▼普通二輪免許で乗れる! ROYAL ENFIELD HUNTER350の実力を検証してみた【前編】はコチラ
ROYAL ENFIELD HUNTER350のディテール
最新の環境性能を満たした黒く塗装された空冷エンジンが、車体のかたまり感も演出。加えて空冷ならではのシリンダーのフィンが機能美となっている。
定評のあるバイブレ製キャリパーとφ300㎜ローターを組み合わせたフロントブレーキ。あたりの出ていない走行2㎞からの試乗だったが、走り込んだ終わりごろの感触はよかった。
リヤブレーキも同じくバイブレ製のキャリパーとφ270㎜ローターの組み合わせ。試乗の後半になってあたりが出て、効き具合がわかりやすくコントロールしやすい印象だ。
ツインショックを採用するリヤサスペンション。エンジン同様黒で統一されていて、足まわりを引き締める一因になっている。スプリングのプリロードを6段階で調整が可能。
ガソリンタンクはライダー側のサイドがえぐられることで、ニーグリップがしやすくなっている。キャップがヒンジでタンクとつながっているので、給油時にストレスを感じない。
ヘッドライトはハロゲンランプとなり、光の屈折は反射板で行なうため、レンズはカットのないクリアタイプとなる。ちなみにテールランプはLED仕様だ。
アナログの指針で速度が表示され、その中央部に液晶モニターが配されるメーター。モニターには燃料残量、走行距離、時刻、ギヤポジションといった情報が表示される。
右ハンドルスイッチボックスには、キルスイッチ一体型のスタータースイッチとハザード用の二つのスイッチのみが配される。グリップはまん中がふくらむ樽型となる。
最近、アンダー400㏄クラスではほとんど見かけることがなくなった整備時に重宝するセンタースタンドが標準装備されている。スタンドを立てる際、さほど力はいらなかった。
ライダー乗車部分がタックロールになった一体型シート。縫い目にステッチが入ったり、後端にエンボスでロイヤルエンフィールドのロゴが入れられており質感が高められている。
ステップはベースプレートがヒールガードになっていてヒールグリップもしやすい。シフトチェンジペダルの靴があたる部分は靴が傷まないようゴムでおおわれていて操作性もいい。
ROYAL ENFIELD HUNTER350のハンドリングをチェック
乗車姿勢
身長:170cm/体重:70kg。全長2.1mのコンパクトな車体ながら、シートが前後に長いこともあって、ポジションの自由度が高くて窮屈に感じることはない。座ると自然と上体が少し前傾となるポジションだ。
足つき性
身長170㎝だとサイドカバーの干渉もなく、ほぼ真下に両足を下ろすことが可能。カカトまでベッタリ着くうえ、ヒザにも余裕があるのでなんの不安もない。
取りまわし
実践する前は車体がコンパクトなため、シートに腰を当てられなくて、車体を支えにくいかもと不安だった。しかし、それは杞憂で、車体を支えやすく取りまわしもしやすかった。
Uターン
低回転で十分なトルクがあるエンジンなので、低速でエンストする不安はない。それに加えてハンドルを切りきった状態でも、車体が安定しているのでUターンもしやすかった。
ROYAL ENFIELD HUNTER350でタンデムランチェック
ライダー:岩崎
タンデマーが小柄だったということもあるけれど、前後に長い一体型シートのおかげで、前よりに座ればタンデマーからの干渉はほぼない。また、低回転域でも十分なトルクがあるので、パワーを食われているとは感じなかった。
タンデマー:加藤
ライダーが座るシートと高低差はあまりなく、乗車時も無理なくまたがることが可能。つかみやすい太さのグラブバーを備え、ライダーとの距離感もほどよく確保できシートも柔らかめ。長時間でも疲労はあまり感じないといった印象だ。
ROYAL ENFIELD HUNTER350のスペック
- 全長×全幅×全高
- 2,100×800×1,055(㎜)
- 軸間距離
- ー㎜
- シート高
- 790㎜
- 車両重量
- 181㎏
- エンジン型式・排気量
- 空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒・349㎤
- 最高出力
- 14.9kW(20㎰)/6,100rpm
- 最大トルク
- 27N・m(2.7㎏f・m)/4,000rpm
- 燃料タンク容量
- 13ℓ
- 燃費(WMTC)
- ー㎞/ℓ
- タイヤサイズ
- F=110/70-17・R=140/70-17
- 価格
- 65万7,800〜66万4,400円(税込)
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【問い合わせ】
ピーシーアイ
TEL:03-5941-7444
http://www.royalenfield-tokyoshowroom.jp
※情報は取材当時のものです。
(出典/「タンデムスタイルNo.252」)
文:岩崎 雅考/写真:増井貴光