジ服もトラッド服も、クリーンにまとめ上げる名作だ。 太シルエットをほどよく楽しむセミワイドな大人気モデル|ユニオ...

奈良の名セレクトショップ「アンボイ」代表がおすすめする『ファインクリーク』のレザージャケット4選

  • 2026.03.06

奈良県にある名セレクトショップ、アンボイ。今回はその代表である今西さんに登場していただいた。ファインクリークのレザーウエアを扱い、シンプルながら奥深い着こなしを提案する今西さんのセンスは、多くのレザーファンに支持され、奈良以外の関西近県からも大勢のお客がアンボイに足を運ぶ。今西さんのファッション哲学...

【SETTLEMIER’S×2nd別注】メイドインポートランドの王道スタジャン登場

  • 2026.02.11

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! SETTLEMIER’S×2nd AWARD JACKET  1990年の創業以来、ポートランドの工場で今もなお地元...

2000年代初頭に姿を消した「XS バゲージ」が復活! スタイルで選ぶ、3つの選択肢

  • 2026.03.18

アメリカのファクトリーブランド「XS バゲージ」。2000年代初頭に姿を消してから10年以上の時を経て、いま再び動き出す。アイコニックなモデルを含む3つのアイテムを、3つのスタイルで提案する。 もし続いていたら。その記憶を、いまの基準で。 独特な“XS”マークのアイコンを掲げ、さまざまなスタイルのカ...

Pick Up おすすめ記事

最古のジャパンアイビーブランド「ヴァン」と伝統の“ジャパンブルー”が織りなす究極のトラディッショナル

  • 2026.03.17

明治時代から"ジャパンブルー"と称され、深い歴史を持つ日本の「青」。そして、日本のファッション黎明期に誕生した最古のジャパンアイビーブランド「ヴァン」。旧きよき伝統という点で共通する掛け合わせが、“究極のトラディショナル”という境地で交わる。 伝統でつながるヴァンと青 スタンドジップアップスウェット...

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

着回し難民は注目! トラッド派の強い味方エドウインのデニムセットアップ。

  • 2026.03.16

お金をかけずにファッションを楽しむという“チープシック”において、着回し力の高いプロダクトは必須。アメカジが大盛り上がりを見せている昨今において、デニムのセットアップには注目しておきたいところだ。そんな時、トラッド的なエッセンスが随所に感じられるエドウインのプロダクトは、我々の強い味方となる。 甘く...

2000年代初頭に姿を消した「XS バゲージ」が復活! スタイルで選ぶ、3つの選択肢

  • 2026.03.18

アメリカのファクトリーブランド「XS バゲージ」。2000年代初頭に姿を消してから10年以上の時を経て、いま再び動き出す。アイコニックなモデルを含む3つのアイテムを、3つのスタイルで提案する。 もし続いていたら。その記憶を、いまの基準で。 独特な“XS”マークのアイコンを掲げ、さまざまなスタイルのカ...