リサイクルコットンを使った、地球にやさしいデニムを知っているか?

現在、あらゆる業界で環境に配慮した取り組みが推奨されているのはご存知の通り。もちろんアパレル業界も例外ではない。pure blue japanは、この時代の声に即したサステナブルなデニムを開発した。アパレルの生産現場で発生する裁断くずなどを再利用し、デニムに蘇らせたのだ。リサイクルコットンを使ったデニムは、これからの世界標準となるかもしれない。

サステナブルなデニムが、これからの世界基準。

ここで紹介するpure blue japanのOG-003・OG-019は、タテ糸にオーガニックコットンの糸、ヨコ糸にリサイクルコットンの糸を使用して織り上げた、サステナブルなセルビッジデニム。ヨコ糸に使用しているリサイクルコットンは、アパレルの生産現場で必ず発生してしまう裁断くずや落ち綿、捨てざるを得ない生地などを集めて一度原綿に戻し、新たな糸に生まれ変わらせたものだ。

従来のリサイクルコットンは繊維長が短く、デニムに使えるような太番手が存在していなかったが、紡績工場とタッグを組み、ムラ形状の強いオリジナルの糸を作ることに成功した。

様々な生地を寄せ集めて作られるリサイクルコットンは色ムラがあるため、今回のヨコ糸はブラウンで染めて色を均一にしている。素朴な風合いで、通常のデニムよりも落ち着いた色味が特徴的だ。

レギュラーストレートの003と、リラックステーパードの019をラインナップしているので、スタイルに合わせてチョイスされたい。

ブルーのセルビッジは旧式のシャトル織機で織り上げられたデニムの証。ブラウンに染められたヨコ糸により生地裏はブラウンとなる

スレーキはレザーパッチとともにブラウンで統一されている。こうした細かな部分のこだわりも、ファンには嬉しい限りだ
こちらは代表の岩谷氏が5年穿き込んだ色落ちサンプル。派手さはないが、リサイクルデニムならではのムラ感と落ち着いた風合いの色落ちが楽しめる

[OG-003]14oz Organic cotton×Recycled cotton Denim Regular Straight

ヴィンテージさながらの独特のムラ感を持ち、素朴な風合いはこのモデルならでは。通常のブルーデニムより落ち着いた色味が楽しめる。30,800円(38インチ以上は34,100円)

[OG-019]14oz Organic cotton×Recycledcotton Denim Relaxed Tapered

パッチには通常使われるヌメ革ではなく、ブラウンがかったデニムに合わせて、ブラウンのレザーパッチを採用している。30,800円(38インチ以上は34,100円)

【DATA】
pure blue japan HARAJUKU
Tel.03-3408-6644
https://www.purebluejapan.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「CLUTCH2024年2月号 Vol.94」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...