ユニークな経歴が生み出す新たなスタンダード「ニュースタンダード」|東京・高幡不動尊

一度アパレルブランドに籍を置いたが、クラシカルなバーバースタイルを地域密着で発信したいと再び理容業に復帰して、2015年にバーバーショップを開店させたのが「ニュースタンダード」。様々なアメリカンカルチャーに触れているオーナーならではのユニークかつ地元愛に溢れたショップだ。

クラシカルなバーバースタイルを地域密着型で発信。

高幡不動駅から徒歩10分ほど、通称川崎街道とも呼ばれる都道41号沿いのキャッチーな三角屋根が目印。専用駐車場も隣接しているのでクルマでの来店にも対応している

新選組副長として活躍した土方歳三の菩提寺にして、高幡不動尊の通称でも知られる金剛寺のお膝元、閑静な住宅街の一角に位置するNEW STANDARDは、かつてアパレルブランドNatal Designに籍を置いたオーナーSHIMOKEN氏が2015年にスタートした理髪店。

「当時はまだ水面下にあったクラシカルなバーバースタイルをあくまで地域密着型で発信していきたい」なる思いから、再び原点回帰し理容の世界へと返り咲いた。

そんなユニークな経歴はショップディスプレイや各種インテリアにも如実に見て取れる。スケートボード、あるいはBMXといった往年のウィールカルチャー、さらにはアメリカンヴィンテージにインスパイアされたアートピースやインダストリアルファニチャーなどを巧みに散りばめつつ、ゆっくりとした時間を堪能できる独自の空間へと昇華。

「子供から年配の方まで誰でも気兼ねなく入れる“街の理髪店”を目指している」と語る。

「BARBER SHOP NEW STANDARD」代表・SHIMOKENさん|理容専門学校卒業後にアパレルブランドNatal Designに籍を置き、再び都内の有力店にて修行を重ねた後、2015年よりNEW STANDARDをスタートさせた

「要望さえがあればパンチパーマからドレッドヘアまで対応できる」と語るように、ストリートからクラシックまで自身の趣味やスタイルを反映した広いアレンジが何よりの魅力

「BARBER SHOP NEW STANDARD」の内部を紹介!

什器類は店舗スタート以前からイメージに合わせ集めていたもの。ウエイティングスペースのチェアには’40年代頃のチャーチベンチ、テーブルはテイストを合わせたDIY仕様という。

アメリカで買い付けたヴィンテージのサインポールがワケあって破損し、オーナー自らカスタムしたオリジナル仕様。星条旗柄のウォールハンギングタイプと自立型の2つを使用している。

National(NCR)社製レジスターは1890年代に製造された両替ボタン付きのメタルケースを備えた最初期モデル。単なるお飾りではなく、しっかり現役の完動品だった。

かの『AKIRA』や『幻魔大戦』でも知られる大友克洋の息子でもある大友昇平氏が手掛けたボールペンによる緻密なドローイング画は、トイレ利用者のみ閲覧できる仕組み。

ブランド主催のLAYRITE BARBER BATTLEにおいて上位入賞者のみに贈られたモデルをはじめバリカンはWhalがメイン。

LAYTITEのポマードは’99年にDonnie Hawleyがカリフォルニアで設立したHAWLEYWOOD’S BARBER SHOPのグルーミングブランドだ。

SHIMOKENさんのイチ押しスタイル。

最も得意とするスタイルはフェードと語るものの、クラシックとモダンを見事にミックスさせている。サイドのグラデーションとボリュームを持たせたトップが美麗なコントラストに。

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

Pick Up おすすめ記事

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...