いま世界で流行しているバイクスタイル「スクランブラー」って何だ!?

トライアンフ、ヤマハ、ドゥカティ、BMWなど、近年世界各国のモーターサイクルメーカーからスクランブラーを標榜するモデルが続々と登場している。特徴としてはそこまで本気過ぎない、普段着で乗れてしまうようなものばかり。それこそ今回の土の匂いがするバイクをストリートで走らせるという提案にピッタリのモデルが、今なら選び放題なのだ! 注目のモデルをチェックしていこう!

1.TRIUMPH STREET SCRAMBLER(トライアンフ ストリート スクランブラー)

新型の水冷エンジンを搭載して復活した人気のスクランブラー。エンジンの真横を通るアップライトなエキゾーストにショート化したリアフェンダー、ダートを思わせるブロックタイヤなどが見どころだ。122万500円

ディテールを拝見!

ツインショックフレームにフロント19インチ、リア17インチのスポークホイールという伝統のボンネビルスタイルをスマートに持ち上げた、らしさ十分のスタイルだ。

スクランブラー専用に開発されたサイドマウント型のエキゾーストシステム。このスタイルには不可欠なシルエットが付与された。

脱着することでソロシートとしても使える専用シート。クラシカルなスクランブラーにはタックロール仕様がよく似合う。

未舗装路を走行する際にエンジンを守るアンダーガードも標準装備となっている。スクランブラーらしい雰囲気作りにも余念がない。

ダート走行用の厚底ブーツをしっかりホールドするギザギザのステップ仕様に。こういうディテールがファンには嬉しいポイントだ。

【問い合わせ】
トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン
TEL/03-6809-5233
https://www.triumphmotorcycles.jp/

2.YAMAHA SCR950(ヤマハ SCR950)

すでに北米市場でリリースされ、デリバリーも始まっているヤマハの’17年式SCR950。このモデルには兄弟車に当たる、ボルトというモデルが存在する。SCR950はボルトと同じVツインエンジンを搭載。フレームも基本骨格は同様だが、新たにモディファイを加えている。

アメリカンテイストの濃いボバースタイルのボルトに対し、SCR950はスクランブラーという違ったアプローチのスタイリングになっている。かつてヤマハが作っていたDTやXTなど、ヴィンテージのオフロードモデルを意識しつつ、現代のスクランブラーを体現するモデルとなった。車両を見るとフラットで細いシート、競技車両風のサイドカバー、アップスイープマフラー、鉄素材のフェンダーなど、リアルなディテールの追求は、まさにネオクラシックと呼ぶにふさわしい仕上がり。

オフロードを強く意識しつつも、ストリートライドにもぴったりなSCR950。シンプルで明快なルックスは、どこへでも行ける雰囲気と乗り手のファッションにもマッチする。106万560円

ディテールを拝見!

ハンドルはセンターブレースつき。乗り手の気分が上がるような乗車姿勢になるよう、ハンドルの形状や高さなど細かく調整を重ねた。

容量13ℓのガスタンクはスリムなティアドロップタイプ。両サイドのグラフィックはヴィンテージオフロードバイクの雰囲気。

70’sのオフロードバイクを彷彿させるゼッケンプレート風のサイドカバー。空いたスペースに好きな番号を描いたり自由にできる。

スクランブラーらしく体重移動がスムーズにできるスリムなシート。乗りやすさを考え幅と厚み、硬さなどを細かく突き詰めた。

【問い合わせ】
ヤマハ発動機株式会社
TEL/0120-090-819
https://global.yamaha-motor.com/jp/

3.DUCATI SCRAMBLER Desert Sled(ドゥカティ スクランブラー デザート スレッド)

人気のスクランブラーシリーズに追加された新モデル。フロントホイールを19インチにし、新設計のスイングアームで足回りを強化、標準でブロックタイヤが装備されるなど、よりオフロード指向が強いモデル。135万4000円~137万2000円

【問い合わせ】
ドゥカティ・ジャパン
TEL/0120-030-292
https://www.ducati.com/jp/ja/home

4.BMW R nineT Scrambler(BMW R ナインティ スクランブラー)

空油冷水平対向エンジンを積んだ「R nineT」をスクランブラースタイルにアレンジ。車体左側からチタンサイレンサーを2本出しするなど、らしいスタイルに仕上げたカジュアルなモデル。176万5000円

【問い合わせ】
BMW カスタマー・インタラクション・センター
TEL/0120-269-437
https://www.bmw-motorrad.jp/ja/home.html#/filter-all

5.BMW R nineT Urban G/S(BMW R ナインティ アーバンG/S)

’80年代パリダカで活躍した名車「R80G/S」。現在GSシリーズの元祖となるモデルだが、そのスタイリングをモチーフとしたエンデューロマシン。価格未定

【問い合わせ】
BMW カスタマー・インタラクション・センター
TEL/0120-269-437
https://www.bmw-motorrad.jp/ja/home.html#/filter-all

6.HUSQVARNA SVARTPILEN 401(ハスクバーナ スヴァルトピレン 401)

チェーンソーなどの工業製品で有名なハスクバーナの独創的なスクランブラー。375㏄の水冷単気筒エンジンを搭載し、街乗りからダートまで幅広く楽しめる。価格未定

【問い合わせ】
ハスクバーナ モーターサイクルジャパン
TEL/03-6380-7020
https://www.husqvarna-motorcycles.com/

7.ROYAL ENFIELD CLASSIC MILITARY 500 EFI(ロイヤルエンフィールド クラシック ミリタリー500 EFI)

現存する世界最古のモーターサイクルメーカー、ロイヤルエンフィールド。中でもクラシックシリーズは、スプリングサドルやナセル付きフォークなどを装備し、旧きよき英国車の伝統を継承している。79万9000円

【問い合わせ】
ウイングフット
TEL/03-3897-7255
http://www.royalenfield.co.jp/

8.MOTO MORINI SCRAMBLER(モト・モリーニ スクランブラー)

イタリア・ボローニャのモーターサイクルメーカーが打ち出すスクランブラーモデル。フロントフェアリング、アンダーガードなど、調所に’70年代のスクランブラーを思わせるディテールを備えている。217万800円

【問い合わせ】
ピーシーアイ
TEL/03-5793-8560
http://www.motomorini-motorcycles.jp/

9.SWM SILVER VASE 400(SWM シルバーベース 400)

フラットなシートにブロックタイヤ、アップタイプのマフラーという組み合わせで、旧きよきスクランブラーのレイアウトに仕上げた400㏄モデル。66万9600円

【問い合わせ】
SWM モーターサイクルジャパン
TEL/0538-23-0861
https://www.swm-motorcycles.jp/

10.Metisse STEVE McQUEEN Desert Racer Replica(メティス スティーブマックイーン デザート レーサー レプリカ)

トライアンフ・TR6のフルレストアエンジンを搭載。スティーブ・マックイーンが乗り、「ベストハンドリング」と言わしめたモデルを現代に甦らせたデザートレースマシンのレプリカ。318万円

【問い合わせ】
Metisse JAPAN by モトコルセ
TEL/046-220-1611
https://www.motocorse.jp/

※情報は取材時のものになります。

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...