’69年に発売されたホンダCBシリーズのフラッグシップモデル。
ホンダは、国産メーカーでは先駆けて750㏄エンジンを搭載したCB750FOURを1969年に発売した。世界初となる量産4気筒エンジンを積んだエポックメイキング的な名作であり、今の時代でも色褪せないデザイン性と独自の走りが魅力である。当モデルの専門店である「ガレージクライム」の枝根さんに、その魅力を聞いた。
「個人的に魅了されたのが、4気筒4本マフラーと最初期モデルであるK0特有のマフラーサウンド。あと整備性の高さと、メーカーからの部品供給が未だに続いていることも魅力ではないでしょうか。50年経った今でも、オーバーホールや適正な整備をすれば、新車のように走ることができるんです。現行車と一緒にツーリングができてしまう走行性能の高さも特筆すべき点ですね」
それでは、気になる名作のディテールを見て行こう。まずはクラウンケース周りをチェック。最初期モデルであるK0の前期は、砂型のクランクケースが特徴となっている。写真のものは、エンジンナンバー7415よりダイキャストの金型クランクケースに変更し、タンクなどは「ガレージクライム」オリジナルペイントで仕上げてある。
お次は、テール部分。枝根さんが太鼓判を押すのは、独特なバックスタイル。サイドカバーの形状やシートのテール部分が盛り上がっているのも初期モデルのK0の特徴。ちなみに、Kとは改良の意味である。
どこを見ても、色褪せないデザイン性を感じらる。
アメリカでも称賛を受けたCB750FOUR。これが当時のオーナーズマニュアルなど。今見てもカッコいい。1969年という時代にどんな名車がほかにも登場したのか、気になるところ。調べてみても面白いかもしれない。
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※掲載情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2019年9月号」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/M.Watanabe 渡辺昌彦 問い合わせ/ガレージ クライム TEL045-534-0750 http://garageclimb.blog.fc2.com
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