フランス・パリ屈指のアメリカンな古着屋「AW COOPER」で見かけたイケてるアイテム。

パリ三大蚤の市のひとつとされているクリニャンクール。約3000軒の店が軒を連ねて、衣類やアクセサリー、アンティークの家具や食器などジャンルを問わず多くの品物が売られている。その中でパリ屈指のアメリカンな古着屋がある。そのショップ「AW COOPER」で気になるヴィンテージアイテムをピックアップした。

フランの中心地パリにあるアメリカンな古着屋。

クリニャンクールの入口近く、細い路地を入ったところに明らかに周囲とは違った佇まいのアメリカンテイスト溢れるショップが現れる。エントランスから雑多な雰囲気。とにかくストックの量には驚かされる

LEVI’Sのヴィンテージデニム、アメリカのスクールニットやバーシティジャケット、ウエスタンスタイルもあれば、U.S.ミリタリーも充実している。ヨーロッパ屈指のアメリカーナを得意とするショップ。本当にお宝が眠っているから驚く。

マックスとフィリップのジェミニアーニ親子がこの店のオーナー。インスタグラムも2人で登場する
LEVI’S 501XXのいわゆる「紙パッチギャラなし」と呼ばれるモデル。フラッシャーフラッシャー、チケットが残るデッドストック。しかもサイズはW32L34というグッドサイズ。こんなお宝が眠っているのとは思わなかった!
さらに出てきたお宝は、1953-1954のレザーパッチモデルの後期と思われるLEVI’S 501XX、通称「革パッチ両面タブ」残念ながらフラッシャーの破損は激しいが、こちらもデッドストック。W40L30は体型を選ぶサイズだが、3桁万円は確定のASK価格
店内の雑然とした棚の上に鎮座するのは、こちらも水を通していない状態のスーパーヴィンテージ。思わず、リプロ品かと目を疑ってしまうほどのゆるーいディスプレイだが、507XXの後期モデルであった

気になったアメリカンなアイテムを紹介!

ROUGH WEAR CLOTHING 製のA-2

1942年に製造されたと思われる後期型のROUGH WEAR CLOTHING 製のA-2。ライニングに付けられたこのエスケープマップにはパリが見える。

U.S. ARMYのカモフラージュ柄トラウザーズ

ウッドランドカモの起源となった1960年代のERDLカモ。U.S. ARMYのトラウザーズだ。ミルスペックから1968年製と確認できる。

ウールのスクールカーディガン

レディス合わせのウール製のスクールカーディガン。1950~1960年代のもの。無造作な感じの位置に付けられたレターパッチが魅力。Whiting製。

アメリカ製のバーシティジャケット

1960年代のバーシティジャケット。もちろんアメリカのもの。ウール100%のボディで、胸のマークはチェーン刺繍が施されている。

ウール製のチマヨベスト

チマヨベストはMILLER’Sというミルのタグが付く。1970~80年代のものなのでコンディションも抜群。 もちろん100%ウール製。

1960年代のライダースジャケット

詳細は不明だが、オーナー曰く1960年代のもの。年代相応のエイジングだが、着用には問題なし。裏地のキルティングもしっかり残っている。

カレッジもののカーディガン

アメリカのハイスクールやカレッジもののストックが多いのもコチラの特徴。ウールのカーディガンはレディス合わせ。大型フェルトパッチには’76

襟付きのバーシティジャケット

胸のPレターはシニールパッチ。1950~1960年代のウール製。裾や袖口のリブの緩さに年代を感じる。

【DATA】
AW COOPER
Puces de Clignancourt 4passage Marceau 93400 Saint-Ouen-sur-seine
Tel.+33(0)628612027
営業/11:30~19:00(月曜)、11:30~18:30(金曜)、10:30~19:00(土日曜)
Instagram: @aw.cooper_official

※情報は取材当時のものです。

(出典/「CLUTCH2023年11月号 Vol.93」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

Pick Up おすすめ記事

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...