新作を着てみたシリーズ。Vol.01 Stevenson Overall Co.編

ロンドン在住時にひょんなことから日本の出版社と出会い、自身のアパレルブランドをやりながら、日本の雑誌やプロダクツを販売する「クラッチカフェロンドン」のディレクターもこなす日々。日本の良いモノを英国から世界に発信することになった男が送る、英国のファッション事情や、現地の人たちが着こなすジャパンプロダクツなどなどをゆるーく紹介していくのがこの記事。

今回はクラッチカフェロンドンに入荷したジャパンブランドの新作アイテムをディレクター自ら着て解説する。

いいとこ取りのデザインはさすがだなと。

短すぎず、長すぎない絶妙な丈感もさすが、短すぎるとクラシカルになりすぎるので、これくらいがいろいろなアイテムと合わせやすいです

私がディレクターをやっているクラッチカフェロンドンとは日本の雑誌「クラッチマガジン」の世界観を実際のショップで表現しようとオープンしたショップです。だからクラッチマガジンやライトニングに代表される日本の雑誌を販売することはもちろん、それらの雑誌によく登場する日本のこだわりを持ったブランドのプロダクツをメインにセレクトしながら、ロンドンではあまり知られていないアメリカのクラフトマンシップあふれるブランドなども取り入れています。

取り扱うブランドも数多く、それぞれに現地ロンドンのファンが少しずつですけど増えているのはうれしいかぎり。シーズンになれば毎日のように日本から入荷があります。今回は最近入荷したてのアイテムを実際に着てみようという企画。私の目に留まったのはスティーブンソンオーバーオールの2023年の新作であるBreakerを試着してみました。

実は個人的には楽しみにしていたアイテムのひとつで、フライトジャケットとライダースジャケットを融合したような、しかもそれぞれの美味しいところを上手くピックアップしたStevensonらしさがさすがです。レザーのライダースジャケットはカッコいいですけど、革が硬かったり可動域が少なかったり、ストレスを感じる人もいるでしょう。でもナイロン製であればそれも皆無。バイクに乗る人はレザーの方が安心感はあるかもしれませんが、普段バイクに乗らない、ストリートユースがメインの人でも着やすいのもいいですね。

私流のスタイリングがこちら。

全カラー(他にブラックとシルバーがあります)共通で、裏地がフライトジャケットのようなレスキューオレンジになっているのもアクセントになっていてうれしいポイントといえます

個人的にはこういうアイテムはスタンダードなアメリカンスタイル(いわゆる5ポケットジーンズにエンジニアブーツみたいな)ではなく、ポップなネクタイとジョッパーブーツで、コアなアメリカンスタイルからニュートラルに戻したようなイメージでスタイリングしました。

襟のファーは取り外しが可能なので、スタイリングのバリエーションが楽しめますし、3シーズン使うこともできそう。光沢感のあるナイロンはライダースジャケットのデザインなのにラグジュアリーにも見えます

ハードになりすぎないスタイリングが気分です。ロンドンだとモッズカルチャーとアメリカンミリタリージャケットは切っても切れない縁。そんなファッションの歴史も加味して、あえてアメリカンになりすぎないハズしたコーディネイトで着てみようと思ってます。

このジャケット、クラッチカフェでも購入できます。もちろん日本にも発送可能です。

▼購入はこちらから

https://clutch-cafe.com/collections/stevenson-overall-1/products/stevenson-overall-breaker-jacket-olive

この記事を書いた人
岡部隆志
この記事を書いた人

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

クラッチカフェロンドン、アレヴォルディレクター。20歳のときに(2000年)渡英。ロンドンで過ごす時間が人生の半分を過ぎたころから日本語力が衰え始めてきた九州男児。中学生のときに購入したアメリカ製のジーンズをきっかけにアメカジにハマるも一番の好物はサッカー。将来の夢はサッカーチームのオーナー。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

遊び心とヘビーデューティ! 「ジムマスター」のアウトドア&ミリタリー

  • 2026.10.18

ほどよく力の抜けたカジュアルウエアを展開するカナダ生まれの「ジムマスター」。その真骨頂は、実は骨太なアウトドア&ミリタリーにある。ヘビーデューティな機能美を日常着へと昇華させる秘訣は、「ジムマスター」らしいほんのすこしの遊び心! カラフルな配色の裏に確かな実用性あり! 【右】主役は厚手のボアジャケッ...

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

東洋エンタープライズが手がける「ゴールド」。高品質な素材選びに一切の妥協なし。

  • 2026.10.20

1965年に創業した日本屈指の老舗メーカー東洋エンタープライズ社が手がける〈ゴールド〉。同社が得意とするヴィンテージへの膨大な知見と技術力の高さを活かしつつも上質にモダナイズしたものづくりに定評がある。着用時のシルエットはもちろん、高品質な素材選びに一切の妥協をしないこと。それこそがシンプルな服に深...

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...

Pick Up おすすめ記事

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

気鋭のアイウエアブランド「CUBITTS」が描く、クラシックとモダンの共鳴

  • 2026.10.19

18世紀から20世紀にかけて眼鏡産業の世界的な中心地であったものの戦後、衰退の一途を辿ったロンドン。この地で2013年に創業した「キュービッツ」は当時を彷彿とさせるクラシックスタイルをモダンに昇華させた独自の世界観を築く気鋭のブランドだ。 伝統と現代とを繋ぐアイウエアの研究所 「キュービッツ」は伝統...

「BEORMA」140年の伝統を受け継ぐ、英国屈指のレザークラフト

  • 2026.10.21

英国トラッドを語るうえで欠かすことのできない存在がレザークラフトだ。140年の歴史とクラフトマンシップを受け継ぎ、現代のスタイルにも馴染む唯一無二のプロダクトを生み出す〈べオーマ〉は、その筆頭となりうる存在だ。 熟練職人の魂宿る伝統のレザークラフト 英国中部の小さな町・ウォルソール。革加工・馬具産業...

世界最高峰のニットメーカー「JOHN SMEDLEY」が編むもの。

  • 2026.10.20

イングランド中部、リーミルズの自社工場で240年以上前からニットウエアを作り続ける〈ジョン スメドレー〉。1784年に創業した同ブランドが編んできた歴史と伝統が息づく場所で彼らが編むものとは。 240年の伝統と魂が息づくファクトリー 英国のトラッドブランドとして群を抜く歴史を持つのが〈ジョン スメド...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。