次世代“MR仕様”のコルベットC8は“スティングレイ”の名を受け継いだスーパーカー!

「最新のコルベットは最強のコルベット」そんな期待を裏切ることなく、最新のコルベットはミッドシップレイアウトという大きな変革を伴って登場した。まるでスーパーカーのようなボディに伝統のOHV V8を搭載した最新モデルも知っておこう。

Chevrolet Corvette C8 “Stingray”

これまでフロントエンジン、リアドライブを頑なに死守してきたコルベットだったが、2019年7月に発表された最新モデルでは、ついにミッドシップレイアウトとなり、少なくともベーシックグレードではマニュアルトランスミッションの販売が見送られることとなった。

これまでのトランスアクスルレイアウトからミッドシップレイアウトとなったことで、エンジンはデファレンシャル一体型のトランスミッションといっしょにリアに搭載される。リアウインドーからはエンジンのヘッドカバーを見ることができる

エンジンはこれまで同様OHV方式のLT2型6・2リッターV8で、6450rpmで495hpを発生。トランスミッションは8速のDCTを採用。0-100㎞/h加速はベーシックグレードながらたった2・9秒。最高速度は194MPH(約312㎞/h)という驚異的なスペックに。もはやアメリカンマッスルの頂点というよりは世界に比肩するスーパーカーとなったのだ。

運転席側に向いたセンターコンソールによって、完全に助手席とはセパレートした運転席。メーター脇に大型のタブレット型ディスプレイが備わっている

これまでのコルベットは、ロングノーズ、ショートデッキが特徴で、ドライバーポジションも「リアタイヤ上に乗る」と言われるほど、かなり後方にあった。ところが今回のミッドシップ化によって、MRフェラーリやランボルギーニといった欧州のスーパーカー同様にウエッジシェイプでボンネットの短いキャビンとなった。着座位置もこれまでよりかなりフロントに移動している。

エンジンは495hpを発生するLT2型6.2リッターのV8を搭載。将来的にZ06やZ51にはスーパーチャージャー付きエンジンが導入されるものと思われる

ちなみに日本では東京オートサロン2020にて初公開。コルベット初となる右ハンドルが日本にも導入される予定となっているそうだ。

上下がフラットに変形したステアリングに各種スイッチ類が備わる、メーターは液晶ディスプレイ表示となる。パドルシ フトのレバーがハンドル背面に備わる
クーペモデルもキャビン上部のルーフパネルは取り外しが可能で、エンジン後部の小さなラゲッジスペースに格納可能。オープンエアを満喫できる

コンバーチブルモデルも数カ月遅れて発表。格納式ハードトップを採用。

クーペから2カ月ほど遅れて発表されたコンバーチブルモデルは、ハードトップをエンジン上に格納する構造のため、クーペとは全く異なるリア周りの意匠を持つ。エンジンも見えなくなっている。

▼元祖スティングレイもチェック!

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2023年07月24日

(出典/「Lightning 2020年2月号 Vol.310」)