そこで、料理にこだわるのであればツールにもこだわりたいと思うのが男心というもの。重厚な鉄を使った鍋や、ひとつの機能に特化したシンプルな道具は、どれも男心に刺さるものばかリ。長く使える、メンズライクなキッチンツールを厳選して紹介する。
1.大工道具作りで培った技術を落とし込んだ、DYK(ダイク)の包丁。
洗練されたモダンなデザインが特徴の調理器具DYK(ダイク)は、今年デビューしたばかりの注目ブランド。手掛けたのは新潟の三条町にて大工道具を作り続けて150年余という歴史を持つ老舗問屋で、これまで培ってきた技術と理念を活かして作られたブランドなのだ。刃と柄が一体になった構造は洗練された印象で洗いやすいというメリットも◎。握りやすい柄は中空になっているため極めて軽量なのもポイントのひとつ。マットブラックのカラーリングも男らしい雰囲気を醸し出している。
2.鉄の塊から叩き出して成形した、タークのクラシックフライパン。
創業は1857年というドイツを代表する鍛造メーカー、タークのフライパン。昔ながらの製法で、鉄の塊から高温で加熱を繰り返して叩き出して成形する一体型のフライパンは、強度と密度が高く手入れさえすれば100年以上使えるまさに一生モノ。手入れも必要だし、慣れるまでコツがあるが、慣れてしまえばテフロン加工のものよりも素材の味を引き出すこともできる。使うだけでなく“育てる楽しみ” をフライパンでもぜひ。
3.ポルトガルの名門ブランド、イセルのターナー。
1945年創業。世界中で愛用される名門ナイフメーカーのイセル社が手がけたターナー。濡れた手でも握りやすくて滑りにくいハンドルと、薄く適度にしなやかなステンレス製のヘラで、肉料理はもちろん目玉きやほぐれ易い魚などデリケートな食材の下にもすっと滑り込む。レギュラーのほかワイドタイプとロングサイズもあり、大きな食材もフライパンからすくって、形を崩すことなくそのまま器に盛りつけることもできる。
4.インテリアとしても秀逸な、ジポのメジャー。
1869年に創業というチェコの老舗磁器製造メーカー。元々は実験用の器具として開発されているもので、熱湯はもちろん電子レンジや食器洗浄機でも使用可能。肉厚で重量感もあるので、スケールとしてだけでなくキッチンツールやステーショナリーグッズを収納するスタンド、花を活けるフラワーポットとしても使えて、キッチンや部屋をオシャレに演出してくれる。サイズは100ml、250ml、500ml、1000mlの4種類。
5.スウェーデンらしいデザイン光る、イーケーエスのキッチンスケール。
一目でわかるデジタルも便利でいいが、キッチン周りのアクセントになるという意味では、アナログなスケールに軍配が上がる。このEKSというメーカーは、スウェーデンに拠点を置き、様々な計器を展開していた。その中でもカジュアルな印象を受けるのが、このイエローのプラスティック製のキッチンスケール。他にレッドなどのカラーバリエーションが確認できる。コンパクトながら3キロまで測れるので、まず困ることはない。
6.3つ星シェフも惚れ込む、ストウブのピコ・ココット カンパーニュ。
日本の家庭料理の代表格の肉じゃが。おふくろの味として、なじみ深い味わいもまた、男前なキッチンツールでつくりたい。そんな心情を知ってか知らずか、ストウブの大定番、ピコ・ココットに新色が登場。カラー名はカンパーニュ(仏語で“田舎風” の意)だ。もちろん機能面はミシュランの3つ星シェフも認めるところで、味を行き渡らせる特殊構造は健在。作る料理に合わせていろいろサイズを集めたくなるのがストウブだ。
7.チーズだけでなく野菜にも使える、ビアンキの四面グレーターL。
イタリアでもおろし金製造に特化した唯一のメーカー・ビアンキのステンレス製グレーター。おろし面が4面あるのでサラダ用のスライスからパスタにかけるパウダー状のものまで料理に合わせて様々な形状にすりおろすことができる。また、大型だからチーズだけでなく、野菜のスライスやすりおろしにも使用できるので、チーズ好きでなくともサラダやハッシュドポテトなど日々の料理の幅を広げてくれるアイテムとなるはずだ。
8.レンチン後そのまま食卓に置ける、メパルのサーキュラ。
「汎用性の高いマルチに使えるボウル」がコンセプト。蓋を閉めれば完全密閉となり液漏れする心配もなし、保存容器として冷蔵や冷凍はもちろん、食洗機や電子レンジもOK。さらに、そのまま食器として食卓に置いて食事を楽しむこともできるデザインだから洗い物も少なくて済む。蓋は透明タイプだから中に何を入れていたかも判別しやすく、保管時は入れ子にできるのでスペースを取らずに収納もできるというスグレモノ。
こんな気分のあがるツールを手に入れて、こだわりの料理をつくってみてはいかがだろうか?
※掲載情報は取材当時のものです。
(出典/「男のキッチンツール」)
撮影/桑山章
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