ホットロッドが大集結! 「YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2019」でスポーツカーを探せ!

年に一度パシフィコ横浜に自慢のカスタムカーを持ち寄る日本最大のインドアカスタムカーショーである横浜ホットロッドカスタムショー。今や海外でも注目される日本のカスタムシーンを一気に見ることができるイベントは数少ない。事実、海外からの来場者も増殖中で、クルマ好きたちのネットワークに国籍なんかは関係なし。今回はスポーツカー(いわゆる速そうなクルマを含む)を探して編集部も来場。今年も時間とアイデアとセンスで仕上げた圧倒的な存在感を放つクルマたちが大集結した。

▼こちらの記事もおすすめ!

フォードで解説!戦前のアメリカが生み出した、ホットロッドというスポーツカー文化。

フォードで解説!戦前のアメリカが生み出した、ホットロッドというスポーツカー文化。

2023年02月21日

クルマ好きたちの楽園で速そうなクルマを探せ。

まずはこちら。エンジンフードをエアインテーク付きのカーボン製に換装するだけでぐっと凶暴な出で立ちに。マフラーもサイド出しの直線仕様なZを発見。

1969年式シボレー・シェベル396SSはそのままでも十分に速いけど、直線仕様にさらにモディファイ。リアタイヤの太さにも注目。

アラフォー世代は感涙の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場したマーティの愛車、トヨタ・フォーランナーを完全再現するカスタム。

リアルマッコイズの辻本さん所有の’32年式フォード・モデルBフェートンは、当時のオリジナルスティールボディ。今や稀少な歴史遺産がベースになっている。

ファーストアローズの伊藤さんが展示した1948年式H-DのG。ヴィンテージハーレーに精通している伊藤さんは、現在ヒルクライムテイストが旬みたい。

スモールブロックエンジンをチューニングしてビッグブロック搭載車よりも速いロッドモータースのシボレー・コルベットのドラッグ仕様。矢のように速い。

実物大のホットウィールみたいなゴールドラメ塗装のシボレー・カマロ。セカンドジェネレーション後期のカマロも気がつけば高騰気味である。

ホットロッドと言えば欠かせないのがピンストライパー。今回も多数のピンストライパーが腕を振るう(正確には
筆を振るうか)。ケンさんももちろん参戦しておりました。

今や国内外から多くのクルマ、バイク好きが集まるイベント。日本のビルダーたちの緻密で計算された カスタムスタイルは世界中で注目されている。

フロント側にエンジンフードが開くだけで速そうなクルマに見えるのは気のせいか。BMW2002は現行の3シリーズのご先祖様。通称マルニーね。

優雅なスタイルが信条のVWカルマンギアに走りのDNAを注入すると、ご覧のような速そうな1台が完成。バンパーレスもカッコイイ。

ファーストアローズの伊藤さんの次なる愛車。1929年フォード・モデルAとは名ばかりの完全にゼロから作り上げたオールドレーサー。

これまたドラッグレーサー仕様の1969年年式シボレー・カマロSS。盛り上がったエンジンフードは「大きな心臓が入ってるぜ」を主張する。火が出るほど速いことは想像がつく。

ヴィンテージVWのなかでも高嶺の花であるオーバルウィンドーをベースにキャルルックにカスタム。ダッシュボードに巨大なタコメーターをセットしたやる気仕様になっている。

先頭のマスタングの中途半端な年式が良い意味で気になっていたら、けん引するトレーラーも同色でコーディネイトするというレベルの高さに脱帽。上級者の遊び方を知る。

フェンダーを取っ払うだけがホットロッドではないと教えてくれる1台。フェンダーもあるし屋根もある。しかもルーフはメタル製というカスタム。バランス良く作り込まれるとこれが純正なのかと錯覚する。

ボディはサビサビだけど、機関や足回りはビシっと決めているスリーパーな1968年式シボレー・エルカミーノ。まだまだ作業途中なのか、これで完成形なのかは不明。

あえて後ろのトレーラーにアワード進呈

あえて後ろのトレーラーにアワード進呈。今回のライトニングアワードは、静岡でバーバー「ナチュラル・スタイル」を営む宮田さんの愛車、ではなく後ろのバーバートレーラー(1947年式)に進呈!! スーパーカーを探したのに、本誌のアワードはトレーラーに授与するという結果に。来年も楽しみだ。

(出典/「Lightning 2020年2月号 Vol.310」

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...