「バイクってカッコいい!」と思ったら、まずは免許をGETしよう。【二輪免許の取り方◎前編】

街中をバイクでカッコよく走りたい!と思ったら、まず必要なのは“二輪免許”。でも、いざバイクに乗りたいと思っても、自分がどのバイク免許を取ればいいのかわからない人も多いのでは!? ここではバイク免許の取得方法について調査したぞ。(2023年9月現在)

バイクの免許はこんなにある! 対応免許と排気量一覧

ひと口にバイクの免許、といってもコレだけ種類があるのだ! 「こんなに種類があるんだ…」とめげる必要はナシ。まずは自分が乗りたいバイクがあるならその“排気量”を調べておくとベター。下位免許から順番に取っていかなければならないワケではなく、どこから取ってもOKだぞ。

免許の種類 取得可能年齢 50㏄以下 51㏄以上〜
125㏄以下
126㏄以上〜
400㏄以下
400㏄以上
原付 16歳以上
普通自動二輪 AT小型限定普通二輪 16歳以上
(AT車のみ)
小型限定普通二輪 16歳以上
AT限定普通二輪 16歳以上
(AT車のみ)

(AT車のみ)
普通二輪 16歳以上
大型自動二輪 AT限定大型二輪 18歳以上
(AT車のみ)

(AT車のみ)

(AT車のみ)
大型二輪 18歳以上

表の左列を見ればわかるように、基本的には“原付免許”、“普通自動二輪免許”、“大型自動二輪免許”の3つに大別される

さらに例えば普通自動二輪の免許区分の中で、AT限定普通二輪、小型限定普通二輪、AT小型限定普通二輪など“AT(オートマチック)車限定”免許が存在しているという構図だ。

AT限定普通二輪、小型限定普通二輪、などの限定免許系は、それぞれ単独で取得できるが、免許の種類的には普通二輪免許となり、条件欄に“普通二輪は小型二輪に限る”等と記載される。

また、大型二輪用のAT限定免許もあり、その場合の条件欄の記載は“大型二輪はAT車に限る”となる。

普通二輪も大型二輪もAT限定免許を取得した場合。真ん中の条件欄に“AT車に限る”の文言が追加される。“普自二”“大自二”とあるからどんなバイクでも乗れそうな気がしてしまうけど、この記載の免許証では、51㏄以上のMT仕様のバイクは運転することができない。さらに補足だが、普通二輪免許はMTで、大型二輪免許はATで取った場合は、“二輪車はAT車に限る(普通二輪は除く)”となるぞ

また、上位の免許を取れば、その下の排気量区分のバイクにはすべて乗れることになり、たとえば普通自動二輪免許があれば原付免許がなくても原付バイク(49㏄以下)に乗ることができる。突き詰めれば、“大型二輪免許”(AT限定ではない)があればどんなバイクだって乗ってOKとなるのだ!

そもそも“AT”限定とか“MT”限定って何?

AT(オートマチック)二輪とは?

クラッチ(ギヤ)操作の要らないバイク。スクーターや一部のバイクに採用されている。右手のアクセルオン/オフで速度を調整するだけ。略してオートマ、とも呼ばれる。けれどギヤがあってもAT扱いのバイクもあるぞ。

ホンダのカブシリーズは足でシフトチェンジするという特徴があるけれど、これらはAT免許で乗ってOK!

AT限定免許で乗れるバイクの一例

クラッチがない、ということでまずイメージされるのはスクータータイプだろう。けれどもスクータータイプでなくても“クラッチレバー操作のないバイク”は存在する!

たとえばホンダのDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)モデルなら、AT限定免許で運転OK。レブル1100にも乗れるのだ。

MT(マニュアル)二輪とは?

クラッチ(ギヤ)操作が必要なバイク。現在、スクータータイプを除く大多数のバイクがMT仕様。右手のアクセル、左手のクラッチで速度に合わせてギヤを変えながら運転する。

ちなみに“ローマの休日”で有名なイタリアのベスパは、見た目はスクーターだけど車両によってはマニュアル免許が必要な場合があるので、注意しよう。

MT免許で乗れるバイクの一例

MT免許があれば、もちろんATモデルはすべて運転OK。サーキットを走るようなスポーツタイプのバイクでも、山道を駆け上がるようなオフロードタイプでも何でも来い!

バイクの免許はどこで取れるの?

では実際にどこで免許は取れるのか。ずばり、バイクの免許を取る方法は大きく分けて2つ。

教習所に通って取る方法と、居住地の運転免許試験場で一発試験を受ける方法だ。

クルマの免許を持っている人はそれぞれ馴染みがあるだろうけど、まったくの初めての人にはハードルの高さを感じるかもしれない。けれども、誰だって最初は“初心者”。わからない状態だって、問題ナシ!

教習所でも一発試験でもどちらの方法で挑戦しても大丈夫だけど、じっくり学びたい人は教習所へ通うコースがお勧めだ。

【教習所で取る場合】

近くの教習所へ通ったり、遠くの教習所に合宿したり。“教習所で取る”方法もいくつかパターンがある。

指定教習所(※)と届出教習所、どちらに行くかで免許の交付までの道のりが変わってくるが、教習所内で運転技能や公道を走るための学科を学び、最終的に運転免許センター(運転免許試験場)で免許証が交付されるところは同じ。

※指定教習所に入校すれば、仮免学科試験や卒検は教習所で受験できる。届出教習所では技能教習のみで学科教習がないところもある。届出教習所に入校した場合は、本免許取得のための技能試験を改めて運転免許センターで受ける必要がある。

【一発試験で取る場合】

自分の住んでいる地域の運転免許試験場(運転免許センター)で、直接試験を受けて免許取得する! という方法。

現地で技能試験や学科試験に合格さえすれば、免許証をゲットできるのだ。仮にスムーズにバイクの技能を取得できていれば、教習所に一定期間通う方法よりもリーズナブルに免許をゲットできるだろう。

だが、なかなかの難易度に設定されているので、最初の一発目で合格するのは至難の業…。届出教習所でポイントを押さえて練習してから臨むのが吉。

すべての始まりは免許から! まずは合格をめざそう

自分に必要な免許、または目指したい免許がわかったら、あとはその夢に向かって練習あるのみ! 後編では、二輪教習所について詳しく説明するぞ。

▼二輪教習所ってどんなトコ? まったくバイクの事がわからなくてOK【二輪免許の取り方◎後編】はコチラ

二輪教習所ってどんなトコ? まったくバイクの事がわからなくてOK【二輪免許の取り方◎後編】

二輪教習所ってどんなトコ? まったくバイクの事がわからなくてOK【二輪免許の取り方◎後編】

2023年10月04日

※情報は取材当時のものです。

(出典/タンデムスタイル公式サイト「【超初級】バイクの免許ってどうやって取るの?※記事の一部を加筆・修正・再構成しています。

この記事を書いた人
タンデムスタイル編集部
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タンデムスタイル編集部

初心者にも優しいバイクの指南書

バイクビギナーがもっとも知りたい、ハウツーや楽しいバイクライフの提案がつまったバイク雑誌。タイトルの"タンデム"は本来"2人乗り"の意味だが、"読者と編集部をつなぐ"、"読者同士の輪が広がる"といった意味が込められているぞ。バイク選び、ライディングギア選び、ツーリング、メンテナンス情報のほか、チャレンジ企画も大好評!
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