ソロデビュー50周年記念「EIKICHI YAZAWA 50th Year Memorial Exhibition『俺たちの矢沢永吉』展」が横浜・大阪にて開催

半世紀以上にわたり、日本のロックシーンをけん引し、もはや偉人の域にある矢沢永吉が今年9月にソロデビュー50周年を迎える。それを記念した展覧会「EIKICHI YAZAWA 50th Year Memorial Exhibition『俺たちの矢沢永吉』展」が神奈川と大阪にて開催される。神奈川は開催中で6月22日(日)まで横浜赤レンガ倉庫1号館にて、大阪は9月12日(金)~2025年9月24日(水)堂島リバーフォーラムでの開催となる。編集部は6月6日、プレス内覧会に参加した。その地、横浜は永ちゃんの原点となるバンド、キャロルの活動拠点としても知られる。会場の赤レンガ倉庫1号館の3階に足を踏み入れると、早速、巨大ウェルカムボードが登場。
「どうも、ようこそいらっしゃい!」という矢沢本人の声が聴こえ、3階ホール会場へと入場する。

永ちゃんファンの”お宝”グッズ約600点の展示

総面積15m×25mのホール内へ足を進めると、今度は圧倒的な垂れ幕がお出迎え。50年のキャリアの中で永ちゃんが使用してきた愛用楽器コレクションやステージ衣装、ポスターや本人の直筆譜面など、数々の貴重なコレクションが展示され、その様子は圧巻である。なかでもキャロル時代にメイン楽器として使用していた琵琶ベースはオールドファンにはうれしいはず。歴史的名機を間近で見ることができる貴重な機会だ。

同展は、本人の私物に止まることなく、ファンから募集した約600点ものお宝グッズが展示されているところもポイント。ほかではない画期的なアイデアともいえる。
応募数、約5000通の中から厳選されたお宝は、永ちゃんファンの情熱的な愛情を映し出していた。実際に当選し、プレス内覧会に訪れたCREW MEMBERからは、「70年代ライブチケットやポスターは本当に貴重!」という声も。また、1977年8月26日、第1回目の武道館公演チケットにも感動の声が上がっていた。

そして、本展での見逃せない見どころが、75年4月、日比谷野音でのキャロル解散コンサートで着用していた“幻のジャケット”である。
このレザージャケットはコンサート後に紛失し行方がわからなくなっていたとのことだが、50年の月日が経った今年、ファンからのお宝募集窓口に問い合わせがあり、突如発掘されたのだという。
この機会に、是非“幻のジャケット”を目に焼き付けていただきたい。

止まらない永ちゃん愛

3階ホールの最後は、永ちゃんの愛車、ハーレーダビッドソンの展示である。永ちゃんと言えばバイカーのイメージがあり、古くは映画『ラン&ラン』、その後もライブのステージにバイクで乗り付けたり、テレビの特番でハイウェイを走る姿が映し出されたりしていた。その模様が思い浮かぶ展示になっていて、思わず胸が高まり、ギラギラと輝くハーレーに引き寄せられる。

2階へと降りていくと、見えてきたのはアルバム『YAZAWA』で本人が着用していたものと同様のジャケットだ。これもファンの私物とのこと。40年以上、同デザインのジャケットを探し続けたというエピソードからは、まさに”止まらない永ちゃん愛”が感じられる逸品である。

ほかに注目を浴びていたのは、1975年9月21日にリリースされたソロデビューシングル「I LOVE YOU, OK」のテスト盤。本来、リリース前の宣伝用として関係者向けに配布される白盤(サンプル盤)だが、これも熱狂的なファンがどこからか手に入れたものだという。

また1982年にリリースされた9作品目のスタジオアルバム『P.M.9』のポスターやグッズ、定番アイテムである『E.YAZAWAタオル』のコーナーに加え、矢沢の初主演映画『お受験』の台本展示などもある。役者としての永ちゃんが垣間見えるコーナーも必見といえる。

永遠に「憧れ」の存在として時空を越える矢沢永吉

約600展という膨大な数のコレクションが展示されている本展の最後に、プレス内覧会に訪れたCREW MEMBEの声を聞くことができた。

・今回の展覧会はどのようなところが魅力ですか?
「何年か前にも展覧会をやっていたけど、今回は矢沢さんの私物だけではなく、ファンの私物が展示されているのが魅力。ちなみに前回の展覧会は4回くらい行きました(笑)。」

・矢沢さんのファンとして若い世代に伝えたい想いを教えてください
「やはり”憧れ”という精神かな。自分はCAROLの解散コンサートをテレビ中継で見てから、ずっと憧れの存在。たったひとつの”憧れ”の存在を今の若者にも持ってほしい。歌だけではなく矢沢さんの生き様も憧れです。」

「俺たちの矢沢永吉展」横浜赤レンガ倉庫1号館
「俺たちの矢沢永吉展」横浜赤レンガ倉庫1号館

イベント詳細

「EIKICHI YAZAWA 50th Year Memorial Exhibition『俺たちの矢沢永吉』展」

【横浜】
日程:2025年6月7日(土)~6月22日(日)
会場:横浜赤レンガ倉庫 1号館 (2Fスペース・3Fホール)
期間:2025年6月7日(土)~2025年6月22日(日)
開場時間:平日 (6月9日~13日・6月16日~20日)11:00~18:00
土曜日 (6月7日・14日・21日)10:00~19:00、
日曜日 (6月8日・15日・22日)10:00~17:00
※最終入場:閉場の1時間前
主催:ズィープラスミュージック、TBS、TBSグロウディア、ニッポン放送、TOKYO FM

【大阪】
日程:2025年9月12日(金)~2025年9月24日(水)
会場:大阪 堂島リバーフォーラム
会場時間:詳細は後日発表予定
主催:「俺たちの矢沢永吉」展 大阪実行委員会
後援:FM COCOLO、FM802
協力:ラジオ大阪、リバティ・コンサーツ
チケット:一般3,500円/学生(小〜大学生)2,000円
イベント詳細は「俺たちの矢沢永吉」展オフィシャルサイトをご覧ください。
https://www.eikichiyazawa.com/feature/50thmemorialexhibition

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昭和40年男 編集部
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昭和40年男 編集部

1965年生まれの男たちのバイブル

『昭和40年男』は、昭和40年(~41年3月)生まれの男性のための情報誌。誌面では同年齢の活躍を紹介したり、そろそろ気になってくる健康面をサポートする記事の他、かつて夢中になったあれこれを掘り下げる記事を多数掲載!「故きを温ね新しきを知る」──本誌は、昭和40年生まれのための温故知新を提供できる存在になるべく、「ノスタルジックな想い出が呼ぶ共感」を「明日を生きる活力」に変えることを命題に誌面づくりに奮闘中!!
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