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Sonosの新型最上位サウンドバー『Arc Ultra』と『Sub 4』を試聴。感銘を受けた

米国でデファクトスタンダードとなっているホームオーディオ『Sonos(ソノス)』の最上位サウンドバーとウーファーがモデルチェンジ、『Sonos Arc Ultra』(14万9800円)、『Sonos Sub 4』(10万9800円)として、1月24日から販売開始される。今回、機会をいただいたので、先んじて試聴してきた。そのサウンドはまさに圧巻。あるていどの音量で、テレビでコンテンツを試聴したり、音楽を楽しんだりできる環境にあるなら、ぜひ購入をお勧めしたい製品だ。

Sonos Arc Ultra
https://www.sonos.com/ja-jp/blog/introducing-arc-ultra

Sonos Sub 4
https://www.sonos.com/ja-jp/blog/introducing-sub-4

日本で、Sonosはもっと売れていいと思う

何度も書いている話だが、昔日本でも、多くのご家庭のリビング(もしくは応接間)には『ステレオ』というものがあった。しかし、音楽がパーソナルなものになるにつれ、多くの人はヘッドフォンやイヤフォンで音楽を聞くようになった。

しかし、米国では家が広いという状況もあるのか、日本ほど隣家への音漏れを気にしなくていいからか、今でもスピーカーから音を流す。スマートフォンやパソコン、もしくはiTunesや、Spotifyなどのオンラインソースから音楽を楽しむのに最適化された新世代のスピーカーが『Sonos』だ。Sonosは現在の音楽の楽しみ方に最適化されており、だとえばEra 100のような1台のコンパクトなモデルでも使えるし、2台買えばステレオスピーカーとして活用でき、ウーファーを組み合わせたり、テレビのスピーカーとして使うサウンドバーもその仕組みに組み込んだりできる。

今回試聴させていただいた、Arc Ultraは最上位のサウンドバーで、それにウーファーのSub 4、そしてリアスピーカーとしてEra 300を2台が組み合わせられていたのだが、スマートフォンアプリから設定するだけで、それらのスピーカーをホームシアターとして連携させることができるようになっているのだ。

今回試聴させていただいた部屋。正面のテレビの下にArc Ultra、右にSub 4、そしてソファーの後ろにEra 300(6万9800円)が2台設置されている。

価格を見ると少々お高いように思うかもしれないが、テレビモニターを使って視聴する映画などの音をすべて超高音質にして、さらに音楽を楽しめるために使えるとなると、あるていどのサイズのテレビを使ってる人なら、むしろSonosを購入して活用した方がお得なのではないかと思える。それほど、音響の向上効果は大きい。

旧Arcとの比較試聴と、Sub 4やEra 300を組み合わせたホームシアターでの試聴

試聴では、まず最初に、旧モデルのArcとArc Ultra単体同士を比較して聞かせてもらった。

最初の曲はビートルズのEleanor Rigby(2022 Mix)だったが、Arc Ultraは音量が上がったかと思うほど各楽器が前に出て来て個性を主張する感じだった。楽器の音の分離がはっきりして、迫力が大きく増す感じ。音の広がりも大きく違う。

対して旧Arcは(これだって、十分に高音質なのだが)薄紙1枚を被せたように、音の輪郭が薄れる感じ。

続いてPrince & The RevolutionのWhen Doves Cry、ノルウェー少女合唱団(Det Norske Jentekor)Tord Gustavsen & Anne Karin Sundal-AskのJul, jul, strålande julなどを、Sub 4を加えたり、Era 300を加えたりしながら、聞かせていただいたが、これはもうどちらも段違いで、試聴する機会があれば、間違いなくこれらのスピーカーも買ってしまうと思う(リアスピーカーを置くスペースがあれば……だが)。

当たり前の表現しかできなくて申し訳ないが、2台のEra 300のリアスピーカーを加えると、部屋全体に広がっていた音場がより強くそれぞれの楽器の位置を主張するようになり、まるで演奏のただ中にいるような感じがするし、Sub 4を加えると迫力が段違いに増す。

今回のArc Ultraはスピーカーが従来の11個から14個に増えており、特に上方に向けられたスピーカーの追加によって、上下方向の音の位置の演出も可能になっている。

また、新設計のSound Motionウーファーが追加されているのも迫力を増すのに大きな効果を発揮しているのだという。2枚のフォースキャンセリングコーンを上下に配し、部屋などのビビリ音を出さないように相互に振動を相殺しながら、迫力のある低音を再現する仕組みになっている。

続いて、普段、自分が聞いていて、リファレンスになる曲ということで、宇多田ヒカルのBeautiful World(2024 Mix)と、ビリーアイリッシュのCOPYCATを聞かせてもらったのだが、これらも普段自分が家で聞いてる音とまったく違って、このオーディオが家にあればなぁ……と思った。

砂虫が湧き出して、スーパーホーネットが駆け抜ける

さらにその後、『デューン 砂の惑星 PART2』の戦闘シーンと、『トップガン マーヴェリック』の冒頭の空母からの離陸シーン(あのケニー・ロギンスの『デンジャー・ゾーン』が鳴り響く名場面だ)を視聴させてもらった。

どちらも、これまで映画館を含めて、聞いた事のないような迫力と、緻密な音の再現で、このシステム(と、迫力ある音を出してもいい部屋)があれば、映画館に行く必要はなくなると思った。

デューンで砂虫を呼ぶ『ダンパー』の音がArc UltraとSub 4によって響くと、床が割れて砂虫が襲いかかってくるのではないかと思ったほどだが、トップガンでF/A-18E/F スーパーホーネットが、カタパルトから射出されるシーンでは音がスクリーンから背後に駆け抜けていく感じさえした。視聴体験にご用意いただいた時間は1時間あまりだったが、なんとか交渉して、この環境でトップガンを最後まで観る方法はないだろうかと思ったほどだ。

理想の体験スペースがあればいいのに

大きい音を出せる一軒家に住んでいて、50インチ以上のサイズのテレビをお持ちで、映像コンテンツや、音楽コンテンツを楽しむのがお好きなら、Arc UltraとSub 4は間違いなく『買い』だ。

しかし、この音響体験を、筆者の貧弱な音響レポート能力でお伝えできないがもどかしい。

もし、これをゆっくりと体験できる場所があれば(賑やかな家電量販店の店先ではなく、リビングを模した静かな空間で1時間ぐらい)、間違いなくこのシステムは飛ぶように売れると思う。

別に都心部でなくてもいい、湾岸エリアでもクルマで行かなきゃいけない箱根や房総のような場所でもいいと思う。そこにEra 100や、Era 300を体験できる小部屋や、Arc Ultra+Sub 4+Era 300×2のフルシステムが体験できる豪奢なリビングルームを模した部屋を作って、1時間ごとぐらいで予約制の試聴をやったら、1時間ごとにフルシステムがひとつずつ売れるのではないだろうか? そういう試聴場所ができればいいのに。

なんなら、原稿を書きながら、管理人をやってもいいかもしれない(笑)

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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