見れば見るほどクオリティの 高さが実感できる服。
1900年代初頭のアメリカの小さな仕立て屋を舞台にプロダクツのストーリーが展開されるOrgueilはフランスをはじめとするヨーロッパのデザインの流れを汲んだクラシカルなクロージングが大きな魅力。生地、縫製、ディテールなど、オリジナリティに特化し、他とは一線を画すスペシャルなアイテムへと仕上がっている。
なかでもブランド設立時から愛されているテーラージーンズは、ワークウエアとして量産される一般的な5ポケットジーンズと異なり、テーラーの枕詞が付けられている通り、物語の主役である仕立て屋が手掛けたであろう趣向を凝らしたディテールがデザインの妙となっている。
そのテーラージーンズに合わせるように登場したデニムジャケットも今回紹介したいアイテムのひとつ。使用するデニム生地や手付けによるナットボタン、一本針による本縫いでの縫製、立体的なシルエットなど、もはやカジュアルウエアとしては贅の限りを尽くしたとも言える一着に仕上がっている。
もちろんデニムに限ったことではなく、パンツやシャツ、カットソー、シューズに至るまで、シンプルなデザインのアイテムになればなるほど、Orgueilの作りの良さは浮き彫りとなるのだ。
CLUTCH magazineが注目したアイテムを紹介!
Tailor Jeans OR-1001
超長綿で知られるジンバブエコットンを使用した13オンスのデニム生地は、旧式シャトル織機でゆっくりと織り上げられた。セルビッジが剥き出しのコインポケットは、ウエストバンドを跨ぎ、通常よりも高い位置に付けられている。また細かすぎる縫製が丁寧さを物語っている。¥31,900_
丸みのあるバックポケットは丁寧な縫製の証
テーラージーンズの名前の通り、バックシンチはネクタイをイメージしている。
フロントのボタンフライは手付けのナットボタンを採用している。
Denim Jacket OR-4170
ブランド設立時から愛されているテーラージーンズと同じ生地を使用し、ジーンズの特徴的なデザインをジャケットでも表現したフロント片ポケットのデニムジャケット。着丈をやや長めに設定したクラシカルなデザインで、立体的な袖付けとともに美しいシルエットを実現した。¥33,000_
フラップ付きのポケットは緩やかなアールを描いたカタチが柔らかな印象。
左右非対称のシンチバックと手付けで付けられた異なるカラーのナットボタンはデザインのポイントとなっている。
【DATA】
MARIJUAN OMOTESANDO
東京都渋谷区神宮前6-13-1 原宿川名ビルB1
Tel.03-5774-6479
営業/11:00~20:00
https://www.orgueil.jp
※情報は取材当時のものです。
(出典/「CLUTCH2023年8月号 Vol.92」)
Photo by Masahiro Nagata 永田雅裕 Text by Tamaki Itakura 板倉環
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