あれから25年……いまでは立派なヴィンテージ。
1990年代に巻き起こった古着ブームで、アメカジに興味を持った読者も多いことだろう。1993〜’95年頃の大ブームから、かれこれ25年以上経っている。当時は’50年代の古着は約40年前のものですごく旧いモノと感じたが、いまから見た40年前は1980年代。そう考えると、当時レギュラーだと思っていたものがヴィンテージ
と扱われているのも納得だ。
その筆頭格と言えるのが、チャンピオンのリバースウィーブ。タタキタグや単色タグと呼ばれる’70年代以前のものはヴィンテージ扱いされていたが、’80年代のトリコタグや’90年代の刺繍タグのモノは、当時はレギュラー扱いだった。
しかし、いまでは’90年代のモノでも、特に珍しいプリントやカラーリングなら、かなりの高値で取引されている。また、オーバーサイズが主流になったことで、LやXLの需要が上がっているのも以前と変わったところ。特にこの年代のモノは作りが大きく、いまの需要にマッチしているのだ。
もうひとつ注目なのが、バンド系Tシャツ。一昔前は1970〜’80年代の旧いものが中心だったが、いまは’90年代から2000年代のものが人気を集めている。ロックだけでなく、ヒップホップ系アーティストのモノもデザインが優れており、いまではそのファッション性が非常に魅力的なのである。
チャンピオンのリバースウィーブとバンド系Tシャツ、いま注目の2大アメリカ古着をチェックしよう!
1.チャンピオンのリバースウィーブ/Champion REVERSE WEAVE
インパクト大のプリントが人気! 1990s PRINCETON UNIV.
1980〜90年代のリバースウィーブで人気なのが、学校名の頭文字を大きくプリントした通称カレッジモノ。様々なプリントが存在し、こちらのように頭文字だけのものもあれば、学校名が全てデザインされた両面プリントのモノも存在する。8800円
珍しいパッチワークも味がある! 1990s LONG BEACH ISLAND
リバースウィーブはクルーネックが多く、パーカは探してみると意外と少ないため、好みのモノを見つけたら買っておくのがオススメ。プリントだけでなく、実はこんなパッチワークの仕様もある。アメリカ製で’90年代の刺繍タグが付く。8800円
リバースウィーブにも注力する人気店で手に入れよう!
日本有数のヴィンテージバイヤーである栗原道彦さんが手がけるミスタークリーンが、横浜から奥渋谷エリアに移転。アメリカで買い付けてきた’40年代から2000年代までの古着が並ぶ。質の高いヴィンテージが適正価格で購入できると、早くも人気を呼んでいる。
【問い合わせ】
Mr.Clean
東京都渋谷区富ヶ谷1-35-4 セトルMS代々木公園1F
TEL090-2206-1755
営業/12:00〜20:00
休み/月曜
Instagram: mrcleantomigaya
2.ロックTシャツ&映画Tシャツ/ROCK & MOVIE T-SHIRTS
グランジの象徴ニルヴァーナは安定の人気! NIRVANA
1990年代を代表するバンドのひとつであるニルヴァーナのTシャツは、年々プライスが上がっている。こちらも名作のひとつ。6万5780円
ヒップホップのTシャツも高騰! 2Pac
海外のファッションアイコンが着ていることで、ヒップホップ関連のTシャツも値が上がっている。これは’95年の4作目のアルバム。3万2780円
あの一大ムーブメントを巻き起こしたドラマも! TWIN PEAKS
最近は映画やドラマのプリントTシャツにも注目。これはデヴィッド・リンチが手がけた1990年の人気ドラマ、ツイン・ピークスのもの。3万2780円
欧州ツアーのレアなプリント! RED HOT CHILI PEPPERS
いまも現役で活動する世界的なバンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのもの。様々なデザインが存在するが、ユーロものはレア。2万1780円
ガレージロックも! The Strokes
2000年代にリバイバルしたガレージロックの中心バンドであるザ・ストロークス。いまの市場では、近年のものでも高く評価される。1万7380円
ロックなTシャツで溢れる、老舗店のニューショップで手に入れよう!
昨年末に大々的にリニューアルを果たした渋谷パルコで、唯一のヴィンテージショップとしてオープンしたのが、人気のベルベルジンだ。得意のヴィンテージデニムはもちろん、ロックやムービー系のTシャツに注力したセレクトが特徴だ。その圧倒的な物量驚愕!
【問い合わせ】
BerBerJin Shibuya Parco
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ3F
TEL03-5422-3114
営業/10:00~21:00
Instagram: berberjin_shibuya_parco
※情報は掲載当時のものになります。
(出典/「Lightning 2020年5月号 Vol.313」)
Text/S.Sato 佐藤周平 T.Miura 三浦正行 Photo/N.Hidaka 日高奈々子
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