アガベの人気品種6株~初心者でも育てやすい~
メキシコから北米にかけて自生するアガベは、300種類を超えると言われる。アメリカでは多くの愛好家がおり、ハイブリッド種などを含めるとその数は膨大だろう。人気の高いアガベは、バラのような丸みのあるフォルムで、男らしい強いトゲを持つもの。ただ本当に強力なので、小さい子供やペットのいる環境では注意が必要。氷点下はNGだが、基本的に気温の変化に強いものが多く、初心者でも比較的育てやすい。
※相場価格は2019年6月現在。ライトニング編集部調べ。
「アガベ・フェルナンディ・レジス(笹吹雪)」~キング・オブ・アガベと呼ばれる定番品種~
笹吹雪という和名で定着しているアガベの人気種。笹の雪とよく似てるが、葉が長く、先端のトゲが黒褐色になっていることが大きな違い。ブルガリアの王であるフェルディナンドの名を冠していることから、海外ではキング・オブ・アガベとも呼ばれている。学名は2011年によりニッケルシーに変更されたそうだ。
【DATA】
相場価格:3000円~5万円
原産国:メキシコ~北米
成長期:春~秋
「アガベ・ピグマエア・ドラゴントゥース」~ドラゴンの歯を彷彿させるフォルムが男心をくすぐる~
300種類を超えると言われるアガベの中でも、特に個性の強い人気種。その特徴は、どこか上品さを感じる青みと透明感のあるカラーリングに、まるで龍の歯を思わせる赤褐色のトゲが施されていること。その人気と希少性からハイプライスだったが、近年は輸入量が増えかなり落ち着いた印象だ。
【DATA】
相場価格:1万2000~3万円
原産国:メキシコ~北米
成長期:春~秋
「アガベ・チタノタ FO76 シエラ・ミクスティカ」~丸みのあるフォルムにワイルドさが詰まる~
今のアガベブームの火付け役とも言えるのが、チタノタ系。その中でもスタンダード種として根付いているのが、このシエラ・ミクスティカだ。バラのようなロゼッタを形成し、他のものと比べると、肉厚な葉とギザギザとした鋸歯がワイルドな印象。右は子株でなく、コンパクタと言われる小型の改良種である。
【DATA】
相場価格:1万5000~3万円
原産国:メキシコ~南米
成長期:春~秋
「アガベ・ブルーグロー」~長くてエッジの効いた葉が絵になる~
アガベの中でも人気種のひとつのブルーグローは、自然に生まれたものではなくアメリカで知られるアガベのスペシャリストであるケリー・グリフィンが作ったハイブリッド種。アテナータとオカヒーをミックスしている。エッジのある葉が特徴で、控えめなトゲと葉の長さがバランスよし。この株のようにしっかりと締めて育てたい。
【DATA】
相場価格:1万~2万円
原産国:アメリカ
成長期:春~秋
「アガベ・マクロアカンサ」~放射状に広がっていく大型種~
放射状に広がっていく美しいフォルムが愛好家たちの心を掴んでいる。青みのあるボディに、黒い鋭利なトゲが美しく、地植えできる地域では1メートル近く成長してるものもあるとか。成長が極めて緩やかなので、実生(みしょう・種から育てた株)の小さな株は数千円だが、立派な大きさになってくると価格がグッと上がる。
【DATA】
相場価格:7~10万円
原産国:メキシコ~北米
成長期:春~秋
「アガベ・アテナータ」~観葉植物としてもっとも使いやすい~
リュウゼツラン科の中では、珍しくトゲがなく、木立ちすることから観葉植物としても人気のある定番種。太陽光に強く、雪の日さえ注意すれば屋外でも越冬できてしまう頑丈さも魅力のひとつ。放射状に広がっていく厚みのある葉が特徴で、挿し木で簡単に増やせるのも醍醐味のひとつだ。
【DATA】
相場価格:5000円~2万円
原産国:メキシコ~北米
成長期:春~秋
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