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『愛は分かち合える』——iPhone 15同士をUSB-Cケーブルで繋ぐとどうなるか?

Lightningだとたいていは電力を受け取る側だが、USB-Cコネクターを採用したことで、iPhone 15シリーズは電源供給をすることも可能になった。では、iPhone 15シリーズ同士を繋ぐとどうなるか?

iPhone 15同士をUSB-Cケーブルで繋ぐとどうなるか?

こちらの記事に書いたように、iPhone 15シリーズはAirPodsを充電できる……というように、電源を供給できるようになった。

USB-Cコネクターになった、iPhone 15シリーズ。MacやiPad、AirPodsに繋ぐとどうなる?

USB-Cコネクターになった、iPhone 15シリーズ。MacやiPad、AirPodsに繋ぐとどうなる?

2025年10月17日

AirPodsに繋ぐとAirPodsに電源を供給して、MacやiPadに接続するとiPhoneが電源を受け取る側になる。

では、iPhone 15シリーズ同士を繋ぐとどうなるか?

ちなみに、USB-Cケーブルにはチップが内蔵されており、両側に接続された機器とネゴシエーションして、どちらからどちらに電源を供給するか決める仕組みになっている。だから、まともなUSB-Cケーブルなら繋いでみても機器を破壊するような危険はない。

自分のiPhoneの電力を犠牲にして、パートナーのiPhoneを救える

答えは、『充電量の多いiPhoneから、充電量の少ないiPhoneに電力を共有する』である。

アップルが公言しているワケではないが、私が試したところ、今のところ、そういう挙動だった(新事実を発見したら、こちらの記事 https://dig-it.media/thundervolt/article/811574/ に追記します)。

iPhone 15同士だったら、『USB-Cケーブルさえあれば、電池残量を分かち合いながら生き延びることができる』のである。

これはいろんな文化を産みそうだ。街角で「すみません、iPhoneの電源分けて下さい」なんて言われるかもしれないし、自分のiPhoneの電力を犠牲にして、パートナーのiPhoneの電力を支える……みたいなスタイルも生まれるかもしれない。

残量が0%表示になったiPhoneにも給電して復活させることもできる。

しかし、注意しなければならない落とし穴も!

電力は、『残量の多い方から少ない方に移る』ように設定されているようである。試したところ、バッテリー容量に関係なく電池残量パーセンテージの多い方から、少ない方に移動するようだ。

しかし、ここに注意しなければいけない点がある。

それは、『接続した時の電池残量によって、充電方向が決定する』ということだ。

たとえば、この2台。左のiPhone 15の残量は47%。右のiPhone 15 Pro Maxは50%。接続すると、右のiPhone 15 Pro Maxが供給側になり電池が減り、左のiPhone 15は充電され電池残量のパーセンテージが増えていく。

ただし、繋いだままだと、電池残量が逆転しても、そのままiPhone 15側が充電され続けることに注意が必要だ。このまま繋いでいると、右のiPhone 15 Pro Maxが0%になるか、左のiPhone 15が100%になるまで充電を続ける……という挙動のようだ。

そこで、左のiPhone 15側のパーセンテージの方が高くなったところで、ケーブルを一度抜いて再接続すると、今度はiPhone 15側から、iPhone 15 Pro Maxを充電しはじめる。

非常に興味深い。

つまり、常に『接続した時点で、残量の少ない方に供給し続ける』のだ。

ただし、そのまま充電し続けると、助けた方がへたばってしまう(笑)適当なところでケーブルを抜かないと、要らない諍いが起きそうな仕様だ(笑)

モバイルバッテリーから給電しても20%ぐらいはケーブル抵抗、発熱などのロスとなってしまう。iPhone同士でも同じようなロスは発生するだろう。つまり、電力を行き来させるのは基本的には損失が大きい。

また、iPhoneを充電して放電させるというのはバッテリーを少しずつ損耗するということでもある。この仕組みは便利だが、常用するとバッテリーの損耗を早めてしまうから、あくまで非常用と考えた方がいいと思う。

あなたは、パートナーに『iPhone繋いで電気分けて』と言われたら、分けてあげるだろうか?

(村上タクタ)

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この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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