このキットの原理は、レジンを浸透させて紫外線で固めるというもの。当時は冬で、しかも作業開始が夕方。日が
暮れる寸前に急いで丘に登り、慌てて夕日に当ててレジンを硬化させたのを今も覚えている。
そんな私にとって、今回が二度目のガラス修理。知人が買ったばかりのクルマに飛び石をもらい、ヒビ割れしたと落ち込んでいるので、私の自宅で同じキットで修理することに相成ったわけである。事前に使用方法を知っておけば、急に必要となる「その時」に役に立つはず。一連の流れを紹介しよう!
使用するのはこちら!
前回私のクルマで使い、綺麗にキズを塞ぐことができたこと、工程を心得ていたこととから、今回もAUG(アウグ)製の「ウインドガラスのキズ修理セット」を使用。価格も3000円前後と良心的で、ネット通販でも購入可能だ。
いざ、フロントガラスのヒビを修理してみよう!
【1】
飛び石によるキズには、必ずヒットした際の中心点ができる。そこを付属の画鋲で埃を取りながら、程よい力でキズに画鋲の先端を若干差し込んでレジンを浸透しやすくする。やりすぎはもちろん厳禁!
【2】
この円形パーツはレジン流し込みに使う土台で、中央の穴は修理可能範囲の直径2㎝。この穴にキズが収まるようにセットする。
【3】
しっかりとセットしたら、その上部に付いている両面テープも剥がし、筒の付いた別の土台パーツをずれないように装着する。
【4】
セット内のアルミ袋を開け、中に入っているレジン液を5プッシュ分入れる。レジン液は紫外線で固まるため、素早く正確に行うこと。
【5】
付属の注射器をセット。吸って止めて、また吸って止めて……を繰り返して真空状態に。日陰で行うのがベストで、私は傘で日陰に!
【6】
説明書の通りに吸っては止めて待つことを繰り返した後は、付属のカミソリで土台の両面テープごと剥がす。手を切らないよう慎重に。
注射器内に残っているレジン液が垂れてくるがビックリせずに綺麗に剥がそう。その後レジン液は綺麗にふき取ることを忘れずに!
【7】
キズに余っているレジン液を垂らし、付属のプラ板を当ててテープで固定。この状態で直射日光に十分当ててしっかりと硬化させる。
【8】
少なくとも説明書に記載されている時間が経ったら、テープを剥がして、ガラス表面で固まったレジンを付属のカミソリで削ぎ落す。
完成!
最後にガラスを綺麗に拭いて完成! 中心点や放射状の深いキズ痕は少し残ることもあるが、これ以上ヒビが拡大することはない! 急なときの対処に、覚えておこう!
(出典/「Lightning 2020年6月号 Vol.314」)
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