おしゃれスポットの代名詞「トラベル・トレーラー」のあるカフェが熱い!

丸みを帯びたメタルボディでおしゃれな雰囲気漂う「エアストリーム」。最近街中でも目にすることが多くなってきたが、実はこれ、クルマで牽引しながら旅ができる「トラベル・トレーラー」なのだ。その雰囲気あるトレーラーの中だけをリノベーションして、カフェやレストランとして使うところが近頃増えているという。クールかつ愛くるしい流線型のボディに吸い寄せられ、多くの人で賑わいをみせる、そんな今注目のスポットをご紹介しよう。

日本の政治の中心地に出現した休息スポット。

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国会議事堂や自民党本部などがひしめき合う永田町エリアに突如現れた、「エアストリーム」。そこは、ビジネス戦士たちが休息する都会のオアシスだ。

「平河町という場所柄、ビジネスマンのお客さんが多いんですが、このエアストリームを見て、なんだろう? と入ってくるお客さんも結構いらっしゃいます」そう話してくれたのはスタッフの高橋さん。6種類の豆から選べ、自家焙煎のコーヒーを楽しめる店をオープンさせた。最近ではファッションタウンの飲食店などで使われることの多いエアストリームだが、平河町という永田町に並ぶ政治の中枢地区に出現したとあって、当初は界隈で話題になったという。店の前にはテラス席が設けられ、ビジネスマンたちが、コーヒーを飲みながらゆったり休息時間を過ごしている。

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エアストリーム内部は必要な器具が機能的に配されており、17ftでも窮屈さは全く感じない。天井や壁面には世界地図やコーヒー豆のイラストが描かれ、ポップな雰囲気に。

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ハンドドリップコーヒー(450円)、アイスコーヒー(280円)。コーヒーをはじめとするドリンクのほかにランチメニューも用意。中でも人気なのがチキンをサンドしたボリューム満点のランチボックス(580 円)と、桐生酵母を使ったパンのもちもち触感が人気のホットドッグ(380円)。

【DATA】
b.s.b. COFFEE ROASTERS
住所/東京都千代田区平河町2-6-4 海運ビル1F
TEL03-3263-8378
営業/8:00~17:00

北欧スタイルの空間で箱根の絶景を一望。

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箱根登山ケーブルカー/ロープウェイの早雲山駅にあるカフェ・リュウセンケイ。アメリカ生まれのエアストリームを使いながらも北欧スタイルのインテリアが広がる空間は、日本の茶室がコンセプトというユニークなカフェだ。

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オーク材にあわせて、ベンチやカウンターの素材もオーク材を使っている。経年変化により、さらに味わい深い空間になりそうだ。店内は8人ぐらいが着席できる余裕の広さ

都心からも程近く日本の歴史ある温泉地と知られる箱根エリア。その地を走る箱根登山ケーブルカーの早雲山駅前に「CAFE Ryusenkei」は居を構える。カフェのコンセプトは『移動する現代の茶室』だ。「日本古来の茶室も決して広くなく、身分関係なくお茶を愉しめる。だからウチに来るお客さんもパーソナルスペースは十分に確保しつつも、それぞれの距離が近い。自然と話しやすい空間になっているんです」とオーナーの合羅氏は語る。イートインというユニークなスタイルと、北欧インテリアで構築した空間は、ゆっくりと時間が流れる箱根にぴったりのエアストリームだ。

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居を構える展望台からは箱根外輪山から、遠くは相模湾までを見渡せる。エアストリームの中もいいが、景色を見ながらのカフェで淹れてもらったコーヒーを味わうのも趣がある。こだわりのキーマカリーは、何種類ものスパイスが入っているため深みのある味わいだ。

【DATA】
CAFE Ryusenkei
住所/※取材時は早雲山駅前(箱根登山ケーブルカー/ロープウェイ)にて営業。期間によって出店場所が変わるためスケジュールはHPにてご確認を。
営業/8:00~17:00
http://cafe-ryusenkei.com/

都会のど真ん中で太陽を浴びながらゆっくり食事を堪能。

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表参道と遊歩道が交わる交差点そばにある「エアストリーム」がアイコンになった「R/O-426」。絶品のハンバーガーを都会のど真ん中ながらもゆったりとして食べられる希少な場所である。

今でこそエアストリームなどのトラベル・トレーラーを使った店は珍しくないが、この「R/O 426」は、10年以上前からこのスタイルで営業を続けている。それを土地のある郊外ではなく、あえてファッションエリアのど真ん中である原宿の遊歩道沿いでやってしまうのがおもしろい。オープンテラスになっているが、一段上がっているので、人目を気にせず、太陽を浴びながらゆっくりと食事を楽しめるのが、何よりも魅力だ。

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人気メニューのハンバーガー。パテは千葉のブランド牛であるA4ランクのかずさ牛を贅沢に使用。そこに自社ファームで取れたフレッシュな野菜が挟まれ、なんともジューシーな仕上がり。いろんなトッピングができるので、全部入れるとこんなボリューミーに。付け合わせでポテトが付く。1000円~。

【DATA】
R/O 426
住所/東京都渋谷区神宮前4-26-18原宿ピアザビル1F&M2F
TEL03-5412-0426
営業/11:00~19:00(L.O.)
http://www.piazza.co.jp

巨大なエアストリームが目印のモダンカフェ。

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ちょっと前に「日本のアメリカ」として話題となった(!?)大分県宇佐市(USA)で巨大なエアストリームが目印となっているカフェを発見。本格的な料理を楽しめる地域密着型のお店だ。

大分県の宇佐市を東西に横切る国道10号線に突如として現れる6輪・34フィートのエアストリームでも最長クラスの個体。オーナーの鹿嶋輝之さんは長年に渡って大型船舶のシェフとして腕を振るい、2013年に念願のエアストリームカフェ『トランスミッター』をオープンさせた。

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黒を基調とした店内にポップなカラーの壁や照明などを散りばめモダンに仕上げている。そんな店内では地元大分で採れた食材を使ったパスタのランチや、女性に人気のパンケーキなどエアストリームだけでなく料理も存分に楽しめる。

【DATA】
AIRSTREAM CAFE TRANSMITTER
住所/大分県宇佐市上高1-39
TEL0978-25-6739
営業/11:30~15:00、18:00~22:00
定休日/水曜
https://cafetransmitter.storeinfo.jp

 

エアストリームはもともと飛行機製造技術を流用し当時の飛行機の胴体と同素材のジュラルミンを採用して誕生したという。ふるきよきアメリカを彷彿とさせるそのボディは、そこにあるものすべてを巻き込んでスタイルのある空間を生み出してくれる。おいしいコーヒー片手に、そんな異国の雰囲気を味わいに行ってみては?

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2023年07月31日

(出典:「Lightning 2017年7月号 Vol.279」

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
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