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新しいiPhoneはハダカで使いたいほど美しい【iPhone 15】

カリフォルニア・クパチーノのApple ParkでのiPhoneの発表会が終わって、「現地から何を一番伝えなきゃいけないのかな……」と考えてみた。一番心に残ったのは、現実に触ったiPhoneの美しさだったと思う。

iPhone 15発表会! Apple Park現地から速報です!

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2025年10月17日

さらばLightning。iPhone 15シリーズのUSB-Cの詳細は?

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2025年10月17日

実際、iPhone 15シリーズも、iPhone 15 Proシリーズもとても美しいのだ。

しかしながら、現場の照明、私の撮影能力では、なかなかそれが伝わらない。そこが難しいところ。

iPhone 15の背面ガラスのシャーベットみたいな美しさ

iPhone 15シリーズはシャーベットのような美しさなのだ。背面ガラスの部分は白っぽい。色褪せた白っぽさではなく、シャーベットのような、内に柔らかな光を秘めた美しさ。そして、全体がイエロー、ピンク……などの色にうっすら染まっていて、カメラ部分の周囲だけ、その色が濃くツヤやかな仕上げになっている。

この写真でも、背面の美しさはまったく伝わってないのが、残念なところ……。

ご存知のように、iPhoneの背面はガラスでできていて、カメラ周辺部分だけを残して他の部分を削り取る……という手間のかかる加工で、カメラ周辺部分を盛り上げている。

新しいiPhone シリーズでは、メタリックイオンを使った新しい技術で、色をガラス自体に埋め込んだ『カラーインフューズドグラス』が使われている。それゆえ、ガラスが厚く、かつ表面が他の部分と違って平滑な処理がされているカメラ部分だけ、まるでシャーベットにかけられたシロップのように色づいて見えるのだ。

これがなんとも美しいのだが、残念ながらこの美しさは、実物を見ていただかないと伝わらないと思う。

筆者のつたない写真はもとより、アップルのスタジオで撮って高度な処理がされている写真でも、この魅力は伝わってこない。ぜひ、実物を見て欲しいと思う。

余談ではあるが……アップルのこういう展示会では、カラーバリエーションを並べて撮ることは許されていない。展示品を並べて撮ろうとしたら、ほぼOne on Oneでついているスタッフの人に「並べて撮るのはNGだ」と言われる。旧モデルやライバル機種をポケットから出して撮るのもNG。カメラ部分が旧型からおおきくなっているのかどうか知りたくても、そういう写真がネットに出ていないのはそういう理由である。

展示品もご覧のように離れて展示されているので、斜めから撮ったりと工夫はするが、カラーバリエーションを揃って見せることは難しい。後日、実機をお借りする時も、自分のところに来るのは1色なので、揃えて撮影することはできない。

これは、アップルが「一般の人が購入するのは1色なので、比較対照された状態でなく、単品で見て欲しい」と思っているから。ライバル機種や旧機種についても同様で、大きなスマホと撮れば小さく写るし、小さなスマホと撮れば大きく写るのが当り前。そういう状態で写真に撮って欲しくない……ということらしい。

発表会取材で「こういう写真があれがいいのに!」と思うような写真がないのはそういう理由だ。

サイドのチタンの実に手の込んだ美しさ

ちなみに、iPhone 15 Proシリーズにはこの技術は使われていない。なぜなら、iPhone 15 ProシリーズにはLiDARセンサーが搭載されており、それはガラスの下に埋め込まれいてるから、ガラスが透明である必要があるのだ。

ホワイトチタニウム。

iPhone 15 Proシリーズの美しさは、サイドのチタンの部分にある。

ホワイトチタニウム。

まず、興味深いのは、内側のシャシー部分をアルミで作り、外側のフレームをチタンで作っているという点だ。その間は固相拡散接合という特殊な接合方法で融合させている。

外側の剛性、強度が必要な部分にはチタンを使って、内側の粘り気ある強さが必要な部分にアルミを使っているのだろう(このあたりの詳細な理由は聞けていない)。

チタンは伸びの弾性がないので、ネジなども効きにくい(緩みやすくなる)ため、各種部材を取り付ける内側のシャシーにはアルミを使った方がいい……ということかもしれない。

ナチュラルチタニウム。

ちなみに、私は圧倒的にナチュラルチタニウムが好き。迷わない。高価なバイクのパーツに使われていた、あの色だ(部分的にでも焼き色が入ってたら、なおいいのに)。

表面は、『研磨、ブラシ加工、ブラスト加工を含む多数のマルチステップ処理で可能になった新しいブラシ仕上げを提供する』ということで、微妙な梨子地を含む、ヘアライン仕上げになっている。

一見、ヘアライン仕上げなのだが、微妙に粒状感があるのはその効果なのだろう。単なるつや消しでもなく、ヘアラインでもない、独特の素材感を活かした仕上げは、チタンの魅力を100%引き出すための加工だと思う。

表面処理は我々が好きな陽極酸化処理(アノダイズ)ではなく、PVDコーティングとなっている。これは表面保護のためとのこと。大量生産する製品だと安定した色仕上げにすることも大事なのだろう。このPVDコーティングには最大14時間かかるのだという。

 

手に馴染むContourと素材感を味わって欲しい

iPhone 15 Proシリーズの角部分は、アップルが『Contour(輪郭の意)』と呼ぶカーブを描いている。私の感覚だと、15シリーズより15 Proシリーズの方が角Rが大きいように感じたが、それに対する明確な回答は得られなかった。

この角Rによって、ずいぶんとiPhoneは持ちやすくなっているし、握った時のサイズ感も小さく感じる。

もちろん、角にRが設けられたのは初めてではなくて、初代iPhone〜3Gsまではカーブを描いていたし、4〜5は角張っていて、6〜11は曲面で、12〜14が角張っていただけで、3度目の曲面回帰というだけの話ではあるのだが、それでも今回は独特の手への馴染みの良さがあると思う。

シャーベットカラーのiPhone 15シリーズと、チタニウムのiPhone 15 シリーズ。どちらも見れば見るほど美しいので、(iPhoneケースメーカーの方には申し訳ないが)ケースに入れてしまうのは惜しいと思う。

もちろん、落としてチタンの角に傷を付けたりしたら、寝込んでしまうぐらい落ち込むだろうから、プロテクションのためにケースは付けたい。しかし、ケースを付けたら、この絶妙なサイズ感、手へのフィット感が味わえなくなってしまう。

というわけで、外出時はケースを付けるかもしれないが、せめて在宅時はケースを外して使いたいなと思っている。

(村上タクタ)

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この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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