この秋冬に着用したい、往年の名作デザインが蘇るエポックメイキングなレザージャケット。

近年の旧きよきヴィンテージスタイルの潮流とともに、レザージャケットの人気もじわりと広がっている。その歴史を語るうえで外せないのが、各時代を象徴するエポックメイキングな名作たち。例えば、飛行服の流れを汲んだバイク専用ジャケット。あるいは騎兵隊の軍服を彷彿させるデザイン性に富んだ一着。また、防寒性を高めたハンティング用ジャケットなど、用途や背景の異なる様々なモデルが存在している。こうしたギアとして生まれた名作たちは、時代を超えいまなお受け継がれ、現代のレザーファンを魅了し続けているのだ。

【HARLEY-DAVIDSON×THE REAL McCOY’S】HARLEY-DAVIDSON’CYCLE CHAMP’1940s

サイクルチャンプは、1940年代にHARLEY-DAVIDSONが世界で初めて発表したバイク専用のレザージャケット。現存数の少なさから“幻”とも称されるこのモデルがHARLEY-DAVIDSONの正式ライセンスのもと、THE REAL McCOY’Sによって蘇った。

ベースとなるのは数あるヴィンテージの中でも初期に製造された貴重な一着。その個性を象徴するフラップポケットやスタッズといったディテールはもちろん、パターンやカッティングにも当時の空気感が丁寧に投影されている。またDポケットには1950年代型のTARONジッパーを採用し、ブラス素材にコットンテープを組み合わせた当時の仕様を再現している。

裏地には滑らかなレーヨンサテン、縫製糸には綿糸を用いており、ヴィンテージの佇まいを醸し出す細部へのこだわりも見逃せない。革はタンニン鞣しのホースハイドを使用。着込むほどに艶と深みが増し、唯一無二の表情を生み出してくれる。120着限定。

Size:36,38,40,42,44 Color:BLACK Price:¥330,000_

【BUCO】BUCO J-31 JACKET

1949年にリリースされたJ-31は、前衛的なデザインで当時もファッショナブルな一着として人気を博した名作ジャケットだ。ライダースのルーツとされるアヴィエイタースタイルや騎兵隊の軍服を彷彿させるデザインのため、歴史的な背景も垣間見えるのが特徴だ。

フロントの大型の比翼は遮風性の高さに加え、大きな装飾ボタンが反射板の役割を担うなど機能面も優れており、ライディングジャケットとして理にかなった設計であることがよくわかる。レザーはタンニン鞣しの馬革にピグメントフィニッシュを施した重厚なレザーを採用。ライナーにはクラシカルな千鳥格子のウール生地を用いており、見た目も着心地も当時の空気感を纏った仕上がりに。

エポレットのカマボコスタッズや腰のマップポケットなどの再現はもちろん、ジッパー類も1940年代と1950年代の異なる仕様をパーツごとに利用し、妥協のない時代考証を貫いている。

Size:34,36,38,40,42,44 Color:BLACK Price:¥396,000_

この記事を書いた人
サカサモト
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サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
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